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あなたの夢に、トレンドを少し混ぜるとブーストする

トレンドは「混ぜる」と伸びやすい

新しく何かをはじめたい人は、その領域の「トレンド」を意識してみると、軌道に乗りやすいと思います。

トレンドは、ざっくりと言えば「流行」とか「業界や相場の方向性、傾向」です。

トレンドには注目が集まりやすく、トレンドでないものよりも知名度やファンを増やしやすくなります。

やりたい事業やプロジェクトに、トレンドが関係していると「伸びやすい」状態になるはずです。

とは言え、トレンドど真ん中の事業を全員がやるべきだ!という訳ではありません。

トレンドのど真ん中は、「伸びそうだ」と誰もが感じるので、競合の多いレッドオーシャンです。

そこでは、どうしたって多額の予算を使える大手が有利になります。個人が手ぶらで戦いを選んでも、メインストリームで生き残るのはかなり難しいと思います。

そして、自分がやりたいことが古典的なことやベーシックなものなのに、トレンドに寄せるために180度方向性を変えるのも違う気がします。

たとえば、老舗の食品会社が生き残りのためにトレンドを意識して「タピオカドリンクが売れているから、店舗は全部タピオカ屋に変更だ!」みたいな。これ、もともとのリソースを全く生かせず、たぶん間違いじゃないですか。

だから、完全なる転換ではなく、「内容」「伝え方」「手段」などの何かを少しだけトレンドを混ぜることで、トレンドの追い風を得るのがよいと思っています。

例えば、「タピオカ」というトレンドに乗っかりたいなら、タピオカ屋に全とっかえではなく、既存商品にタピオカを入れたバージョンを用意するとか。ちょっと安直ですが、これが「内容」をトレンド寄りにする例です。

伝え方を工夫するなら、「サステナブル」「SDGs」が世の中の注目を集めているので、自社製品でそれに関連しそうな製造過程のストーリーを広報で打ち出すとか。

手段にトレンドを混ぜ込むなら、「D2C(消費者にダイレクトに販売する方法)」が伸びているのに着目して、自社サイトの通販売り上げを伸ばすべくコンテンツマーケティングに力を入れるとか。

トレンドにはライフサイクルがある

トレンドが含まれるだけで、一気に消費者に情報が届きやすくなり、人々の関心を集めやすくなります。

ただ、トレンドが、いつまでもトレンドである訳ではありません。

トレンドは、生まれ、育ち、いつかは衰退します。

まずは、世の中の一部の人にだけ認知されている「卵」の状態。

次に、徐々に社会に認知され盛り上がりを見せる「成長期」の状態。「成長期」の後半から、世の中でトレンド扱いされてきます。

そして、誰もが知るようになる「黄金期」の状態。

しかし、飽和して飽きられはじめ、徐々に「衰退期」をたどります。

衰退して絶滅するトレンドもあれば、「インフラ化」したり「ニッチ」として生き残るケースもあります。

トレンドを相手にするなら、この「トレンドのライフサイクル」に合わせて柔軟に対応しないと、世間とズレが起きてしまいます。

「卵」の状態なのに、人口に膾炙している前提で説明しても、一般人はちんぷんかんぷんです。未来にこのトレンドの卵がどう成長してどんな影響力を持つのか、丁寧に説明しないと人を巻き込めません。

変化の激しい成長期は、同じことをやっていてもすぐに時代遅れになるので、短いスパンで作戦を練り直して「今、世間に一番響くこと」を試し続けなくてはいけません。

「黄金期」になると、ライバルが急増するので、その中でポジショニングするを図る必要があります。

「衰退期」になると、見込めるリターンも減るのでそれに応じた対応も必要になり、戦略的撤退をするのがいい判断になる可能性もあります。

トレンドは移り変わり続けます。

その中で、柔軟に変化し続け、トレンドをけん引したり一歩先を行く手を打ち続けたりする必要があります。

トレンドは「伸び」に期待はできますが、意外と小回りを利かせる必要があり、手数が多くなると思います。

そこに無自覚だと、最初にうまくいったことを漫然と続けて、速攻で時代遅れになる危険があります。

トレンドが化けるとは限らない

卵、成長期、黄金期、衰退期をたどるのがトレンドだと考えていますが、すべてのトレンドが「最期」までたどり着けるとも限りません。

業界人にだけ注目されて終わる「卵」止まり、伸びかけていたけれど盛り上がりきらなかった「成長期」止まり、ということだってあり得ます。

稼げる黄金期を目指してコツコツ積み重ねても、その前にトレンドになり切れずに消滅してしまう可能性だってあるのです。

「すごい流行ったけど今や普通になったよね」と定番になれたのはかなりの成功事例。

「流行ったけど消えたよね」はトレンドになれただけまだマシ。

トレンドにすらなれず消えていった卵は、星の数ほどあるのではないでしょうか。

黄金期に先行者利益を得られるのは、卵や成長期からトレンドを支えてきた人たちですが、報われるとも限らない訳です。

パラレルキャリアの青春時代に賭けてみたい

私自身は、2013年からパラレルキャリアをはじめて、2018年に「パラレルキャリア研究所」を立ち上げました。

2013年の時点では、パラレルキャリアはさして盛り上がっておらず「卵」になりかけ、くらいだったと思います。パラレルキャリアという言葉もほぼ使われていなかった記憶があります。

2018年の時点では、徐々に認知度が高まりつつあるけれど、まだまだこれから…という「成長期」の序盤だったと思います。

2021年の今、パラレルキャリアは成長期の途中です。ひとまず、「トレンド」と呼べるくらいにはなりつつあるとは考えていますが、黄金期と呼ぶにはまだまだ浸透度が足りないと思います。

つまり、私も今ちょうど、報われるかどうかわからないトレンドに賭けています。

保証も何もないけれど、不安よりも高揚感の方が、実のところ大きいのです。

トレンドが成長している過程というのは、言ってみれば、その産業の青春時代だと思います。

まだ何者でもなく、あるのは将来性だけ。

そんな保証もない場所に単身飛び込んでくるのは、だいたいちょっと変わった面白い、実行力のある人です。

彼らと意気投合して、トレンドを盛り上げるために化学反応が起きる瞬間も好きです。

実際、パラレルキャリア研究所を立ち上げてから、会社員をしているだけではとても出会えないような人たちと会い、協力しながら挑戦する機会に恵まれました。

青春時代、人は「同じ若者同士」というだけでなぜか仲良くなれたりします。産業の青春時代には、そんな若者の特権のような荒削りの出会いがたくさん転がっているのも魅力です。

「出来上がったトレンドに乗っかる」のもいいですが、「トレンドを育てる一員になる」のも、何歳になっても青春できるようでなかなか楽しいものなのです。

パラレルキャリア研究所代表 慶野英里名

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