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『三田文學』2023年冬季号(152号)のご紹介

こんにちは! 『三田文學』編集部です。
今回のnoteでは、2023年1月発売の『三田文學』152号の紹介をしていきます。

詩人の萩原朔太郎・西脇順三郎の二人を中心にした特集「朔太郎・順三郎と詩の未来」を組みました。
 
以前に本noteでもご紹介した企画展「萩原朔太郎大全2022」記念シンポジウム「萩原朔太郎と詩の未来」(司会:朝吹亮二さん、登壇者:松浦寿輝さん、吉増剛造さん、三浦雅士さん、マーサ・ナカムラさん)の模様を全22ページでたっぷりと収録いたしました。そうそうたる顔ぶれの白熱した言葉のやりとりをぜひご覧ください。

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また、シンポジウム「詩は訳されたがっている?!――西脇順三郎と翻訳の詩学」(司会:野村喜和夫さん、登壇者:朝吹亮二さん、エリック・セランドさん、松田隆美さん)のディスカッションも収録しています。

このシンポジウムは毎年西脇順三郎の誕生日の時期に行われる「アムバルワリア祭」で開催されたものです。今年も1月28日(土)に行われるようです。無料でオンライン参加も可能なのでぜひご参加ください。

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特集では、アムバルワリア祭のイベントを主催している慶應義塾大学アート・センターの「西脇順三郎コレクション」の開設に尽力された故新倉
俊一としかず先生についての、笠井裕之さんによる文章も掲載いたしました。

特集の他も充実した内容になっており、小説では、辻仁成さんの連載「動かぬ時の扉」、岳真也さんの「2分57秒の真実ゆめ」、田村初美さんの第二十六回三田文學新人賞受賞第一作「カネタタキ」、小林かをるさんの「伴天連・コロナ・ゴディバのチョコレート」を掲載しております。

また、第三十九回織田作之助青春賞の受賞作である菊池フミさんの「浴雨」、選考委員の堂垣園江さん、増田周子さん、吉村萬壱さんの選評を掲載しております。

今号の目次をご紹介いたします。

■特集 朔太郎・順三郎と詩の未来
◆シンポジウム
企画展「萩原朔太郎大全2022」記念シンポジウム
萩原朔太郎と詩の未来 松浦寿輝×吉増剛造×三浦雅士×マーサ・ナカムラ
[司会]朝吹亮二
シンポジウム アムバルワリア祭Ⅺ
詩は訳されたがっている?!──西脇順三郎と翻訳の詩学 朝吹亮二×エリック・セランド×松田隆美
[司会]野村喜和夫
◆慶應義塾大学アート・センター「西脇順三郎コレクション」のこと、新倉俊一先生のこと 笠井裕之

◆巻頭詩
琺瑯日 須永紀子
◆詩
雪山 尾久守侑
◆小説
2分57秒の真実ゆめ 岳真也
カネタタキ 田村初美
伴天連・コロナ・ゴディバのチョコレート 小林かをる

◆第三十九回織田作之助青春賞
受賞作 浴雨 菊池フミ
選評 堂垣園江/増田周子/吉村萬壱

■ウクライナ・ロシアからの声
◆序文
文学史から考えるウクライナとロシア 越野剛
◆評論
ネーションと帝国の二重性 ウクライナ知識人のアイデンティティ形成 大野斉子
ブルガーコフは「ウクライナ嫌い」の作家か 大森雅子
オレーナ・テリーハはいかにしてウクライナの詩人となったか 原田義也
なぜドンバスでSF大会か? 宮風耕治

■連載
動かぬ時の扉 [第四回] 辻仁成
 琉球弧歌巡礼りゅうきゅうこうたじゅんれい[第六回] 『伊良部トーガニー』 宮沢和史
インティマシーの倫理[第七回] 倫理のトポロジカルな起源 山内志朗
予言と言霊 出口王仁三郎と田中智学の言語革命[第十一回] 鎌田東二
浅草の笑い[第七回]浅草芸人盛衰記 松竹の浅草進出 岡進平
大上こうじの浅草21世紀と浅草 大上こうじ
文芸時評[第七回] 
文学の境界線ボーダーライン  傾き、閉じた世界から抜け出すための〈蛇行〉 仲俣暁生

■短歌/随筆
歌評たけくらべ[第五回] 水原紫苑×川野里子
■俳句/随筆
融和と慰謝の俳句[第四回]   髙柳克弘
■映画評
電影的温故知新 [第十八回] 佐藤元状
■音楽評
ラップの詩学 [第十五回] 大和田俊之

■書評
大濱普美子『陽だまりの果て』 桐本千春
海堂尊『奏鳴曲 北里と鷗外』 巽孝之
村田沙耶香『信仰』 河内恵子

■新 同人雑誌評 加藤有佳織/佐々木義登
■ろばの耳 阿川健志/橘カオル/藤野博/吉森由知

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