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行列横目に1人の甘〜い時間

おはようございます。

そういえばここ数日餃子を食べてないな、昔の友人を思い出すかのように餃子を思い出した今朝。

会いたいなあと想いは増すので、今週中には餃子を食べようと思います(→なんの報告!?)



今日の食日記

行列店に行くのはみなさんはいかがなものだろうか。

僕は非常に好みで並ぶことの美学を提唱してきた(何度も。並ぶ中でお腹は減るし、ワクワクが高まり空腹の極限地に辿り着いたと思うとこれ以上の「美味しい!」の感覚はないのだろうと嬉しくなる。もちろん耐え切らなければならない、その精神力を試されている気がするのだが)。

ただ、今日はそんな行列を横目に落ち着いた至福の時間を迎えるちょっとずるい気もする好奇心に溢れる体験を綴ってみたい(ずるくはないのだが、なんとなくずる賢いというか。これが食通だ!と胸を張ってやろうか)。

行列店は意外にも身近にあったりして、どんなお店なのかは結構予想が外れたりもする(目新しいものはもちろんのこと、不変な美味しさは絶対的なファンが多くって、いつまでも行列というのは珍しくない。そこには間違いない何かが秘められているのだろう)。

目新しいいわゆるブームなお店には疎いのもあり、あまり興味がない。
今も昔も愛される老舗の普遍的な美味しさに弱いのは歳を上手にとってきたからだろうか。ただおじさんだからなのだろうか。

東京という江戸の村にはたくさんの愛されグルメが存在している。

赤坂見附の騒がしい飲食街を進むと、雑踏の中にも気品のある、行列を作り出してしまっている少し異空間にも思うお店があった。



今日のお店

洋菓子店ということもあって、お店はそう広くはなく、1組ずつ呼ばれていくこの時間は相当ゆったりと流れているように思えた(その先が洋菓子となるとなぜだがゆったり感じてしまうみたいだ)。

ただ、知る人は知っているのだ(いわゆる食通?僕も含めさせて頂きたい)。右に並ぶ列は店内利用、左はテイクアウトということを。

そう、つまり店内利用を求めていけばそんな行列を横目にちょっとの優越感を持って贅沢な時間を過ごせるのだ(洋菓子店イートインは常識ではないか、、、)。

とは言っても流石の人気店。10分ほどは待ったのだが、やっぱりすんなり店に案内され、見える2階にカフェがあるんだとか。

外観の気品はそのままに、昔ながらの艶やかな木彫の階段を上り、ゆっくりとした空気の流れに逆らわないように席についた。
これぞ伝統的に、変わらないファンがいる美しい洋菓子店の親のようだ。

見渡す限り白く上品で。


SIROTAEブランドがしっかりと根付き、変わらないファンはそんなお店に信頼を置いているんだなと、愛され続ける理由をお店の至る所に見つけることができた。

クグロフを持ったエプロンをまとったこちらの女性。
看板にもナプキンにも、どこかしこにしろたえブランドが。その統一感がまたまとまった空気となって歴史を作ってきたのだろう。

注文はもうすでに一階入り口で済ませているから、あとはアイスの紅茶を頼み、その登場待つことになった。

店内にいる人々もどこか物静かに話し、その静寂とどこか白いような時間を誰もが維持しようと、その空間を作り出しているのがなんとも心地が良い。

忙しそうなメイドさんが、1階2階と何度も往復し、ケーキに飲み物を運んでくれている。
この変わらないアナログ感がいつまでも続いてほしい(お店の方々には感謝しかありません)。

名物しろたえのチーズケーキ。


飾らない純白のチーズケーキ

お店を象徴するような控えめでしっとりしたその一皿。
アクセントのピスタチオがきらりとまた控えめで。
シンプルな世界観が食べるものに息を飲ます。

一度フォークを入れると、濃厚ぽってりなチーズケーキはすんなりレモンが入ってくるような爽やかで食べやすいレアチーズケーキ。
下には砕いたクッキーがぎっしり。
昔母が作ってくれた「Moon Light」のクッキー生地のレアチーズケーキを思い出し、懐かしいなんだか知っている上品な味だったと直感にくる癒しを味わった。

束の間の贅沢時間は、小さなチーズケーキを食べ切るまでのわずかな時間だったが、行列横目に2階から過ごすふわっと白雲のような瞬間だった。

洋菓子店のイートイン。
すっぽりと穴場スポット。
甘い時間を過ごそうか。


美味しいひと時に、ごちそうさまでした。
では、また次回。



今日のお店:しろたえ(東京都港区赤坂4丁目1−14)



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