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世界を旅するキッチン:韓国料理

週末恒例の世界を旅するキッチン、今回は韓国料理に挑戦してみました。日本人にもあまりに馴染深い料理なので、まずは食文化・歴史をきちんと調べてから(チャングム研究も!)。
韓国・朝鮮料理は米食文化と思いきや、実は南方の稲作文化圏と北方の雑穀畑作・牧畜文化圏の境界部・接点に位置するそうで、雑穀や山菜の消費量が非常に多いのが特徴。焼肉のイメージが強いですが、肉より魚の消費量が多いそうで、魚食や発酵食文化の豊かさも日本と共通性が高いですね。
韓国料理の思想は、道教の陰陽五行の思想にのっとり、五味(甘・辛・酸・苦・塩)、五色(赤・緑・黄・白・黒)、五法(焼く・煮る・蒸す・炒める・生)をバランスよく献立に取り入れることを良しとするそう。
面白いのが、韓国料理に欠かせない唐辛子は中南米原産で、実は17世紀に日本を経て朝鮮半島に伝わったそうで(当初「倭芥子」と呼ばれた)、キムチをはじめ今や韓国料理になくてはならない食材になっていますね。
地方料理も多彩で、北から江原道(タッカルビなど)、ソウル・京幾道(宮廷料理・ソルロンタンや韓定食)、忠清道(きのこやチゲなど)、慶尚道(デジクッパ・チムタク)、全羅道(キムチ・ビビンバなど)、済州道(アワビや魚介)などに分かれるそう。

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ということで今回は、コリアンタウンでも食材を調達して、週末二日で大好きなカンジャン・ケジャン(渡蟹のタレ醤油漬)、アサリと魚介のテンジャン鍋、キムパプ(韓国海苔巻き)、ニラと海老のチヂミ、参鶏湯、プルコギにチーズ・タッカルビ、そしてカルビ焼肉などを作ってみました。辛いものが苦手な娘に、唐辛子は抑え目にして韓国料理体験ができるのも、家庭料理ならではですね。

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