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「アートも試着できればミスマッチ防げるんじゃね?」と思った話(before現ア)

「普通のサラリーマンが、アートプロジェクトを主催しはじめたお話 <後編>」に記載した「没になった粗々のビジネスアイディア」は末尾パワポの通りでした。

現アの前はもう少し”ビジネスっぽい”ものを考えていた。

動機は現ア同様「アートが一般的になれば嬉しいなあ」&「作家さんにもう少しお金回らないかな・・」という部分(この段階では不動産の有効活用は全く発想になかった)。
GW中にちょっと考えてたことを簡単にパワポに整理してパートナーの吉見さんに送付、ZOOMで少し意見交換しました。
この段階では吉見さんと何かやる、と決まっていなかったので、頭の体操&思考回路の交換大会って感じでしたね笑

「中間」が異常に薄い業界だ!と目をつけた

アートってみなさんどこで購入されてますか?ギャラリー?オークション?アートフェア?オンライン?
これらの"数"は当然ですが作家にとっての「販売機会」に直結します(最近は色々ありますが)ので、作家数と販売機会のバランスは国内のアート市場において意識したいなと考えました。

販売機会の代表選手はやはり数としてはギャラリー・・?

日本にあるコマーシャルギャラリーは300-500軒と言われています。

一方でアーティストの数は・・・?

「雑誌に載るレベルのニューカマーだけで100人おるんかい!」という状態。「アーティストの定義」にもよりますが文化庁の文化芸術関連データ集(2015年)によると「芸術家の数は約41万人(※著述家・彫刻家・画家・工芸美術家・デザイナー・写真家・映像撮影者・音楽家・舞踊家・俳優・演出家・演芸家のいずれか)

仮にこの中の5%がいわゆる我々のイメージするアーティストだとしても2万人以上いるのですね。そしてその2万人が年間5作品制作すると、10万作品/年は捌かなくてはならないのです(簡略化のために生活度外視して少なく見積もってます)。
※マーケットを”金額”ではなく、物理的な”数”に着目して見ています。

当然全ギャラリーが同じ営業力を持っているわけはないし、もっと作品制作する作家さんもいるし・・・パッツパツですね(てか若手作家さんは上記販売数じゃ生活していけないし)。

ここから導いた”想像”は、
①実力に見合う展示・販売機会を得られていない作家はたくさんいる
②寡占に近いマーケット構造に近くなっているのでギャラリーサイドも忙しすぎて実務が回っていないはず(そして給与水準目当てで人材が次々くる業界ではないので、人手不足も甚だしい)

結論:作家さんとクライアントの中間で何かやることが良さそうだなー

やっぱアートの購入に対するハードルの高さ半端無い!

業界について少し勝手な考えが纏まったので、次はクライアント側(つまり日常生活の僕だ!笑)に想いを巡らせて見ると・・・

「アートって買いづらい!!買い方わからん!部屋にあうかわからん!」

その一点に尽きました。自身も過去に悩んだ経験あったので笑
もちろん超高額アートは別として、もっとカジュアルに初アートを楽しめたら一気にファン層も拡大してマーケットも大きくなるのでは?とも思いました。

そこで思いついたのが、「アートの試着」という概念!

マネキンがきている洋服が自分に似合うとは限らない!から試着しますよね。車の走りが自身の体感に最適かわからないから試乗しますよね?

ギャラリーに飾ってある絵画が自宅に似合うとも限らないんじゃ・・・

結論:だったらアートも購入前に試着できるようにすればええやん!!

という訳で、まとめたのが以下パワポ(googleスライド変換時に改行おかしくなってますがごめんなさい)。統合データはこちら
超ざっくりでごめんなさい!

上述の「中間×試着」を意識してのプロジェクト案でした。
アートの楽しみ方は人それぞれと思いますが、僕は「自宅に飾りたい層」をイメージして色々考えてみたのでした〜

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↑"to go"に深い意味はなく適当。"for here or to go"的なイメージから。

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↑個人宅で試着が許されるのは「20万円が上限かな」と思った次第。

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↑保険料がどの程度かかるかも調べずに買いてる数字。何となく7割作家さんが取れたら理想だなーというそっちありきの数字。

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↑契約書はかなりきっちりやらないとトラブりそうだなーとは思ってた。

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やめた理由

・アートのレンタルビジネスをやってらっしゃる方がいたので新鮮味がない
 (試着とはちょっと違うんだけどでもまあ似てる)
・顧客の返送手間が大変(梱包を初アートの顧客が綺麗にできるか不安)
・発送側の梱包クオリティ管理も大変
etc..

と話している中で、現アに繋がるのでした。

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