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ライブ感を味わうラーメン初心者

おはようございます。
今日も食日記ご覧いただきありがとうございます。

ちょっとお久しぶりの食日記。

最近仕事が忙しく、余裕がない僕ですが、毎日雨が続いていることに冷静に気がつきました。

今日はラーメンが食べたい。



今日の食日記

ラーメンはいつからか日本の代表的な一皿に変化していったと思う。

最も手軽なランチであるのに、それは奥が深くて到底それを頂く者達が作り上げることは容易ではない(ただ何度も何度も美味い美味いとそのこだわりの味を丸呑みするように頂き、まるで自伝かのように語り尽くすのだ。グルメってそんなものだ)。

ただ、僕はタイミングがあまりなくラーメンを食べに行ったことはそう多くない。
ひとときのご褒美のためにランチを頂くほど機会がなく。

ランチの場が人と会う場として位置付けられてしまうと、一回が一瞬であってはもったいない(きっと社会人になった今、1人で食べるなんて日が増えて、気づいたらラーメンを自伝のように語っているのだろう。それはそれは楽しみである)。

先日、新宿に用事があって、ぶらり一人歩きをしていた。

お腹が空いてきたお昼過ぎ、まだなにも決めていなかったのだが、ふと並んでいる列を街中で見つけてしまった時、並ぶことの美学を提唱している僕にとって、ここは行ってみるしかないとアンテナがびびっと反応した。

咄嗟の判断でさっと並んで一旦落ち着かせた。

いわゆる間借りラーメン店だろうか、バーのような夜の雰囲気がまだ残っているが、しっかりとラーメンが顔を出していて、よく分かった。
とりあえず並ぶ人間の心理は面白く、それはホッとしたのだろう。お腹が空いてしょうがない。


今日のお店

だしと麺遊泳さん。

改めて間借りならではのその手作り感を感じて、これから始まる久しぶりのラーメン劇に胸が高鳴り始めた。

ひとまずお店に入れて、まだ決めていなかったがカウンターに1人案内された。

こじんまりとしているのだが、お客さんとの近さがとっても居心地が良い。

顔を見て、声をかけてくれる。その対話がもう嬉しくて心地よくって。
入ってから食べ終わるまでがエンターテインメントのような、ラーメン初心者の僕でも一緒に溶け込める空間がそこにはあった(笑顔に癒される。ラーメンよりも先に)。

メニューを見ていたが、なんとも油そばありますの文字が気にって気になって。

目の前には写真付きの冷やし見えて、なんとなく油そばの気分になってきたのでこれでと一言注文(僕のわくわくの顔をマスクを外してお見せしたいくらいににんまりとしていただろう)。

ちょっと待ち時間、これがラーメンエンターテインメントなのかと、目の前のライブ演出をただただひたすらに眺めては感嘆していた(30センチ先にはひったひたに味がついた豚肉がドカンとあって、喉から手が出るほど食べてみたかった)。

目の前に広がるラーメン作りを見ながらお腹を空かせていた。やばい、限界だ。

お待たせしましたの声と共に、一皿やってきて、僕は神に召された気持ちになった(天国への誘いだ)。


幻の油そば

見てくれ、この輝く卵黄に、啜りたくなる超極太麺。
めんは歯応えもちもちだけど、粉っぽさは1ミリもなくて、ごくごく飲めるような美味すぎる麺(この歯ごたえが病みつきで、よく誰と絡むわけ)。
本日のブレンドの出汁の旨味が存分に絡みついて。目がとろける。そこに卵黄がからまればさらにこくと旨味が増して、もうだめ。

極め付けはトロトロのチャーシュー。僕もチャーシューになったように心からとろけてしまった。

ふと、この持ち帰りたい程の出汁はなんだと、さっき写真を撮っておいた入り口の看板を見返した。

こいつはたまげた。申し訳ないが、初心者の僕では、なかなかこのだしを分解して感じるほどの舌を持ち合わせていなかったが、とにかく美味いことだけは分かった。
味わったことのない、油そばが美味くなる出汁だ。

ほんとうにしつこくしつこく麺をだしに潜らせ、一滴も残すまいと舐めるようにその出汁と麺を味わった。

久しぶりのラーメンは、このライブ感あっての美味しさで、本物の味わいが病みつきにさせてくる。

また食べたいと思って店を出るほど記憶に刻まれる瞬間はない。
美味しさのエンターテインメントがそこにはあった。


美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。




今日のお店:だしと麺 遊泳(7月新規オープンするとのこと、、、行きたい涙)



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