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三田文學note

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『三田文學』編集部によるマガジンです。 『三田文學』(発行:三田文学会 発売:慶應義塾大学出版会)という文学の雑誌を作っています。 発行は季刊、つまり一つの季節に一冊、年4回、1…
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#三田文學

『三田文學』2024年秋季号(159号)のご紹介

こんにちは!編集部員Aです。10月19日に『三田文學』2024年秋季号(159号)が発売されます。秋の訪れを感じる木の実イラストの表紙です。 特集は永井荷風。実は弊誌の創刊に携わった方でもあります。(『三田文學』は1910(明治43)年に永井荷風を編集主幹として創刊されました。) 昨年『おとめ座の荷風』(慶應義塾大学出版会)を上梓した持田叙子氏は「世界を怖がる子ども――荷風論」で、小石川にあった荷風の生家をモチーフにしたであろう、子ども目線で描かれる「狐」という短篇を切り

【イベント案内】文学する方法

こんにちは。編集部員Sです。今回は、三田キャンパスで行うイベントのご案内です。慶應義塾大学文学部の講座で、三田文学会が協力として関わっております。 【内容】 ◇講演 文芸創作は学べるのか?――大学や地域で作る言語表現の場―― 講師:佐々木義登(四国大学文学部教授・小説家) コメンテーター:岡英里奈(作家・『三田文學』副編集長) ◇鼎談 佐々木義登×岡英里奈×加藤有佳織(慶應義塾大学文学部准教授) ◇創作実践 未発表の日本語短篇作品を募集し、講師による寸評を行います。詳細

☆『三田文學』最新号こぼれ話――2024年夏季号(158号)☆

こんにちは!編集部員Aです。9月に入り、そして終わりに差しかかってきました。夕方にふと窓の外を見やると、いつの間にかしっかり暗くなっていて、毎日驚いています。 今回は、現在発売中の2024年夏季号(158号)こぼれ話をご紹介します。 今号の特集は「台湾現代詩——輝ける海洋の花」。2023年1月に台湾・高雄市で4日間にわたり開催された国際詩祭「高雄世界詩歌節」の中核を担った高雄の青年詩人6名の詩作品をご紹介しております。この詩歌イベントでは日本からの参加詩人も多くいらっしゃり

【イベント報告】藤野可織さんが語る、小説の書き方

こんにちは! 編集部員Aです。 先日の8月3日には、オンライン配信限定で「織田作之助青春賞事務局・三田文學編集部が送る夏のZoom座談会――藤野可織さんが語る、小説の書き方」というイベントを行いました。 藤野さんには、編集部からの3つの質問に加え、なんと29件もの参加者からの質問にお答えいただきました!みなさま、たくさんの質問をありがとうございました!    また、どうしても今年応募したいけど当日見逃してしまった……というお声も多く、三田文學YouTubeチャンネルにイベン

【イベント案内】2024周作忌 永井荷風と遠藤周作――あるいは断腸亭と狐狸庵

こんにちは! 編集部員Aです。今回は『三田文學』の編集長を務めた遠藤周作を偲ぶ集い、周作忌イベントのご案内です。詳細は下記ご覧ください。 参加ご希望の方は、下記Peatixサイトからお申し込みください。 ※会場参加とオンライン参加でチケットの申込欄がそれぞれ別になっております。 ※シンポジウム後に三田キャンパス内で周作忌の集い(立食形式)を行います。お申込み後のフォーム画面上のご質問で参加の有無をお知らせください。 ■周作忌の集い(立食形式)のお知らせ■ 三田キャンパス

『三田文學』2024年夏季号(158号)のご紹介

こんにちは。編集部員Sです。本日7月19日は、『三田文學』2024年夏季号(158号)の発売日です。 特集は「台湾現代詩――輝ける海洋の花」。昨年11月に開催された国際的な詩歌イベント「高雄世界詩歌節」の中核を担った高雄の青年詩人6名の鮮烈な作品を、取りまとめ役の詩人・林達陽氏による解説と、日本から参加した詩人・柏木麻里氏のエッセーとともに紹介しています。 小説のラインナップも、台湾との関連性が深いものとなっています。東山彰良氏「CRYING」は台湾が舞台。マッチングアプ

【イベント案内】文学と落語の交差点

こんにちは! 編集部員Aです。今回は三田キャンパスとオンラインのハイブリッド形式で行うイベントのご案内です。弊誌編集長や現役の落語家、落語家に弟子入りした慶應義塾大学教授が登壇します。詳細は下記ご覧ください。 参加ご希望の方は、下記Peatixのページからお申し込みください。 ※会場参加とオンライン参加でチケットの申込欄がそれぞれ別になっております。 ※学生の方は会場参加のみ500円です。また、当日学生証のご提示をお願いします。 ※三田文学会会員の方はお名前が分かるように

【イベント案内】藤野可織さんが語る、小説の書き方

こんにちは! 編集部員Aです。織田作之助青春賞事務局・三田文學編集部が送る夏のZoom座談会のご案内です。 今回は「藤野可織さんが語る、小説の書き方」と題して作家の藤野可織さんに創作についてお話ししていただきます。 参加ご希望の方は、下記Peatixのページからお申し込みください。 藤野さんへのご質問もPeatixのページの下部にある「主催者へ連絡」ボタンから受け付けています。当日Zoomのチャット上でご質問メッセージをお送りいただいても構いません。芥川賞作家に質問できる

『三田文學』2024年春季号(157号)のご紹介

こんにちは! 編集部員Aです。本日4月19日より『三田文學』2024年春季号(157号)が発売されます。 今号は第30回三田文學新人賞の発表号です。今年は小説部門と評論部門からそれぞれ佳作が出ました!今年も受賞者へのインタビューを行い、動画を公開予定です。どうぞお楽しみに! ちなみに小説部門の石澤遥さんはなんと、前号(156号)で発表のあった第40回織田作之助青春賞の受賞者でもあります。連続受賞、おめでとうございます! また、小説ではヒップホップグループの「HOME MA

『三田文學』発売日変更のお知らせ

こんにちは!編集部員Aです。 1・4・7・10月という季刊発行の『三田文學』は、今までは12日頃から発売しておりましたが、昨今の発送事情により、今回の2024年春季号(157号)からは発売日が20日頃に後ろ倒しになっております。 2024年春季号(157号)は4月19日(金)からの発売です。ちょうど1週間後ですね。 以下、ラインナップ紹介です。発売日には、見どころポイントも添えて改めてお知らせします。今しばらくお待ちくださいませ! ↓ 最新号の購入はこちらから ↓ バ

◉三田文學編集部と私◉ 「生きた化石」を飼う

出版社などの編集部で働く人が、どんないきさつでそこに辿り着いたか、そんな話を聞けたら面白いのではないか… 今回は三田編集部員のMさんに、ご自身の経験を綴って頂きました。 ***  寒い日が続いておりますが、皆さま、お元気でいらっしゃいますでしょうか。  はじめまして、編集部員Mと申します。ふだんは大学院の博士課程で人と物の境界からアメリカ文学を研究しております。先日初めて学会発表なるものを体験しました。  そしていつも編集部では書評を書く仕事をいただいたり、三田文學の会員

【イベント案内】「三田文學読書会 三つの顔を持つ作家 瀬戸内寂聴」

こんにちは、編集部員Sです。宮島正洋さんに、瀬戸内寂聴氏の文業についてお話ししていただくイベントのご案内です。 ■講師プロフィール■ 宮島正洋 慶應大学在学中に遠藤周作編集長の「三田文学」で編集者となり、卒業後、新潮社に入社。 新潮社退社後に出版社アートデイズを設立して編集長となり、編集者生活48年の間に、 小林秀雄、大岡昇平、井伏鱒二など、昭和の大物作家たちと出会う。 瀬戸内寂聴さんとは、彼女の60代後半から80代初めまで15年ほど交流し、 その経験を講演などで語っている

『三田文學』2024年冬季号(156号)のご紹介

こんにちは!編集部員Aです。能登地方の大地震被害に遭われた方々、現地にお知り合いのいらっしゃる方々にお見舞い申し上げます。 1月12日より『三田文學』2024年冬季号(156号)が発売されました。 ① 今号のラインナップご紹介 今号のラインナップをご紹介いたします。 ② 見どころポイント 今号の特集は、生誕120年の瀧口修造。諏訪哲史氏、カニエ・ナハ氏をはじめ各世代の創作者が、深い敬意を込めた文章を寄せてくださいました! 毎年恒例の、24歳以下の若手作家の応募作品か

【イベントレポート】「文芸発信のトポス 慶應義塾」

本日は、以前の記事でも告知していた「文芸発信のトポス 慶應義塾」の当日の様子についてご紹介いたします。 イベントの流れは下記の通りです。 第一部:講演 「慶應義塾と『三田文學』」(『三田文學』編集長 関根謙) 第二部:座談会 「文芸発信の場としてのキャンパス」 登壇者:笠井裕之(法学部教授)、「インカレポエトリ」出身者 〈大島静流(慶應義塾)、小島日和(早稲田)、荒木大(慶應義塾)、國松絵梨(慶應義塾)〉 慶應義塾大学通信教育課程の方々をはじめとするたくさんの方々にご参加