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住人<羊 我が家の事情

まだ朝晩は寒く、今日は久しぶりに曇り時々雨のぐずぐず天気。ここにきて、外を実感しまくる毎日なので、天気によっても、自分のスケジュールをこんなに意識した人生は初めてかも知れません。

2月・3月と羊のベビーラッシュ♡

我が家の庭では旦那さんの友人と共同で羊を飼っています。とは言っても、互いの羊の飼い主ははっきりしているので、庭(牧草)を共有しているっていう感じです。

長期で家を空けるときなどはお互いに連絡して、どちらかの家に移動したり・・・もちろん庭の草(餌)が少なくなったら移動したり。

そんな、我が家と友人宅の羊のお母さん(3頭)がこの春それぞれ出産したので、今我が家の庭はとっても賑やか!!

この羊たちが今シーズン一番始めに産まれた双子。(2018年11月産まれ)産まれた当日に当り前だけどすたすた歩く・・・人間の我が子(このとき生後10ヶ月)とどうしても比較してしまった私でした。

生まれたての羊の毛はとっても硬い!!

出産風景を見れた訳ではないですが、産まれて数時間・・・まさかの母羊が隣の牧場に脱走中に出産!!!てなわけで、産後数時間で我が庭に移動・・・

街では絶対に起こらないハプニングはここでは日常茶飯事です。

毎朝、『うちの羊いる?』そんな毎日。

羊は倍数で増える

私はここに来る前は神戸の六甲山牧場で飼われている羊を一番近くでみたくらいで、生活に近い動物では無かったですが・・・

今ではとてもお馴染みな存在になっています。

昨年5月に日本からここにやってきて、家を片付けたり、なんだかんだ・・・やっと落ち着いた9月頃に友人宅から戻って来た羊たちは・・・

母羊×2頭、雄羊×1頭、友人宅の羊が母羊×1頭、雄×1頭・・・計5頭でした。

3頭の母羊がそれぞれに出産、そしてうち2頭は双子で出産・・・

そうなると・・・5頭の子羊が我が家の庭に増えた訳です。

羊の雌は2年目~順次母として子どもを産むのが一般的らしいので、今年産んだ母達がまた来年も産み、今年産まれた羊の中の雌たちがそれいこうまた産んでいく。

そうです・・・庭に増えます。

写真真ん中の2頭はさっきの写真の産まれた子羊・・・5ヶ月経つと結構な大きさになります。

奥に小さく家主の旦那さんとお子さんが・・・

羊>人間です。

羊を飼う理由

動物と一緒に暮らす事について、旦那さんに質問したことがあります。

なぜ?

彼いわく・・・動物と一緒に暮らしを共にする事はとても頭を使う。身体を使う。でも、一緒に暮らすことで、生活を助けてくれる事がとても大きい。

まず、羊たちがいなければ、我が家の庭の草は春から夏にかけて、森のように生い茂ります。昨年5月にここに戻ってから草刈りの仕事だけで1週間を費やす様なそんな状況になります。

羊たちが庭の草を綺麗に食べてくれるおかげで、また庭が新しい状態に保たれる。

羊はとっても穏やか・・・と、ここに来て思う。

頂く事と暮らすこと

羊たちのなかで産まれた雄は頂きます。1つのグループに1頭で良いらしい。これもここに来て初めて知ったこと。

そして、昨年末12月に雄の羊をさばく所を初めて見ました。

36年生きてきて、動物がどの様にさばかれて、どこの部位を正直食べていて、1頭からどれだけのお肉がとれて・・・そんな事をいままで考えずに生きて来たように思います。

『いただきます』『ごちそうさまでした』言葉にしていつも言っていたけど、私はいままで何に、誰に言ってきたのだろう。

そんな事を強く感じました。

羊に名前をつけない理由

先ほども書きましたが、我が家は飼っている羊をその年の産まれた状況に合わせてですが、さばいていただきます。

ペットとしてかっている訳では無い。

だからもちろん名前もない。

今年出産をした茶色い毛の母羊は、旦那さんが初めてこの家、庭で飼った羊から産まれた、ここで産まれた初めての羊だそう・・・

この母羊はもう14年近く生きている、羊の平均的な寿命を迎える時期なんだそう。

この羊が人生を終える時には、さばかずに、土に埋めるそうです・・・

だんなさんの中での動物との生き方、暮らし方。私にはまだまだ分からない事が沢山あります。そして、一緒に暮らすこと、頂く事。

暮らしに人生に責任を感じるそんな毎日です。

私はさばく事が出来ません。それをする勇気も正直まだ無い様に思います。今後この土地で私が何を感じて、どう暮らして行くのか、それを子どもにどう説明出来るのか・・・

私は教えるなんて出来ない、ただ、自分の考え方が『こう思う!!』それをはっきり伝える事の出来る人間に成長していきたいなと、ここでの暮らしを通して日々感じていることです。

沢山の事を教えてくれています。

なぜか、狭い所へ向かっていく羊たち・・・隅々までしっかり食べてくれます。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。


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