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心がざわつく対象から距離を置く

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と言ったのは、オーストリア出身の精神科医、心理学者であるアルフレッド・アドラーですが、人間関係で心がザワつくことはありませんか。

今日はその中でもよくある私も幾度か体験したというか、よく陥りがちだった2例を挙げてみます。




SNSの投稿を見てザワつく

一つ目は、SNSで繋がっている友人、知人の投稿を見て「楽しんでるね!」「よかったね!」⇒いいね!とは思えず、「いいなぁ…」「羨ましいなぁ」⇒恨めしいという思考を持ってしまう場合です。

自分でも気持ちのいい心理状態ではないのだけれど、"どうしても、あの人の様子を見ると心がザワつく""あの件については誰の投稿でもザワつく"などを感じてしまう状態です。

実はこれ、本来"自分が在りたい状態だけれど手中にできていないこと"だったりするから厄介です。

投稿などを見て、羨ましいという憧れや、自分もそうなりたいという気持ちを"自分への励み"に転換できれば健全ですが、「なんであの人が」「それに比べて自分は」というのは、(勝手な独り相撲から)相手への妬みに繋がるうえに、自分はダメなんだという劣等感などに囚われることになり、不健全です。

生きてる環境もスキルも、個性(ユニークネス)も違う人と、自分を比べる無意味さを認識しているにも関わらず陥る沼。嫉妬したり恨んだところで、自分の達成度が早くなるとかレベルが上がる訳はなく、その余計な気持ちが自分の心を疲弊させ、さらには自分の達成を遠回りをさせてしまうことだってあるから…やだ、やだ。

断り切れなくてザワつく

もう一つは、断りたいのに断れない、グイグイ依頼をねじ込まれる場合です。

先約があるときは"確固とした理由"として、言いづらくても断れるものですが、気持ち的に興味がない場合、断る理由が見つからないうえに相手も困っているようだとか、これまでお世話になっているからの理由で断れない場合は苦心します。「これ、やって」とか「これに来て」とか。心身に負担をかけてまで受け止めてしまうなんてこと、ありませんか。

効果的な処方箋

これらについては「心がザワつく対象から距離を置く」がオススメです。


■1つ目の例の場合
SNSをお休みして、目に入れるのを止めましょう。
「自分は自分、相手は相手と割り切りましょう!」というのが難しいことは重々承知していますが、ザワついたところで自分には何も得るものはない、むしろモヤモヤの時間や心をささくれさせるマイナスばかりと心得ましょう。好きな人や好きなもの、好きな音楽など、「好き」に触れるジブン時間で気持ちの転換を図ることをオススメします。


■2つ目の例の場合
「ハッキリ言いましょう!言わなきゃ相手はわかりません!」なんて言われても、そんなのできたら、ここまで読んでいませんよね苦笑。

嘘も方便、相手が突っ込めないような理由をつけるとか、心は痛むけど完全にスルーできればいいのですが…私はこれ、苦手です。実際は思い詰めることなく正直に「こういうのには興味がない」「他にすることがあるから週末の外出は控えてる」などと伝えた方が、尾を引かずにいいと思う昨今です。

こちらが心を痛めるほど相手へのダメージは大きくないと思う一方、「断られた!」と立腹したり残念がる人はいるでしょうけど、そもそも合わないところで合わせる方が不自然な話です。自分が無理するバランスは、そもそもバランスしていないと知りましょう。理想的にはね。


人間関係は大事だけれど、関係性を保つよりも大事なのが自分です。それぞれがジブンの時間を大切に、心穏やかに過ごせたらいいなと思っています。


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岡田慶子(オカダケイコ)

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