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童男山古墳1号墳と徐福
【童男山古墳(どうなんやまこふん)1号墳】
所在地:福岡県八女市
墳丘長:直径48m
高さ:6.7m
全長:18m
形状:大型円墳
構造:複室構造の横穴式石室
築造年代:6世紀後半
出土品:久留米藩の国学者・矢野一貞(やのかずさだ)が著した、筑後将士軍談(ちくごしょうしぐんだん)に記載されていることから、古墳は江戸時代には開口しており、出土品は見つかっていない。
童男山古墳1号墳は、標高100mの山頂にある。
古墳の内部を自由に見学することができる。
中を見学できる古墳は滅多にないので、とても貴重な体験ができる。
↓ 童男山古墳1号墳の動画
『日本の遺跡 童男山古墳1号墳』
【童男山古墳群】
童男山古墳群とは、童男山古墳1号墳を中心として、周囲に所在する古墳群のこと。
現在までに27基の古墳が確認されている。
1号墳と同様に古墳は全て円墳。
複室構造の横穴式石室が多い。
内部施設に石屋形、石棚、棺床(かんしょう)、石棺(せっかん)が多い。
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【童男山古墳1号墳の最大の特徴】
最大の特徴は巨大な石室と石屋形。
内部には朱塗りの跡が残っている。
【石屋形】
石屋形とは、石造りの遺体を納めた棺。
童男山古墳1号墳は、石棺が左右と奥に、コの字型に置かれていたと思われる。
左と奥の石棺のみ現存している。
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奥が石屋形
⏬石屋形がある装飾古墳
『弘化谷古墳と装飾壁画』
【おわりに】
童男山古墳1号墳は、地元では古くから『徐福』の墓として信仰されている。
解説板にこう書かれていた。
童男山ふすべ
『今から二千年以上も大昔、中国が秦という名の頃、始皇帝という人が家来の徐福に「いつまでも若さと元気を保つ不老長寿の薬を探し求めてこい」と命じました。
命を受けた徐福は、自国の秦の国内はおろか東支那海を渡り、九州の今の有明海より私達の郷土、この川崎まで薬を求めてやってきました。しかし徐福は、寒い冬空のもと、つかれはててとうとう病にたおれ、地域の人々の手厚い看護もむなしく病死してしまいました。
私達の祖先の人々は、この見も知らぬ他国の人を、やさしく、温かく、ていねいにほうむってあげました。
そして徐福のやすらかなねむりを念じ、煙が絶えないように火をたき続けてきたと伝えられています。
これが「童男山ふすべ」の由来です。
以来地域の人々は、このうるわしい伝統を受け継ぎ毎年一月二十日に童男山ふすべを行ってまいりました。
現在では川崎小学校の児童に受け継がれ、祖先の人々の国境を越えた温かい人間愛を象徴する大事な行事として続けられています』
今私たちにとって必要なことは、『国境を越えた温かい人間愛』→『温かい人間愛』→『愛』ではないだろうか。
何が正しいとか、何が間違いとかではなく、全てを受け入れることができる心が『愛』のはず。
多くの人が「戦争はだめ」「平和がいい」と言いながら、その逆のことを気付かずにやっている。
例えば、ワクチンを打ちたくない・打っていない人に、「打ちなさい」と言うことは、「平和がいい」と言いながら、争いを生んでいることに気付いているのだろうか。
打ってない人が、打った人に対してあれこれ言うのも同じことである。
童男山古墳が信仰の対象になっていなかったら、古墳の内部を見学することはできなかったかもしれない。
この貴重な遺跡・古墳の内部を自由に見学することができるのは、地元の方々のお陰である。
童男山古墳1号墳の内部はとても凄かった。
見学する価値は大いにある。
童男山古墳でも凄かったのに、それよりも大きな古墳やエジプトのピラミッドを見た矢先には、驚きすぎて言葉が出ないかも。
童男山古墳1号墳についての詳細は、下のブログ記事にまとめています。
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