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京王プラザホテル札幌が“シマエナガホテル”と親しまれている理由

様々な生物が春の訪れを喜ぶかのように、だんだんと活発になってきました。

さて、様々な生物がいる中で、特に今回はあの可愛い鳥の話をしたいと思います。

今や、GoogleやYahoo!等の検索エンジンでホテル名を入力すると、予測ワードに「シマエナガ」と出てくるほどになりました。「シマエナガホテル」と検索される方も多いようです。
しかし、多くの方が、「なぜホテルがシマエナガを?」と思われたと思います。
そこで、私たちがシマエナガをフィーチャーしたきっかけや、その裏側のお話しをいたします。

きっかけはデコレーターシェフ

私たちには、「デコレーターシェフ」の肩書きを持つ専任のシェフがおります。普段は調理場で料理をするシェフですが、ホテル館内のレストランの装飾や宴会場での氷彫刻なども手がけ、季節感とサプライズあふれるディスプレイをしています。

シェフは、2015年、氷彫刻の国際大会に出場するために訪れたハワイの空港には、多くの犬がいた、といいます。これらの犬はセラピー犬といい、待ち時間を過ごすお客様の心を癒すために多くのアメリカの空港で導入されていたものです。

この犬たちとの触れ合いに感銘を受けたシェフは、帰国後、北海道の動物といえば、クマしかいない…と気づき、他に何か“癒し”の存在があればいいのに!と強く思いました。

ある時、動物の写真集で、白くて小さくてふわふわな鳥を見つけました。そう、“雪の妖精”シマエナガです。この可愛いフォルムは、まさに人々の“癒し”になる!と確信したシェフは、館内の装飾にシマエナガをはじめとする北海道の動物を数多く取り入れはじめました。

そして、2020年10月、ハロウィンに合わせてロビーで動物たちのオブジェをあしらった装飾展示をした際に、京王プラザホテル札幌公式Instagramで、#シマエナガをつけて、その装飾の写真を発信しました。

ロビーに展示したハロウィン装飾

北海道在住の写真家との出会い

このInstagramの写真が、北海道在住の写真家 やなぎさわごうさんの目に留まりました。
やなぎさわさんはその可愛さに見惚れ、ホテルまで来館してオブジェの撮影をされ、ご自身が運営するTwitter「ぼく、シマエナガ。」で紹介していただきました。

やなぎさわさんの作品

この時はお会いできなかったものの、「ぜひ一緒に何かしたい!」と考えた私たちは、商品等のアイデアを練る中でご協力を仰ぐために、やなぎさわさんにお声がけしました。そしてご快諾いただき、面会が実現しました。

やなぎさわさんと様々にアイデアフラッシュをしていく中で、やなぎさわさんから、毎年1月20日は「シマエナガの日」であると伺いました。
この日に向けて盛り上げるために一緒に何かやりましょう!とやなぎさわさんと意気投合したのです。

さらに、私たちは、「この“北海道の隠れた魅力”をもっと発信したい!」と考えました。そこで、可愛らしい北海道の小動物をテーマに“癒し”を提供すべく、若いスタッフを中心に、部門を横断した「小動物プロジェクト」を立ち上げ、商品やイベントなどの検討をいたしました。

商品発表!想定外の大反響!!

2021年1月からシマエナガピースケーキ、そしてシマエナガロールケーキの販売を開始。さらに、やなぎさわさんやぴよ手帖さんとコラボレーションし、1月20日からコンセプトルームも予約を開始しました。
やなぎさわさんがTwitterにこのコンセプトルームについて投稿するや否や、大反響を呼びました。当時、コロナ禍で宿泊予約が大変苦戦していた中、シマエナガ好き・可愛い物好きなお客様を中心にご予約を沢山頂戴いたしました。

その後も、「小動物プロジェクト」で検討して、シマエナガランチ、シマエナガカクテル、シマエナガのクッキー缶、エコバッグ・コンパクトミラー・保冷バッグ等、可愛い物好きのお客様の心を射止める商品開発を進め、ことごとく反響を呼ぶことができました。

シマエナガをモチーフにした商品の数々

これらの商品だけでなく、デコレーターシェフの装飾や氷彫刻、道内の写真愛好家たちの作品を集めた「北海道3大かわいい動物プロジェクト」の特別協力のもと、やなぎさわさんの作品と合わせて開催したフォトギャラリーシマエナガオブジェ制作のワークショップイベント、看護師として病棟勤務する傍ら写真家としても活動する半田菜摘さんとのコラボレーションルームなども行ってきました。

これらの取り組みは、これまで地元マスメディアを中心に、50件を優に超える取材をお受けし、本当に多くのメディアやSNS等に取り上げていただいてきました。そして、私どものホームページのPV数が過去最高を記録することにもつながりました。

今後の展開、そして私たちの想い

今後とも引き続き“癒し”を提供すべく、シマエナガをはじめとする北海道の小動物をフィーチャーし、商品開発やイベント企画等を行っていく予定です。

また、この小動物に関する取り組みには、小動物たちの他、あらゆる動植物を育む北海道の豊かな自然環境やエネルギー、歴史、文化などそのすばらしさへの興味・関心を喚起していきたいという想いがあります。

事実、シェフのオブジェも、もともとは砂糖にコーンスターチを混ぜたシュガークラフトを使用していましたが、最近はSDGsアクションの一つとして、不要なものに手を加えて新たな価値を生み出す「アップサイクル」を意識し、ホテルから出た発泡スチロールなどの廃材を使用しています。

発泡スチロール→シマエナガへの製作過程

そして現在、北海道の森林保護のために、小動物関連商品の収益金の一部から寄付による支援をしていくことを検討しています。

以上です。裏側や私たちの想いが少しでも届けば幸いです。
まだまだ私たちの取り組みは道半ばです。
皆さんと一緒に歩みを進められればと思っています。


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