ソフトバンクグループ・7月8日経済

お早うございます。さわやかな朝です。昨日のニューヨーク市場は、3指数下落に転じました。コロナ感染者に伴う経済活動再開の一部を停止する動きが広がり、航空企業、金融など中心に売られました。

ダウ平均 25,890.18 -396.85 -1.51%
S&P500種 3,145.32 -34.40 -1.08%
NASDAQ総合 10,343.89 -89.76 -0.86%

米国でTikTok使用禁止検討

米国では、中国の情報搾取についてますます攻撃が加速しています。中国のTikTokなどの使用を禁止する意向を示しました。

米国は、11月の大統領選があります。それに向けてトランプさんのアピールもあるのでしょうか。今なお拡大している米国のコロナ感染の責任を中国に転換し、また「ハッキング」に対しての弾圧を加えることで、選挙選の結果を勝利に収めたいという共和党の狙いというところでしょうか?

情報搾取ということでいえば、米国の企業も同じなのでは?と少し思ってしまいます。日本には、なかなか情報が入ってくることはありませんが、、、。日本は、主導権を持たない国なので、ただただ平和を願うべくどちらに転んでもまあひどいことにならないようにというスタンスなのでしょう。

中国も、米国も両者一歩も引かない状況は、大統領選までなのか?それ以後も続くのかは、わかりません。

ソフトバンク株価上昇

ソフトバンクの株価は、昨日4.6%上昇しました。この株価は、20年前のドットコムバブル時の株価に近づいてきています。

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ソフトバンクは、言わずと知れた「孫正義」の会社です。直近でビジョンファンドの失敗で業績悪化し、3月には、約4年ぶりの安値を付けました。

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株価反転のきっかけは、2兆5000億の自社株買いでした。保有株中国のアリババ株の上昇に助けられた格好です。

 またソフトバンクが保有する米国のオンライン住宅保険会社のレモネードは、先週2日、NYに新規上場しましたが、初値は50.06ドルと公開価格の29ドルを大きく上回りました。

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6日の取引では、さらに81ドル台まで上昇した。

株式市場自体、IPO件数も増加して投資環境も好調とみています。結局「ソフトバンク」は、投資会社という側面も大きいですね。孫さんは、起業家であり、投資家でもあるんでしょう。

それにしても、ソフトバンクの株価は、ボラティリティが、高く損をした人、得をした人など様々です。

ソフトバンクは、直近でグループ社である電話会社であるソフトバンク株式会社が、東証に上場しました。そのため、その会社が、「孫正義さんの会社」と勘違いしている方もいらっしゃいます。ソフトバンク株式会社は、ソフトバンクグループの傘下の会社ですね。ソフトバンクグループは、それからさかのぼること1998年に東証に上場しています。

では、その親会社であるソフトバンクグループの軌跡を簡単に解説しましょう!!

ソフトバンクグループの軌跡

ソフトバンクグループは、今からさかのぼること50年前、1970年、孫正義がアメリカで学生時代を過ごしていた時に起業しました、「Unison World」がもとになっています。社名の由来は「UNIX」と孫正義の「SON」を合わせたものです。当初は、今現在のソフトバンクとは程遠い事業を展開していました。インベーダーゲーム機を日本から輸入するという業務内容でした。そこからここまでの会社になったのですからすごいですよね。

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孫正義は、起業家であり投資家でもある

1980年になり、孫正義さんは、日本の福岡に「ソフトバンク」を設立しました。ここからパッケージソフトの流通業を開始、パソコン機種別の専門雑誌、中小企業向けにネット環境サービスの提供などで莫大なロイヤリィを稼ぎ大企業の足掛かりを作りました。1990年代に入り、「ソフトバンク株式会社(現 ソフトバンクグループ株式会社)」に社名変更します。その間様々な会社を吸収合併しており、その時から投資家であり、起業家であったのですね。

投資と買収により拡大

1994年の7月に東証に上場を遂げます。タイミング、環境など非常に良かったということもあり、上場後順調に株価を上げていきました。その資金で、M&AやIT関連企業への投資などを益々積極的に行うようになりました。

Ziff-Davis Publishing Company、COMDEX、Yahoo! Inc.など様々です。今と同じですが、その中で失敗もありましたが、買収して大きくなる会社もあり、その中でも、Yahoo! Inc.は、その後のソフトバンクの成長に大きくかかわることとなりました。

ドットコムバブルの時の株価

2000年その後ソフトバンクの時価総額は、トヨタに次いで国内2位。株価は19万8000円まで上昇し、IPO時にもし1000株持っていたとすれば、2億のお金を儲けることが出来たことになります。

凄いですよね!!夢があります。まさしくテンバガー

その後ドットコムバブル崩壊ののち・・・世界中がボロボロになっていたところ、なおも買収、拡大、グループ社の上場、また、売却を続けます。そして毎回「ソフトバンクつぶれるんじゃな?」「ソフトバンクはだめ」といわれながらも躍進をしていきます。

そしてそれは、日本、米国だけにとどまらず、中国、そして中東など世界中を巻き込んで拡大しています。

サウジアラビア政府とビジョンファンド

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2017年には、サウジアラビア政府系の公共投資ファンドと計画していた10兆円規模の投資「ビジョンファンド」を立ち上げました、立ち上げたとたんに様々な逆風にさいなまれましたが、、今後も拡大していく予定のようです。ぜひ成功させてほしいですよね。

転んでも、立ち上がり、擦り傷だらけになりながらも結局は、拡大していく様は、見ていて非常に魅力を感じます。逆境に強い企業は、当然のことながら追い風ではもっと躍進する可能性大です。

今現在は、まだドットコムバブルの時のソフトバンクの株価には到底及びませんが、、、今後も躍進していく可能性はあります。バブルの時の株価を今回超えるのでしょうか・・・?





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