"三笘の"1mm
最近頑張ってK-POPを聴いています新井です。
高校まで「K-POP聴かない縛り生活」たるものをしていた影響で、流行りに全く乗れず、話が合わないことが多々出てきてしまった為に頑張っています…
なんであんなことをしたのだろうと今になって激しく後悔しています…
K-POPはアップテンポ調やリズムのいい曲ばかりなので、ワークアウトや作業の際に濫用しています!
話はうって変わり、最近のマイブームは「読書」です。
というのも、電車通学の際に「みんなスマホいじりすぎじゃないか!?」と感じ、そもそも光る板を一日中眺めている生活って生物としてどうなん?と考えたからです。
いやぁ、いいですよ。読書。「自分、もしかして偉いかも」なんてQOL爆上がりしちゃいますから。
①ある日、財布の中に使っていなかった図書カード5000円分が入っていることを思い出したので、ワンピースの新刊を買いに本屋に行くと、応援しているサッカー三笘薫(ミトマ カオル)選手の著書「VISION 夢を叶える逆算思考」という本を見つけました。
②以前練習中に通った中学校に「サッカー三笘選手〜」という横断幕が掲げられていて、調べてみると三笘選手と田中碧(ドイツ2部、デュッセルドルフ所属)選手の母校でした。
そんなこともあって、漫画に使ったら日本図書普及株式会社さんにも面目が立たないな、彼の活躍の秘訣と努力やマインドを学びたいなと思い、迷わず購入。
そこで今回は、PlayListはTWICEで三苫選手をテーマに執筆?執タイピング?します!
今回はとっっても長くなりますがユーモアも交えてご紹介しますのでお手隙の際にでも見て頂ければと思います!
ちっと三笘選手の話をさせて
三笘選手と聞いてピンとこない方もいらっしゃるかも知れませんが、こちらの選手です。2022ワールドカップのスペイン戦「三笘の1mm」のあの方です。
まさか日本がドイツ、スペインの無敵艦隊に勝利し、クロアチアにPK戦までもつれ込むなんて思ってもいませんでした。
私は「ウイニングイレブン」というゲームをやっていたのですが、このゲームでは選手が「白、銅、銀、金、黒」という5段階にレベル分けされます。
日本代表は銀の選手ばかり。対してスペインやドイツというのは黒の選手ばかり。
いい例えが思いつきませんが、Qさまに出て私が宇治原さんに勝つようなものです。それはちょっと盛りすぎか笑
世間の評価の三笘選手の武器は、なんと言ってもドリブルで左サイドから切り込んでセンターの選手への最高のアシスト演出です。
最近はそれだけでなくシュートも打っています。もう末恐ろしいです...
そして極めつけは、イングランドのプレミアリーグでこの活躍をされているということです。日本のメディアは海外で活躍する日本人スポーツ選手をあたかも
「世界の〇〇!」のようにでっち上げますが、海外ではそうは思われていないというギャップがしばしばあります。
私は情報は自分で決めたいので各国のニュースも見るようにしているのですが、海外メディアは彼を以下のように評価していました。
・今シーズンのプレミアリーグで最も多くのチャンスを作ったプレイヤー
(名前・及びアシスト数)
🏴フィル・フォーデン - 9
🇯🇵三笘薫 - 9
🇩🇪パスカル・グロス 8
🏴エベレチ・エゼ - 8
🏴ジェームズ・マディソン - 8
🇪🇨ペルヴィス・エス・ストゥピナン - 8
🇦🇷フリアン・アルバレス - 8
🇵🇹ブルーノ・フェルナンデス - 7
・三笘はフォーデンよりテクニカルだ
・三笘は素晴らしい
・誇り高き三笘薫
・マンチェスターシティは三笘と契約すべき(リーグ1位、ブライトンは6位)
もうご覧の通り大絶賛な訳ですよ。ゴールを競うポジションではないので、明確に数字として測ることが難しいですがもう「世界の三笘!」の領域に踏み入れていることは間違いないです。
さていよいよ本の内容に移りますが、「どういうボールタッチが効果的か」なんてサッカーの話をしても読者層的に需要がないと思うので、私が皆さんにも還元できるよなぁと感じたものを3つ厳選したのでそれをお話しできればと思います。
1.自分の「エゴ」を剥き出す
「エゴ」とは、自己を対象とする認識作用のことです。少し言葉が難しいですね。
簡潔に表現するとすれば、「僕(私)といえば〇〇」ということです。
要するに、「自分の武器はこれや!」という誰にも譲れないものです。
「三笘薫といえばドリブル」。これが彼のエゴです。
彼の幼少期にあたる2000年代初頭というのは、リオネル・メッシ選手やアンドレス・イニエスタ選手といったスター選手を要するFCバルセロナが「ティキ・タカ」と称される黄金期であったり、クリスティアーノ・ロナウド選手といったスター選手もいて、まさに21世紀サッカーの全盛期でした。その映像をテレビで見て、「自分もドリブルで抜きまくってシュートまで持っていくプレイヤーになりたい!」と思ったそうです。
そして、それを武器にするため、トライ・アンド・エラーを繰り返し、周りに蔑まれ貶されてもドリブルをしてゴールを決めたそうです。すると周りの考えも変わり皆が「三笘はドリブラーだ」という彼のエゴを認めていくようになったそうです。
私は小学生年代でこんなにエゴを剥き出せるのは本当に凄いなと思います。
というのも、実は私も小学1年生から3年生初めまでサッカーをやっていましたが、周りに「自己中プレーしてミスんな!」と言われることを恐れてシュートを打てなかったからです。これはやはりプライドを傷つけられたくないという思いが優っていたのだと思います。小学生年代という謂わば自己顕示欲や自尊心の塊のような年代に「今は失敗する時期だから気にしない」という強靭なメンタルを兼ね備え、仕舞いにはそれを自らのエゴへ確立したことは言われてからといって出来るものではありません。
尤も凄いのはそれを川崎フロンターレの下部組織であるフロンターレJr.で成し得たことなんですけどね。小学校のクラブチームでビビってた自分は比較対象ですらありませんでした笑
ところで、「皆さんのエゴ」はなんでしょうか?
アスリートであれば、例えば「足が速い!」「野球が上手い!」とあるかと思いますが、一般の方がエゴを自覚するということは難しいかと思います。
しかしながら、私はそれは決して他人と比較するのではなく、尚且つ客観的なものではなくて主観的なもので構わないと思います。
ましてそれは壮大なものでなく、些細なものでもいいと思います。
「僕は服が好きだ!」「私は髪がサラサラ!」
それが自分のエゴならば、まずそれを伸ばす努力をする。
「僕は足が遅いし…」「私は足が長くないし…」と悲観的に生活するよりよっぽど楽しくて、エゴがあるだけで1日が変わると思います。
そうすることで次第にマインドが変わっていき、最終的に自分のコンプレックス解決に繋がります。ですし、ぶっちゃけそれが最短なんじゃないでしょうか。
だってここまで人生を生きてきてそのコンプ解決してないのですもの。
僕のエゴは「エスカレーターは止まらずに歩く」です。
2.与えられた環境で花を咲かせなさい
この言葉は彼が川崎フロンターレU-18チーム在籍時に今野監督から掛けられた言葉だそうです。
高校サッカーは、高校の部活動チームでプレーする選手と、Jリーグの各クラブの下部組織チームでプレーする選手に分けられます。
例えばサッカーのインターハイは高体連管轄の部活動チームのみ出場できます。
そんな両チームの頂点を決めるのが「チャンピオンズリーグ」です。
このリーグの決勝戦、謂わば本物の日本一を決める戦いで2失点を期し、イラつきのあまり彼は檄を飛ばしてくれた監督に対して暴言を吐いてしまったそうです。
すると監督からは、「そんなことをしているようでは、大学、プロというステージで通用しないぞ」と声を掛けられたそうです。
その監督が解散式でこの「与えられた環境で花を咲かせなさい」と仰られました。
当時彼はプロチームへの昇格の打診や、全国から大注目されていたので自惚れていたそうです。
その後彼はプロチームに進まず、筑波大学体育専門学群に進学しました。
当然、プレーのレベルはプロの方が高いです。しかしながら、プロへの準備期間として4年間を通して栄養学やトレーニング学を学びました。
与えられた筑波大学という環境では、ハードルの日本記録保持者の谷川教授のもと、陸上視点からの走りの改善に取り組んだり、どういう栄養をどのように摂り、どのように働くか。どのような回復法が自分に適しているかを4年間でじっくり積みました。そうしたことで、川崎フロンターレに進み1年目で新人最多得点タイ記録をマークできたそうです。その後も選手としてキャリアを積んでいくにつれて監督からの言葉が正しいかを深く理解していったそうです。
それまで俗に言えば「尖って」いた彼も体育会蹴球部という組織のために動くことを通して、周りのために、応援してくれる人のためにというマインドへと変わったことも現在も活躍する秘訣です。
特に栄養には非常に興味を示されたそうで、「自分は何が合っているのか」「プロ選手は何を食べているのか」を試行錯誤されたそうですよ。
ちゃんと私たちにも活かせそうなもの、書いてありました。
1つ目は、「朝起きたら白湯を飲む」です。
血流を良くし、体を温め、老廃物が体外に排出されやすくなり胃腸を整えてくれるそうです。
2つ目は、「マテ茶を練習前や午前中に飲む」です。
これはメッシ選手やグリーズマン選手(フランス代表、PSG所属)も取り入れているそうで、マテ茶にはカフェインが含まれていて集中力が高まるほか、ビタミン補給にも効果的だそうです。
尤もこれをやったからといって三笘選手のようになれるかと言えば、これに加えて徹底した食事管理やトレーニングあってのことなので全くそんなことはありませんが、生活がちょっぴし彩られるのではないでしょうか。
ちなみに私は炭酸水を1日1本は必ず飲んでいます。便秘解消、肌がキレイになったり疲労回復にもなります。ただの水に二酸化炭素ぶち込んだだけでいい事尽くしなんだから不思議です。お酒が好きな方もちょっと今日は我慢してこっちにしてみませんか?
味がしなくて美味しくないと言ってジュースばかり飲んでいた兄も今夏ついに魅力に気が付いたそうで夏バテも相まって10kg痩せてしまいました。
飲み過ぎは貧血招くのでほどほどに。
3.「三笘の1mm」の真相
サムネイルを見て、全員が「ああ、諦めなかったからボールが出なかったんだ」と思いますよね。私もその内の一人です。
私がこの著書を購入した一番の決め手は「三笘の1mm」を深く知りたかったからです。そしたら見事ビンゴ、詳しく書いてありました。
「右サイドの堂安選手にボールが渡った時、僕は動き出していた。反対サイドにいた僕に誰もマークがついていなかったので僕がシュートを売って決めようと思っていた。するとFWの前田選手がペナルティエリア内に侵入していて、僕よりゴールに近い位置にいた。「前田選手は触れないな」そう判断すると同時に「このボールは僕しか処理できない」と直感した。上がってきたボールが速かったのでクロスを入れるために足を振るのはゴールラインを割るので不可能。すると相手ゴールキーパーが体を倒してシュートコースを塞いでいるのが見えた。「最短距離に駆け込み、足を伸ばして中央に折り返せば何かが起きる。」そう信じてボールに触れた」
うーーーーん、まあ要するに、「偶然じゃない」ってことです。
メディアでも当時、「諦めない気持ちが日本の1点を産んだ!」のように報道されていましたが、彼自身はそれもそうだが、「プレーを予測する力」「ゲームを読む力」「立ち位置」「ボールの運び方」にも目を向けて欲しいと語っていました。
そして最後には、「本来ならシュートを打てていれば一番良かった」と振り返っていました。
そうならないためにハードなトレーニングを積み、仲間やスタッフとのコミュニケーションをし、食事管理やリカバリーに拘っていれば…etc
日本中が歓喜の渦にある中で、彼自身はあのゴールに納得せず、喜ぶ反面、そうした課題や改善点もあのシュートから得ていたというわけです。
私ならもうあの一発をネタにして今後飯食ってこうなんて考えちゃいますよ。
その後、W杯はクロアチア戦で三笘選手はPKに立候補するもキーパーにセーブされ、ベスト16で敗退しました。
普通なら国を背負った局面で志願して外せば、プレッシャーや罪悪感に苛まれて落胆する事でしょう。しかし彼は数日経てばもうピッチに立って練習をしていました。
「全ての失敗は成功の過程でしかない。」
この言葉はこの章で出てきた言葉ではありませんが、この著書の一節にさりげなく書いてあった印象に残った言葉です。
こういうマインドがあるからこそ、この後にW杯のため一時中断していたプレミアリーグが再開されると、彼は香川選手や岡崎選手らの持つ日本人最高得点数を塗り替え、さらには週間リーグベストイレブンに選出されるなどの活躍を見せるのでした。
「夢を叶える逆算思考」
幼い頃からの弛まぬ努力、強靭なマインド、感謝の心、人のために努力できる人間など上げだしたらキリがないほど彼の活躍の秘訣はありますが、彼自身は「逆算思考」が最も大切であると強調していました。
例えば彼の場合、23歳で欧州5大リーグでプレーするという最終的な目標を幼い頃から持ち、ではその為に各ステージ(小学校〜Jリーグ)でどういった成績を残す必要があるのかを逆算し、そのために必要な努力とは何かを事細かに記載していました。
何より凄いのが、彼はこのアウトプットの重要性に小学生で気がつき、大学進学後もこの目標シートたるものを継続していたという事です。
・エゴを持つ
・与えられた環境の中でベストを尽くす
・奇跡を手繰り寄せる努力
・目標を立て、逆算して何をするべきか(PDCAサイクル)
概要をざっくりまとめればこんな感じですかね。
他にも書きたいこと、紹介したいこと本当に山ほどあるのですが…
気になる方はリンクを載せておくので是非読んでみてください。
私は、陸上競技のような結果が数字として表れ、定評的に評価することのできる競技と異なり、サッカーや野球といった対人スポーツは自分がどれだけ強くなったのかが分かり辛く、「運要素」が強いと考えていました。しかし、この著書を読み、一見舞い降りたように見えるチャンスも、実は「なるべくしてなっている」ということを強く実感させられ、そうした競技への見方が大きく変わりました。
「諦めない気持ち」「奇跡」それが「三笘の1mm」ではなく、
「1mmでも伸びるチャンスがあれば、それに対して努力を惜しまない」
それこそが「三笘の1mm」
締めに上手いこと言えました。
ついついスマホをいじってしまう夜に5分でもいいから本を開いてみる、それを続けてみる。そうしたちょっとしたことから始めてみませんか?
ここまで読書感想文に長い間お付き合い下さりありがとうございました。三笘選手の今後の頑張りを本だけでなくユニフォームもちゃんと買って応援します。
クラウドファンディングにご協力していただいた方々ありがとうございました。お陰様で選抜されたメンバーが長野県菅平で3次合宿に励むことができています。
次回はイノケンです。いのけんです。平仮名の方がしっくりきました!
Amazon販売リンク
よろしければサポートお願いします!いただいたお金は活動資金として大切に使わせていただきます。