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『三田文學』2024年冬季号(156号)のご紹介

こんにちは!編集部員Aです。能登地方の大地震被害に遭われた方々、現地にお知り合いのいらっしゃる方々にお見舞い申し上げます。

1月12日より『三田文學』2024年冬季号(156号)が発売されました。


① 今号のラインナップご紹介

今号のラインナップをご紹介いたします。

◆小説
こんにちはアルルカン 嶽本野ばら
母は、ははは 岳真也
背に乗る者と草原をゆかん 小森隆司
聖夜 藤代淑子

◆インタビュー
村松友視 [聞き手]関根謙
梢風家に生きて——『ゆれる階』を語る

■特集 瀧口修造
諏訪哲史 「無詩」の痙攣——詩人瀧口修造
カニエ・ナハ 瀧をつくる
川上雨季 遭遇と接吻とデカルコマニー、または見知らぬ人へのラブレター
山腰亮介 蝶番の部屋——瀧口修造研究をめぐって
笠井裕之 略伝瀧口修造——シュルレアリスムの純金の鍵

◆第40回織田作之助青春賞 受賞作
とんぼ 石澤遥
[選評]堂垣園江/藤野可織/増田周子

◆座談会 浅草の笑い特別企画
浅草コメディアン史の生き字引に浅草の笑いを訊く [構成]むう
大上こうじ×真木淳×南出昭夫×岡進平

◆巻頭詩
世界の鳥は何を食べているかテレビ 小笠原鳥類
◆詩
龍宮 柏木麻里
◆評論
加藤宗哉 果して遠藤文学は“早く来すぎた”のか——生誕百年「2023周作忌」を終えて
◆エッセー
敗戦まで、そして戦後 黒井千次
うちの旅人・元編集者 坂本忠雄 坂本貞枝

■連載
◆対比列伝 作家の仕事場[第二回]
前田速夫 弱者の抵抗 安岡章太郎VS遠藤周作
◆詩/リレーエッセー 詩から明日へ[第三回]
藤原安紀子 シコウスル運動体
◆演劇随想/舞台の輝き[第三回]
「舞台芸術」というジャンルの確立へ 坂手洋二
琉球弧歌巡礼りゅうきゅうこうたじゅんれい[第十回]『上りぬぶい口説くどぅち下りくだい口説くどぅち』沖縄民謡 宮沢和史
◆短歌/随筆 歌評たけくらべ[第九回]

五島美代子『いのちありけり』 水原紫苑×川野里子
◆俳句/随筆 融和と慰謝の俳句[第八回]
挨拶 髙柳克弘
◆映画評 電影的温故知新[第二十二回]
『ヤンヤン 夏の想い出』、あるいは諦念について 佐藤元状
◆東京日記[最終回]
器とスシと運命と クリストフ・ペータース [訳]粂川麻里生

■書評
王安憶『長恨歌』(飯塚容 訳) 茅野裕城子
大谷朝子『がらんどう』 三村華
松浦寿輝『香港陥落』 久村亮介
ナオミ・イシグロ『逃げ道』(竹内要江 訳) 河内恵子
コラム・マッキャン『無限角形 1001の砂漠の断章』(栩木玲子 訳) 巽孝之
室井光広『エセ物語』 田中和生
大嶋岳夫『倒木蘇生』 滝口葵已

■新同人雑誌評 加藤有佳織/佐々木義登
■会員投稿欄・ろばの耳 横山隆一/雨宮登美枝
■『鹿川は糞に塗れて』出版記念トークイベント報告 佐藤元状
■『三田文學』創刊100巻820号記念賛助金寄附者御芳名

② 見どころポイント

今号の特集は、生誕120年の瀧口修造。諏訪哲史氏、カニエ・ナハ氏をはじめ各世代の創作者が、深い敬意を込めた文章を寄せてくださいました! 毎年恒例の、24歳以下の若手作家の応募作品から選ばれた「織田作之助青春賞」受賞作の掲載もございます。大作家・村松梢風の家に生き、自身もまた独創的な創作者として駆け抜けてきた半生について語っていただいた、村松友視氏へのインタビュー記事も必見です。

エッセーでは、黒井千次氏がご自身の青春を回顧し、元新潮編集長の故坂本忠雄氏のご夫人貞枝氏が夫婦で歩まれた心豊かな日々を綴られました。そして小説は、小森隆司と藤代淑子両氏の、期せずして老境の悲哀を描く競作となった「三田文學新人賞」受賞後第一作のお披露目も。また、2023年春季号(153号)に続き、素敵なファッションの世界観を魅せてくれる嶽本野ばら氏の作品もお楽しみいただけます!

ちなみに嶽本野ばら氏といえば、最近、2006年出版作の『ハピネス』(小学館)が映画化・漫画化することで盛り上がりを見せています。映画は2024年5月17日公開予定で、主演は窪塚愛流さんと蒔田彩珠さん。監督は篠原哲雄さんです。他、主要キャストに橋本愛さん、吉田羊さん、山崎まさよしさんが出演されるとのことです。(映画公式サイトはこちらhttps://happiness-movie.jp/)マンガは小学館のデジタル誌『ベツフラ』にて、崔トウヤさん作画、小出真朱さん構成で2023年22号から連載が開始しております。

さらに、前号で連載が終了した「浅草の笑い」特別企画として4名の座談会を収録。この時期にぴったりです。(ちなみに、巻頭詩の小笠原鳥類さんは、末尾の執筆者紹介がユニークで、個人的にそちらもぜひ見ていただきたいポイントです…!)

どうぞお近くの書店、あるいは下記リンクより、お手に取ってみてください。
2024年もどうぞ、『三田文學』をよろしくお願いいたします!

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