"認める"が人を救う

こんばんは、けぇこりんです。

先日、母に摂食障害の事を面と向かって話した結果、1日1日を過ごす時のメンタルがかなり改善し、改めて周りに自分の摂食障害を認知してもらう事の大切さを実感しました。

そこで、今回はその認知の大切さに関する内容を書くことにしました。


私の摂食障害事情を知らない方は上記の記事に記載しておりますので、是非ご一読ください。


摂食障害になって8年目になってようやく親に認知が及んだのですが、今まで伝えたことがなかった訳ではありません。

高校生の頃、勇気を振り絞って「私、摂食障害かもしれない」と伝えた事がありましたが、その時の母は「あんたがそんな病気な訳ない!」と言い捨てるだけでした。

私が摂食障害である事を認知して欲しい人に認知されない悲しさをこの時初めて知り、家族に認知されないなら他の誰に言っても無意味だ。

そう思った私は一生この事を他人に言わないと決意しました。


このまま独りで抱えるしかない。

そうとしか思えなくて、悪魔に憑りつかれたかのようにひたすら食べて吐いて隠しての繰り返しの日々を過ごす中、まさかの出来事が起こりました。

専門の時に付き合っていた彼氏から「佳子、過食嘔吐なんじゃないか?」と電話で聞いてきたのです。

地元の友達から摂食障害に関する情報を昔聞いたことがあり、胃下垂でもないのに周りの2倍3倍食べて太らないのはおかしいと思った事から気になって電話をかけてくれたとのこと。

絶対隠し通して生きていこうと決めていた私に、まさか他人から自分のトップシークレットを指摘されるとは予想もしてなくて、「私は過食嘔吐じゃない」と一瞬嘘をつこうかと思ったくらい。

そして、震えながら「そうだよ」と言ったことは今でも覚えています。

しかし、私にとって初めて自分が摂食障害である事を受け入れてくれる存在が出来た事は人生の年表に載るくらい大きな出来事でした。

受け入れる人が現れたからってすぐに過食嘔吐が治る訳ではなく、外食の際はどうしても吐かずにはいられませんでしたが、吐いたら報告するという約束をしてから少しずつ心の錘が外れた気がしました。

▼下記が当時の彼氏とのLINEです。

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こんな事を言ってくれる人がこの世に存在するのか... と思うと、今まで一人で抱え込む必要はなかったのだと気づかされました。

残念ながらその彼氏とは訳あって別れてしまいましたが、もし過食嘔吐じゃなかったら...というリスクを承知で、勇気を出して聞いてくれた当時の彼氏には本当に感謝しています。


それからの私は、初対面の人にさえ自分が摂食障害である事を伝えれるようになりました。

関係が疎遠になるリスクや自身が傷付く可能性はあるものの、周りからの認知があるだけで過ごしやすさはかなり違う事に気づきました。

「出来る事があったら教えてね」と言ってくれる同期や、辛い時にいつも味方でいてくれる妹、自分が摂食障害であることを伝える事でたくさんの心の支えが増えました。

そして今、

「今まで気付いてあげられなくてごめんね」

母にそう言われた時は涙が止まりませんでした。

そして、母から掛けられる言葉に変化が起こりました。

「吐いたらちゃんと言ってね」

「ご飯はちょぴっとが良いでしょ?」

何気ない一言ですが、今まで病気の事を認めてくれなかったり、「吐くなら食うな!」と怒鳴っていた母にそう言って貰えるようになった事が本当に嬉しかったです。

高校の時の同級生に「それ病院行った方が良いよ」って言われたりもしましたが、病院に行って行動療法などを行うよりも、認知してくれる人の存在が一番効果があるんじゃないかと私は思っています。

上記は私の経験に基づいた話なので全員に当てはまる事ではありませんが、ほとんどの人はそれだけで過ごしやすさがだいぶ違うのではないでしょうか。


摂食障害の人の気持ちなんて当事者にしか分からないので、健常者の方が摂食障害の人の事の気持ちを理解するのはどうしても出来ないこと。

でも、摂食障害者の気持ちを認める事は誰でも出来るはずです。


例えば、有名人に認知されると嬉しいですよね?

それと同じで摂食障害である事を認められるのは嬉しい事であり、それだけで相手は救われるのです。


今後もし、摂食障害に限らず何かしらのカミングアウトをされたら、その人を疑ったり攻めたりするのではなく、その人の事をどうか認めてあげてください。

きっと今まで一人で抱え込んでいて辛かったと思います。

ずっと一人で闘ってきたこと、勇気を振り絞って伝えてくれたことを「頑張ったね」と褒めてあげてください。


このnoteを読んでくれた人がそう思うきっかけになれば幸いです。

いつも読んで頂きありがとうございます!いただいたご支援と気持ちを胸にこれからも摂食障害と向き合いがなら頑張ります!摂食障害の方が「生きてて良かった」と思える日々を過ごせますように...