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弱い心を見せられない甲冑系女子。私たちは戦いを終わらせることができるか。

まぁ我々世代ですとすでに女子っていう年齢ではないので正確には甲冑系婦人なんですけどもね。
それではなんか締まりがないのでとりあえずここでは語呂の関係上女子とします(笑)

今日お話しを伺っていた方が
自分の弱いところを人に、特に夫に見せることが出来ない
というトピックをお話しになったのですね。

まぁね、わかるなぁ~と思いました。
私はかつて自分のことを甲冑系女子と名付けていました。

自分ではそんなつもりはないのだけど、弱い自分を守るためにいつも世界と戦っていましたね~。
やられる前にやる、みたいな(笑)、殺気立っていたのですよね。
もちろんそんなのわざとじゃないから自分は単にものすごく気が強いのだと思ったりもしていました。

このタイプだと無自覚に人に対してマウントを取ってしまう傾向があります。
自分の自尊心が低いため、誰かを落として自分が上に立っていないと安心できないためなのですが、昔はそんなことは知る由もなかったわけで。
だからなんで自分がそんな風になってしまうのか、例えば私の場合えらそうな物言いになったり内心ではすぐ人を見下したりして、別にそんなことしたいわけじゃないのに後で自己嫌悪に陥るなんてこともよくありました。
嫌になるんですよね、そんな自分が。

気づいたら自分がそんな甲冑系女子に仕上がってしまっていたので、それでしか生きたことがなくて。
どうしたら振り上げた矛を降ろせるのかわからなかったし、誰にも心の中を覗かせまいと固く守った盾もどうしたら置くことが出来るのか本当にわかりませんでした。

今になってみると簡単です。
身を守ることをやめればいいだけの事なんです。
降参して白旗をあげたらそこで終戦をむかえることができる。
白旗を上げるのは決して負けではなく、そもそも戦う必要がなかったことを知るきっかけになるだけなんです。

しかしこれは言うのは簡単で実行するのは簡単ではないのです。
とっても恐怖が伴うからです。

自尊心が低く大人になった私は「自分は大切にされない人間で、下手したら攻撃されて傷つけられる!」という間違った思い込みが強固にあったため、戦が終わるまでの人生では私にとって世界はとても危険な場所だったわけです。

その思い込みは大変なリアリティーを持っていますので最初は怖くて矛と盾を降ろすことも、ましてや甲冑を脱いで丸腰になることなんて簡単じゃないのですよね。

それでも勇気を出して丸腰になってみると、そもそもだーれも攻撃なんてしてきてないし、世界と戦うっていう壮大な一人芝居を本当に一人きりの舞台でやっていたことに気が付きます。
そしたらもう泣き笑いと言うか、長いこと私何やってたんだろうってどこまでも一人で滑稽だったと心底思える日が来たりして。

でも怖いんだよね。
それは本当にわかります。
まさかこの気の強い自分が実は反対でとっても弱くて人を恐れているなんて認めたくなかったし、強がって弱い部分を隠してかくして甲冑着こんで矛振り回して、そして疲れ果てていました。
戦わなくていいところで常に戦闘モードなのって本当に疲弊してしまうんですよね。

自分を守ることをやめる。
全く事実ではないことが自分の中でリアルになってしまっているうちは、このことほど人が恐怖に感じることはきっとないと思います。

でも、怖いけど甲冑を脱いだら絶対気が付けます。
最初からどこでも戦争なんか起こっていなかったということに。








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