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20231101_イスラーム崩壊の危機への対応を知り、考えたこと_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想25

はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"ムハンマドの死"までの部分を読んで感じた事を書いきました。

 今回の記事では"正統カリフ時代"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 イスラーム教団は強力な指導者であるムハンマドを失ったことにより崩壊の危機に陥った。またムハンマドの死を知ったアラビア半島の諸部族らは一斉に反旗を翻した。各地に反乱が起きたことがかえって組織の結束を生むことに成功した。内なる崩壊は外からの圧力によって止まる。
 半島の再統一を果たしたことで、軍隊を持て余すようになった。イスラームも半島の外へ膨張戦争を始めることになった。

感想

 外からの危機により、内部の結束が高まることはよくあることだと思います。ソ連も列強諸国からの危機によって長く続いたという点は学びになりました。外からの危機により、一時的に結束することに成功したとしても、内部が分裂していた根本的な理由を解決しなければ、危機が無くなった途端に分裂を始めるような気がします。外圧による結束は一時的なものという認識は忘れてはならないと思いました。
 イスラームの場合、強力な指導者を失った結果の内部の危機だったので、対策が難しかったのだと思います。ムハンマドは預言者という立場を利用して指導力を発揮していたので、その結束力はムハンマドという人に依存してしまうものだと思います。別の者が代わりになれる立場ではないので、結束力が弱まるのも時間の問題のような気がしました。個人の影響により、急速に発展したものはその個人を失う事により、急速に衰退する可能性があるという点は抑えておくべきだと思いました。
 組織の発展だけに限らず、短い期間で手に入れたものは失うまでの期間も短くなりやすいと思います。逆に、時間をかけて手に入れたものは、失うまでの期間も長くなりやすいと思います。少しずつ地道に成長することを目指しても良いと思いました。
 軍隊を持て余した結果、膨張戦争を始めた点は豊臣秀吉が朝鮮出兵を行った理由とも同じということを知ることができ、学びになりました。歴史は繰り返すという点は面白いと思いました。内部の問題を後回しにして膨張戦争を行った点はローマとも被り、人は同じことをするものだと学ぶことができました。外に敵を作ることは内部を根本的にまとめることよりも簡単なことだと思います。しかし、そこで簡単なことに流されてしまうと後戻りできなくなり、結果として崩壊までの道を辿ることになってしまうと思います。難しい問題でも目をそらしてはいけない問題というのがあると思います。その問題を見誤らないように生きていけると良いと思いました。

最後に

 外圧により、内部が結束する事はよくあることだと思います。内部の問題を根本的に解決していないと、外圧が無くなった途端に崩壊してしまうと思います。難しい問題でも目をそらしてはいけない問題があると思います。その問題と真摯に向き合いながら生きていけると健全に前に進めると思いました。
 重要な問題と真摯に向き合いながら、健全に前に進むことができる人生を歩んでいきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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