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本番でベストな演奏をするためには

こんにちは♬
今日は・・・祝日だったんですね・・・すっかり平日の気分でいましたら、子どもたちが学校が休みでした笑


昨日は娘と、レッスンの生徒ちゃんたちやレッスンさせていただいた学校の子たちが出るアンサンブルコンテストの予選を聴きに行きました。

聴いてみて思ったこと。

まず、やっぱり「並び」気になります。
並びに関しては、ステージを見ていて「落ち着くこと」かなあ〜って思いました。
準備をお手伝いしてくれている学生さんたちが広めに配置するんですよね笑
それをワタワタと慌てていると戻さないまま広めの配置で始めてしまって、どうにもならない、みたいなパターンが見受けられました。

私はアンサンブルコンテストのためのレッスンをする時、必ず配置だけはすごーく細かく言います。
もちろん、学校によってそこからオリジナルの配置に直したりすることもありますが、一番大事なのは「隣の人との距離感」なので、そこはあまり問題ではないのです。

結局、「客席にどう聞こえるか」→「自分たちの演奏しやすさ」の順なんですよね。
演奏しやすさもとても大切。
指揮者がいないので、お互い合図が見やすい、お互いの音が聞こえる、なども大事です。

ただ、大きなホールの場合、演奏する場所、楽器の角度によって客席での聞こえ方というのは大きく変わります。
本来ならホールリハーサルというのがあるのがいいのですが、コンクールなどでは団体数も多いのでそこができないぶん、その会場をよく知っている人に聞くのが1番いいです。

外部講師などにレッスンをお願いしているのであれば、レッスンでそこを先生が言わなくても質問することが大事ですし、もし外部講師の先生がそのホールを熟知していないなら、そこで演奏する機会が多い演奏家の人に聴いてみる、なども現代はSNSが発達してますから聞いてみるのもいいかもしれませんね。それを気持ちよく答えてくれる人ばかりではないかもしれませんが、当たって砕けろで良いと思うんですけどね〜。


そして、譜読み。

やっぱり「音を一音一音正確に」というのは大切にしたいです。
早いパッセージになると音がこもってしまうとそれだけで音楽の表現が曇ってしまいますから勿体無いです。
音楽の流れに乗ることも大事ですが、音楽の流れを作るためにひとつひとつを丁寧にすることもとても大切。
自分にも言えることなんですけどね。
適当に譜読みしたものは適当にしか吹けないんです。


フォルテの話はまた後日するとして、
「ひざを曲げて吹く人が多い」のにはちょっと驚きました。

スクワットしながら吹いてるの?ってぐらいひざを曲げてリズムを取ったり歌ったりしている子がとてもよく見られました。

ひざを曲げるってどういうことかというと、まあいわゆる「ひざカックン」ってありますよね笑
あれを後ろからされると「うわあ〜」って力が抜けちゃうじゃないですか。

ひざを曲げるっていうのは力が抜けてるってことなんですけど、
立っているために必要な力が抜けちゃうってことなんです。

つまり、重心がなくなってしまっているってことなんです。

ひざを曲げるなとは言いませんが、いま一度自分の動きについて動画などで撮影して確認してみたりするのもいいかもしれません。

ちなみに、私の憧れの方(笑)がその昔言ってたんですけど、

「地面から足が生えてるように地に足をしっかりつけるとどっしり構えられて緊張も抑えられるよ」

ということを仰ってました。

それを聞いて以来私はできるだけそれを意識して演奏していますが、たまに人に「いわたさんて演奏してる時本当に姿勢がいいよね〜」と言われて密かに喜んでいます笑


さて、気になったことはこんな感じですが、やはり演奏している人たちは「ベストな演奏ができなかった・・・」と思っている方も多いと思います。

失敗って、大事なんです。
うまくいかなかった。その時に何を考えるかで次の自分が決まります。
ステージをたくさん踏めば成長に繋がります。

私の大好きな言葉。
「努力は裏切らない。成功は約束されないけど、成長は約束されてる」

頑張ったことは結果に繋がらないかもしれないけど、絶対に成長につながっています。
私の生徒さんたちもステージを踏むたびに成長しています。

そして、1番1番大切なこと。

緊張に打ち勝つ唯一の方法は、「自信」です。
「自信」をつけるためには「努力」が必要です。
ただただ長時間練習することではありませんが、「練習量」はとても大事です。
部活が長時間だからいいってものでもないです。
その時間をどうやって使っているかというのがとても大切になってきます。

手前味噌になりますが、私はこれを自分の娘から改めて学びました。

先日、娘の学校で1日レッスンをしていた時、昼食の時間もほとんど取らずにずっと練習してる音が聞こえるわけですよ。
ホントにものすごい練習してたんです。
そりゃ疲れるよね〜ってその時は思ったんですけど、
昨日ステージで伸び伸びと緊張している様子もなく吹いていた娘を見てハッとしたのです。

そりゃそうだよね、あれだけ練習してるんだもん。あれだけ色々考えて反省してやってるんだもん。あれだけ成功を積み重ねた練習をしてるんだもん。自信がつくよね。って思ったのです。

娘は去年まではこんな感じじゃなかったんですよ。
うまくいかなくてメソメソして、練習の仕方がわからなくてふてくされて、緊張してボロボロになって。

その娘が堂々と吹いてる姿を見て教えられました。
「努力は裏切らない」って。

これはもちろん私の力は全く関係ないです。
学校の先生方の体制の賜物だと思ってます。
こういう環境で練習できるって本当に恵まれているんだなあと思います。


自分も含め、プロの音楽家たちは少なからず色んな事を経験したり苦労してきたと思います。
だから、生徒たちには少しでも近道を通れるように道を作って舗装して、効率の良い練習や考え方を日々考えています。

だから、効率の良い練習法っていうのはとてもいいんだけれど、
それは「死ぬほど努力した」下地があったうえに「効率化」があるのでうまくいくんだなって。

前にも少し書いたのですが、
大きな声が出る人が、より大きな声が出るために効率的な出し方を実践するのと、
大きな声が全く出ない人が、効率的な出し方を実践するのでは、
大きく差が出ますよね。

やっぱり大きな声が出る人のほうがより効率が良くなるのです。

まあ声の大きさは努力じゃないところもあるんですが(笑)

楽器も同じことで、下地があれば効率化すればより良くなるけれど、下地がない人がどれだけ効率化しても大きな変化って出ないんです。

根性論とはまた違いますが、やっぱり死ぬほど努力した人が最終的に結果に繋がるのが早いのかなって思うのです。

自戒を込めて笑
練習しようぜ!

ではまた。ばいば〜い!

トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬