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本業のドメインorスキルを「横展開」すれば、副業がスムーズに

パラレルキャリアをはじめたい、と思ったときに、どのテーマにするか悩む方は多いと思います。

小さい頃憧れていた仕事?
儲かりやすそうな仕事?
本業と同じ仕事?

何を選ぶかは自由ですが、もし副収入を早めに得たいと考えているなら、「ドメイン(領域)」か「スキル」のどちらかは横展開するとスムーズです。

ドメインは、業界やカテゴリー。
スキルは、職種や発揮している能力。

例えば、グルメライターの方は、「グルメ」のドメインで、「ライティング」のスキルを発揮して仕事をしています。

キャプチャ

仕事は、基本的に実績のある活躍している人に舞い込みます。

グルメにも詳しくなく、執筆する力のない人には、グルメライターの仕事はきませんよね。

だから、「ドメイン」か「スキル」のどちらかを、本業と同じにすると、未経験からスタートするよりもかなりリードできます。

例えば、本業がファッション系のECサイト運営なら、「ファッション」というドメインで培った知識を活かしてファッション系のインスタグラマーを目指す、「ECサイト運営」のスキルを活かして別ジャンルのECサイト運営をしてみるなどです。

フルタイムの本業には、なんだかんだ年間で1500-2000時間を使っています。

あなたにとってはマンネリ化しつつあり、なんの変哲もない知識でも、世間からしたら専門性が高く、かなりのアドバンテージがあります。

もちろん、本業と全く同じドメインとスキルで成り立つなら、それでもいいです。

ただ、その場合、会社から「会社の顧客やノウハウを盗んでいる」と睨まれないように注意してくださいね。社則や秘密保持契約などは確認しましょう。

ドメインやスキルどちらかを本業と同じにして、もう片方を別の場所にピボットすれば、アドバンテージがある状態で仕事の幅を広げられます。スキルアップの意味で、片方を横展開するのはオススメです。

また、必ずしも現在の本業でなくても、「過去にやり込んだこと」でもOKです。

要は、全てが未経験の仕事より、何かしらのノウハウなり専門性が高い要素を残した方がスムーズですよ、という話なので、本業にこだわらなくても構いません。

・前職や前部署
・長年の趣味
・昔やっていた部活やサークル
・人より詳しいもの

など、自分の人生で時間を使ってきたものを挙げてみてくださいい。

もしかしたら、「上には上がいるし、自分程度じゃ無理だ」と思うかもしれません。努力した人ほど、「無知の知」を知って自信がなくなってしまう側面もあるでしょう。

確かに上を見たらキリはありませんが、「ちょっと得意」程度のものでも市場にニーズがあれば、ビジネスとして成り立つことは往々にしてあります。

そして、市場が求めているのはトップオブトップではなく、もっと身近なものだったりすることもあるのです。

登山に興味を持った人が、三浦雄一郎さんの本を読んでもエベレストには登れません。

それよりも役に立つのは、近所の登山用品店に行って店員さんに靴やリュックを選んでもらうこと、アドバイスをしてもらうことです。

もし、店員さんに「自分は三浦雄一郎さんのような偉業を成し遂げていないので、アドバイスなんておこがましくてできない」なんて言われても、「いやいや、業界トップじゃなくていいからアドバイスしてよ!どの靴がいいか教えてよ!」ってなりますよね。

謙遜の文化が根強い日本では、「自分なんか大したことない」と思う人が多い気がします。

弱小卓球部に中高6年間所属して、地区大会の序盤で負けてばかりの人でも、素人相手に温泉卓球をしたら無双できると思います。

継続は力なり。時間を注ぎ込んだことは、業界内ではトップでなくても、気づけば世間の平均よりはかなり高いレベルだったりするのです。

自分にとって「ちょっと得意」なことが、市場にとってどれだけ価値があるのかや、市場のどこだったら勝負できるか、謙遜の前に一度真剣に考えてみませんか。

それを軸足にして、もう片足で未経験だけどやりたいテーマに挑戦したら、自分の予想以上に飛躍できるかもしれません。

もちろん、「ちょっと得意」を「かなり得意」に、「未経験」を「独学でそこそこ知ってる」レベルに引き上げる努力も、忘れずに!

パラレルキャリア研究所代表 慶野英里名

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