授業で学ぶ、お金のこと
こんばんは!
行動を促すFP*いしはらけいこです。
「”使う”が大事」がモットーの、ファイナンシャル・プランナーです。
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学校の授業でお金の勉強
私たちファイナンシャル・プランナーや金融の業界では、来年度の高校での家庭科や公共(現代社会)での金融教育について高い関心を寄せています。マスコミでも良く取り上げられています。
中学校では、すでに今年度から新学習指導要領が導入されています。
技術・家庭科の「消費生活・環境」の単元で、18歳成年によって身近になる「契約」について学びます。その中で、金銭の管理と購入や、消費者被害などが取り上げられています。
また、社会科の公民では、経済や金融についても深く学びます。トレード・オフの関係や、市場の理論、金融のしくみ、リスクとリターンの関係などです。
起業に必要な知識も
さらに、金融を通した経済活動の活性化に触れ、社会全体に目を向けた学習になっています。
また、資金調達手段としての金融の働きも学び、起業するにはどのようにお金を集めるか、などについての考察をするなど、社会に出てから役に立ちそうな内容が盛りだくさんです。
以下の画像は、中学3年生の公民教科書の目次、経済の単元です。
昭和の教科書とは全然違いますね。
「コンビニの経営者になってみよう」は秀逸
生きる力、考える力を育てる、とうたっているだけあって、本文はとても面白いです。
第4章の導入にある「コンビニの経営者になってみよう」は秀逸!
複数の出店候補地のうち、「店を長く続けるにはどこが良いか?」を、さまざまな条件を比較しながら考えるという内容です。
地図イラストによる立地、自治体の補助金、客単価、店員の最低時給、周辺の環境、など判断材料の提示もリアルさながらです。
また、それぞれの候補地では複合店を計画しているようで、病院やガソリンスタンド、大学と、提携する側からの複合店のメリットを訴えるラブコールもイラストで紹介されています。
企業業績、地方の行政、労働者の権利など、さまざまな観点が盛り込まれ、よく考えられています。
大人がトライしても良いほどの探求課題だと感じます。
お給料をどう使う? の予算立ても
また、「月給31万円をどのように消費するか」と、支出の予算計画を立てるページもあります。
実はこの教科書、中学3年の娘のものです。
食費3万円、とか貯金5万円、などと欄に記入されていたので、それぞれの費目の額を決めた理由を娘に聞いてみました。
「食事は、まあひとり3万円ってとこでしょ? 家は、それなりのところでひとり暮らしを楽しみたいから高くても良くて、教養娯楽は抑えめで、貯金は5万円が妥当じゃない?」なんて話す15歳。
へえ~、ちゃあんと考えているんだねって、思いました。
「ライフプランを立てよう」という探求学習も選択肢の一つとしてあるそうです。取り組むかどうかは、中学校によるらしいです。
教科書丸暗記や受験テクニックを身につけた、高学歴なのに現場で役に立たない人間よりも、とんがった面白いヤツがたくさん出てきてくれることを期待します!
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「”使う”が大事」がモットーの、ファイナンシャル・プランナー
行動を促すFP*いしはらけいこ
≪ライフプラン→マネープラン研究所≫
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