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毎日30分、未来のために投資してみる

最近、意識して取り組んでいることがあります。それは、日常の中に「学び」の時間を取り入れること。

「実戦から学ぶことの方が大きい」と、座学を軽視していた時期もありましたが、やっぱり勉強は大事だと実感しています。

数年越しに、勉強が仕事に役立った

最近、勉強していて得したこともありました。

数年前から、WEB担当者向けの情報サイトを、時間のある時にさらっとですが読んできました。

これからは何をやるにもICTが関係する時代だし、フリーランスとしての仕事はITベンチャーからの仕事が多かったので、「さわりだけでも知っておいた方がいいかも」と思っていました。

プロのWEB担当者の知見には遠く及ばないですし、本当に「単語をちょっと知っているレベル」です。

この程度で役に立つかはわからないけれど、いまの会社(紙媒体の編集)にいるだけだと「SEOって何ですか?」「カスタマージャーニー?旅行者ですか?」という感じなので、「IT業界の人と最低限の会話できるレベル」になれたらいいなと思っていました。

そうしたら最近、キャリア系の講演をさせていただいたクライアントから「エンジニア向けのイベントの司会もお願いしたい」と打診がありました。

打ち合わせでも専門用語がバンバン飛び交っていましたが、勉強の甲斐あってギリギリついていけるレベルだったので、問題なく当日を終えられ、「次回もまたお願いしたい」と言っていただけました。

WEB関連の知識を軽く身につけてきたことは、即効性はなかったですが、長期的には仕事にプラスに働きました。

実戦だけでは、不十分?

思えば、20代は「学び」より「実戦」に力を入れてきました。

新卒~4年目くらいまでは、職場で一人前になるので必死でした。本業の仕事に必要なことを日々覚えるのに一生懸命で、それ以外の座学での学びはあまりしていなかったように記憶しています。

そして、私は「体験学習」はしている自負があったので、「座学はいいや」という気持ちもありました。

本業の傍ら、NPOで編集や広報のボランティアを5年ほどしていましたし、週末ごとに、誰かとどこかに出かけていました。

様々な異業種の友人と会っていると、自然と自業界以外の情報も入ってきます。座学はしていなくとも「世界が日々広がっている」という実感はありました。

社会人6年目の時に、会社員をしながらパラレルキャリア研究所を立ち上げてからは、大忙しでした。講演の準備やメディア対応だけでも手数はかかりますし、人生初のフリーランスだったので、価格交渉や契約書のやりとりだけでもどっと疲れました。

2年ほど、がむしゃらにパラレルキャリア研究所で走り抜けて、毎日はとても充実していました。ステップアップしていると感じていました。

でも、次第に「枯渇感」を感じるようにもなりました。

講演が板について、大きなクライアントとのお仕事や有名なメディアの取材でも緊張しなくなり、それ自体はいいことなのですが、「あれ、私、成長止まってない?」という気がしてきたのです。

パラレルキャリア研究所を立ち上げた頃は、私自身も手探りで、毎日驚きと感動が満ちていました。「こんなキャリアもありなんだ!」「ご参加の方はこんな悩みを持っていたのか!」という感情の揺れ動きが、翌月の原動力になりました。

でも、数百人と対談して、数千人の参加者と話していると、初めて会う方でも話の内容に予想がついたり、類型化がスムーズにできたり、と「慣れ」が出てきます。

それ自体はいいことです。プロとして活躍するなら、知見が溜まった方がいいに決まっています。でも、その「慣れ」だけの中でやることは、非常に危険なことだという直感がありました。

マンネリは成長を止めるからです。特にこの変化の激しい時代において、停滞は死滅を意味します。「ここで満足したら、私は数年後に生き残れないな」と焦りました。

過去を知ると未来がわかる

そして、自分の知の領域を広げようと思いました。

「現在」の情報は、ニュースで知ることができます。それは追った方がいいでしょう。でも、ニュースをうのみにするだけでは未来までは把握できません。

自分で未来を見通す力を養うには、過去を学ばなければいけないなと感じました。

過去を学ぶことで、現在を俯瞰して見ることができます。視座が高くなれば、平地から見渡すよりも遠い未来も近くできるようになると思うのです。

知的な領域で活躍している人はちゃんと歴史を把握している率が高いな、という気もします。

そんなわけで、いま久しぶりに高校レベルの世界史と政治経済を勉強しています。(世界史選択で、大学は政治学科だったのですが、恥ずかしながらかなり忘れていました…!かつて教えていただいた先生方に申し訳なさMAX!)

こういう類の勉強が、即時的に仕事に繋がるわけではないとは思います。未来への投資です。

毎日30分でも、ゼロより前に進める

そんなこんなで、勉強の必要性を感じているので、ほんの少しでも何かを勉強するようにしています。

とはいえ、仕事量や家族の時間を減らしたくないので、「片手間」でできる勉強が多めになるよう設定しています。

一番やっているのがyoutubeの聞き流し。

洗濯物干し、料理、ドライヤー、メイクの時間などに流しています。

これらの時間にyoutubeを聴くだけで、毎日30-60分くらいは勉強の時間がとれるんですよね。ウォーキング時に聴くことも多いです。

しっかり咀嚼したいもの、初見の難しい内容なら、ゆっくり読書で学んだほうがいいとは思います。

でも、簡単な内容なら、「ながら作業」でいいので何度も聞き流すことで、自然と耳に馴染んで知識として定着できると感じています。

細切れの時間しか取れないなら、それに合わせた内容の勉強をすればいい、と思います。

「いまさら」なんて気持ちも、捨てちゃいましょう。

座学が少なめだった20代ですが、あれはあれで必要な時間だったと思うのです。

目の前の仕事に取り組んで自信がついたからこそ、今日というリソースのうち少しを未来に回してもいいなと思える余裕が出てきました。そう思えるようになったのも、座って本を読む暇がないくらい忙しい数年間を過ごしたおかげです。

学びたいと思ったときが一番の学びどき、勉強するのに遅すぎるなんてことはないのです。きっと。

パラレルキャリア研究所代表 慶野英里名(けいのえりな)

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