見出し画像

子供のための音楽会ではなく、大人と子供のための音楽会。

みなさんこんにちは。
昨日は久しぶりにビールを飲んで幸せな気分のいわたです。
もうアルコールは抜けました←


昨日は、自身の主宰&所属する「CASA BRASS ENSEMBLE」のコンサートでした。
本番を終えて、片付けて、打ち上げをして、帰宅して、片付けて、1日を振り返って思ったこと。

今回はホールであるグランシップとの提携公演というもので、共催という形だったのですが、ホール側の提案で桟敷席を設けることにしました。

こんな感じでステージ前にござを敷いてます。

そのほか、通路を広めにとったり、座席数も少なくして広々とスペースを取りました。
子どもたちが自由に行き来できるようにしたのです。

どんな感じになるかなあと思っていたのですが、
思った以上に子どもたちも親御さんもここでのんびり聴いてくださって、ぴょこぴょこ走り回ったり、寝っ転がったり、皆さん思い思いのスタイルで聴いてくれました。

私は以前から保育園で音楽教室をしているので、子どもたちがどんな風に聴くか知っていたのですが、アンケートを読んでみて、

「子どもたちがとっても行儀よく聴いているのを見て驚いた!」「孫を連れてきたいと思いました」

などのご意見を頂いて、そうか、大人って子供がおとなしく聴けることを案外知らなかったり、それを恐れていたりする部分もあるんだなあとつくづく感じました。
言われてみれば自分も息子たちは走り回るタイプなので、いつしか静かに聴く演奏会には連れて行かなくなったなあと思いだしたのです。

ただ、これは大人の気持ちや態度もすごく影響することで、大人がゆったりした気持ちで楽しんで聴けるコンサートだと、子供も安心して聴けるのですが、大人が子供に静かにしてほしくてイライラしていると、子供もそれを感じ取って逆にイライラしたり、わざと動き回ったり、ということが出てくると思うのです。

私たちのグループは、数年前から未就学児の鑑賞も歓迎していたり、親子のためのコンサートなども開催していますが、今回こうして様子を見て思ったことは、

「子供のためのコンサート」ではなく、「大人と子供のためのコンサート」を作りたいんだなあ、と改めて実感しました。

家でのスタンスもそうなんですが、私は子供に対して子供のわかるように話をしたりしません。
大人と話すのと同じように子供にも話し、子供がわからなかったら教えてあげたりしています。口調もほぼ大人に向けるのと同じです。
でも子供って、言葉の意味はわからなくても雰囲気で理解するんですよね。
音楽も同じで、子供の好きそうなものでなくても、子供はちゃんと感じ取ってくれるのです。
もちろん、子供のためのコンサートを否定しているわけではないですよ。
それはそれ、これはこれで(笑)

私は自己中なダメ母なので(笑)、自分が楽しめるコンサートに行きたいのです。
子供だけが楽しむなんてずるいじゃないか!と思ってしまうので、大人が楽しめて、でも子供も連れてこられるコンサートに行きたいのです。
だから、そういう大人もいるんじゃないかなっ?と思って、自分のコンサートの企画をしています。

子供にだって音楽を楽しむ権利はあるのです。
大人にだって音楽を楽しむ権利はあるのです。
ならそういうコンサートを作ってしまえばいいのです(笑)

私は幼稚園の時に中村紘子さんのコンサートを聴きに行ったり、オーケストラのコンサートにも行きました。
今思えば、母がちゃんと一般席でチケットを取ってくれていたのですね。
子供としてでなく、1人の人間として連れて行ってくれていたんだなあと。
でもとっても楽しかったのをよく覚えています。
オーケストラって色んな楽器があって、素敵なメロディがいっぱいあって。
キラキラしていたのを覚えています。
いつしか、クラシックのコンサートは未就学児が入れなくなって、子供向けのコンサートしか入れなくなっていました。

でも子どもたちも幼少期の私のように、大人向けのコンサートを楽しいと思って聴けるココロがあるのです。

だからこれからも、そんな子どもたちのココロを作れるように、そして大人も子どもたちのそんな一面を見つめられるように、コンサートを作っていきたいなあと改めて思いました。

また来年も!というお話をたくさんいただきました♬

・・・・これから考えます(笑)

ではまた。ばいば〜い!

トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬