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2018年11月 バシーム
出身は、キリスト教徒の古い町で、有名だよ。すごくきれいなんだ。
北にある山はレバノンとつながっていて、そこからテロリストがやってきた。そのとき、住民が、僕の友人も町を守るために戦ったんだ。状況がどんどん悪くなって、僕たち家族はダマスカスに移ることにした。自分も、友人たちが亡くなっていたしね。
今はもう、ダマスカスは普通だよ。東グータの時は反体制派からの砲撃がすごかった。あ、そういえば、一回、家に落ちたことがあったよ。
12月31日、家族で新年を祝うために、一同で集まっていた。子どもたちは別の部屋にいて遊んでて、新年が開けて子どもたちが(自分たち大人がいる)部屋にきて。5分後ぐらいかな、砲撃がさっきまで子どもたちがいた部屋に落ちたんだよ。真っ暗で、砂煙がすごくて・・・そう、その日は僕の誕生日でもあったんだよ。2014年。うん、1月1日生まれ。だから、新年と、誕生日を祝ってた。奇跡、ミラクルが起こった。みんな助かったんだから。あれは奇跡だったよ。
それがあって、母さんは故郷に戻ろうって言って、自分も来るように言われたんだけど、僕はダマスカスに残ることにした。だから、東グータで戦闘がすごかったときは、しょっちゅう母さんは僕のことを心配してた。
ダマスカスは、今は落ち着いている。あぁ、うん。あちこちに(政府からの拘束中に亡くなったとされる人の)張り紙が貼ってある。名前がリストになって書かれているんだ。うん….ひどい。
(黙って、口に手を当てて窓の外を見つめた。)
でも、人生は続いていく。仕方ないよ、人生は続いていくんだから。
(写真 レバノン・ベイルート 2018年 筆者撮影)
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