慶光院 義和

慶光院 義和

    マガジン

    • ‎唎酒師がパスタを中心に淡々とイタリアンを綴る

      自身の調理ポリシーやレシピも含め、パスタを中心に大好きなイタリアンについて幅広くつづる。ワインも飲むが、自身が「国際‎唎酒師」(日本酒ソムリエ)であるゆえ、イタリアン×日本酒も頻出するかもしれない。

      • ‎唎酒師がパスタを中心に淡々とイタリアンを綴る

    最近の記事

    [素パスタ①]私的”素パスタ”の定義、そしてコラトゥーラのパスタ - レシピあり -

    素パスタ・シリーズをいっとくか。いきなりだが、用語の使い分けをしておこう。 〈用語使い分け〉● 素パスタニンニクとかパセリとかチーズとか胡椒とか魚醤とかペペローニとかアンチョビとかだけ。調味料や薬味に類される材料だけで、一定の大きさの固形の具などが入っていない。●シンプルパスタ上記に加え、一定の大きさの具が「2食材」以下 つまり、素うどんみたいに「具がなーんも入ってない」パスタを指して、私はこれを”素パスタ”と呼ぶことにした。 で、究極の素パスタのひとつと言える、コラト

      • [イタリアンな書籍②] イタリア半島「食」の彷徨

        [イタリアな書籍①] に続き、書籍について語っておく。今回は、私のイタリアン好きに決定的な影響を与えた書籍である。 この書籍、私(と妻)と共にイタリアに渡航して帰って来た経緯がある。しわが入ってヨレヨレになっているのは、その際に水に濡れる事故があったためである。そんな思い出も含めて、私が本当に大好きな書籍のうちのひとつである。 書籍タイトルは、2000年に小学館で文庫化されたモノで、その前に「私が食べたイタリア料理」というタイトルで1992年にソニーマガジンズから出版され

        • 【日家九星】2023/01/15 一白水星 癸酉 ~ 当日を振り返った ~

          タイトルの写真は、荻窪郵便局である。 2023/1/15(日) は来るべき Xデー 2023/01/22(日) 娘の志望高校の推薦入試の1週間前にして、出願書類・受験票などの印刷開始&提出受付開始日なのだった。 私が中学の頃と様変わりし、今や(少なくとも私立は?)出願その他インターネットを使う時代なのだった。 妻が12月の登録開始タイミングで必要情報の登録や写真のアップロード等を行い、検定料をカード決済で支払った。写真も写真館などで撮った証明写真の類でなく、スマホで撮影した

          • [イタリアンな書籍①] ”フェデリコ・カルパッチョ”シリーズ

            記事「インサラータの事」で、引用したフェデリコである。著/フェデリコ・カルパッチョ、訳と註/小暮 修 となっているが、全て故・小暮 修さんの自作自演である。  特に初作の”極上の憂鬱”(文庫:平成9年(西暦1997年)11月25日初版)が傑作で、「ヘンナガイジン」の目を通して見えるバブル崩壊期の日本の様子が面白おかしく描かれている。(なので、リアルタイムで体感していないとちょっと面白さが分かり難い、当時に特化したネタもある。野村監督時代のスワローズの古田捕手ネタとか、F1の

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • ‎唎酒師がパスタを中心に淡々とイタリアンを綴る
            慶光院 義和

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            【日家九星】2023/01/08 三碧木星 丙寅

            約2ヶ月ぶりの日家九星の投稿。 先日、九星気学 八雲院 の情報を共有したが、参照サイトを変更していろいろ使って見ているうちに、1/6 に 陽遁して流れがちょっと変わって来た印象もあり、久々に明示的に吉方位へ自転車でGoしてきた。 ・・・というか、丁度そちらの方角に用事があったのだ。氏神様の荻窪八幡神社の古礼奉焼祭(どんと焼き)だったのだ。昨日 松の内 終わり、門松を下げたので、奉焼に。 今日の日盤、そして0900-1100の時盤が、三碧木星。私にとっての吉方位は北。荻窪八

            【支援お願い!】イタリア初の「SAKE」酒蔵

            イタリアン好きで‎唎酒師な 義和としては見逃せないクラファンを認知しました。が、しかし!あと6日間しかない!(下記をクリックして、まずは中身をザっと眺めて下さい!以降に続く私の駄文なんかより先に。) 以下の辺り、かなり私の琴線に触れました。リゾットの記事 でも書いた通り、イタリアはお米の国仲間なのです。 目標金額 ¥8,000,000- に対して、現在 ¥2,640,500- (33%)です。このうち、2.6%ほどは当方より支援しました。(Tシャツ+返礼6缶+1時間オンラ

            九星気学の便利サイト

            なんか変だとは思っていたのだが、いつも使っていた「九星気学Lab.」の日盤の更新が昨年2022年のどこかのタイミングから止まっていたようだ。 さらに、2023年になってから、「吉方位カレンダー」を開くと、以下のように表示されるようになった。 2022年後半に「なんか吉方位が変わらんのは、”五”が正位の回座したせいかしらん?」とか思っていたが、ちゃんと自分で計算したり、他のサイトを探してみたりすべきだった、反省。変な方位に一生懸命行っちゃってたかも?遠出する時は、例のやつは

            インサラータの事

            サラダをイタリア語では、インサラータ: Insalata と言う。語源は「塩」だそうだ。 サラダとは必ずしも、生野菜盛りの事を指すわけではないのだ。リンク先から引用しよう。 また別な機会にコラムで紹介しようと思うが、私の大好きな書籍 ”フェデリコ・カルパッチョ” シリーズ( 故 小暮修 著 )の1冊目「フェデリコ・カルパッチョの極上の憂鬱」の書き出し ”トウキョウのイタリア料理 la cucina italiliana di tokyo ” の中で、こんな事が書いてあり、

            日本酒とパスタ、あるいはイタリアン

            パスタを作る工程にまつわるコラムとか、リゾットの話とかいろいろ書いているが、「パスタ🍝と私」な話をしよう。 そもそも、 マガジン名:「‎唎酒師がパスタを中心に淡々とイタリアンを綴る」 に関連する事について何も述べてなかったか。ちょっと、つづってみる事にしよう。 本名名義のFacebook に、毎日ののように料理写真を投稿しているが、過去にUPした写真を引っ張ってこよう。これでも全部ではなく、ごくごく一部である。 ここまでしつこく、パスタと日本酒を組み合わせるのは、ひょっ

            リゾット 〜 イタリアはお米の国でもあったな - レシピあり -

            皆さん、ご家庭でリゾットを日常的につくるだろうか?我が家は(あるいは私は)頻繁につくる。 極東アジアにて、他のアジア・エリアとは少し異なる炊き方が進歩、米の品種もそれに沿って改良/進化してきた瑞穂の国としては、わざわざ洋風に米を調理する必然性もないでしょ、という感じかもしれない。実際、これだけ洋食化、というより洋食とのハイブリッドが進んだ日本でも、リゾットが家庭の食卓にのぼるのは非常にまれなのではないかと想像する。 しかししかし、さすが、米については譲らないこだわりの国。

            [イタリアンなコラム③]残った卵の白身は何に使うのさ

            白身問題である。カルボナーラのレシピ に、「白身は別な料理に使う」と書いた。「そんな無責任な。何に使えばいいんじゃー!毎回メレンゲでもつくるんか!」と、考えるのも面倒なんで捨てちゃってる人も多いのではないか。実は、一時期私も捨てていた。もったいなくて一旦とっておいて冷蔵庫入れたりしても結局捨てていたので、いつしか最初から捨てるようになっていた。検索しても、結局お菓子系ばかり出て来るのだ。別につくりたくねえ・・・ 捨てる神あれば拾う神あり。何回か前のカルボナーラづくりの際に、

            [イタリアンなコラム②]パスタを茹で始めるタイミング

            [コラム①] で、茹でる時の塩の話をした。さあ、塩を入れてお湯が沸いたらどうするのか。そりゃ、パスタを茹でるのであるが、 お湯が沸いたらパスタを茹で始める で大丈夫か否か。何が言いたいかというと、「ソースをつくりつつ、パスタを茹でる」のか、「パスタを茹でつつ、ソースをつくる」のか。 私自身は、俗にいう ”男の料理”みたいのが嫌いで、いろいろな材料を調達して来て使い散らかしたり、やたら時間をかけたりというのが苦手である。冷蔵庫に入っているモノ限定、という制約条件でなんか作

            [イタリアンなコラム①]パスタ茹でる時の塩

            義和スタイルのカルボナーラ・レシピを前回の記事で書いたが、カルボナーラに限らず、パスタをつくる工程とかにまつわる共通のネタがあるな、と思ったので綴っていく事にする。 第①回は、パスタ茹でるお湯に入れる塩である。前回の記事 のつくる工程1つ目は以下であった。 1.お湯を沸かし始め、塩を入れる。 そうそう、何はともあれ、お湯を沸かして塩を入れんことにはパスタ調理はスタートしない。2022/12/15時点で、Google で「パスタ 塩」で検索した際のTOPに出て来た記事は以

            カルボナーラ系パスタへの思い⑦ -レシピあり-

            前回までで、私の中の ポリシーについてのまとめ、お伝えしてきた。(⑦回目にして、ついにタイトル画像を「リガトーニ」にした。) ・・・もう御託はいいから、作りましょうかね・・・ ◆ 慶光院 義和 スタイル・カルボナーラのレシピ★材料(何人分 何g 何cc とかは書きません) ・パンチェッタ(自家製)・ペコリーノロマーノ(直前に塊をおろす)・卵黄・黒胡椒(直前に粗挽き)・パスタ(王道はショートパスタのリガトーニ、太いロングか大ぶりなショート)・塩 [前提] パンチェッタを常

            カルボナーラ系パスタへの思い⑥

            前々回、前回と、私の中での ”レシピ基準”、ポリシー、考え方についてお伝えしてきた。まとめると、以下となる。 [point1]生クリームを使わない   → 起源のローマスタイルに従う。少なくとも私は基本的に使わない。 [point2]パスタは「リガトーニ」を使う   → 起源のローマスタイルに従い、気合い入れる時はコレである。   → スパゲットーニ等の太いロング、他の大ぶりなショートは使う。 [point3]チーズは「ペコリーノ・ロマーノ」を使う   → ローマだし!

            カルボナーラ系パスタへの思い⑤

            前回は、私の中での ”レシピ基準” についてお伝えした。おさらいすると、 [point1]生クリームを使わない [point2]パスタは「リガトーニ」を使う [point3]チーズは「ペコリーノ・ロマーノ」を使う [point4]肉は「パンチェッタ」を使う [point5]ボウルの中でパスタソースを絡ませる [point6]黒コショウをたっぷり振りかける がポイントとなる。[point2]のパスタは太いロングとかにすることもある、[point4]のパンチェッタは自家製、[