将来の夢

なんの授業だったのか忘れたけど、
中学校のとき、将来の夢をひとりずつ発表するってのがあった。
特になりたい職業が決まっていなかった私は
「好きなことを仕事にしたいです。」と発表した。
先生の反応は、そりゃあそうだけど、みたいな感じで
あきれられたようでした。
先生が求めている答えじゃなかったようです。

先生としては将来の目標をもって生きてほしいってことだったんでしょうけど、
「○○になりたい」って具体的に言えることって、そんなに大事だったんだろうか?

小学生のころは「ケーキ屋さん!」「保育士さん!」とか何も考えずに言えるけど、
中学生ともなれば、けっこう現実的ですよ、自分の将来が具体的に想像できないほうが普通なんじゃないだろうか?

具体的な夢が決まっている子もいる、でも、そうじゃない子だってもちろんいる。
そして当たり前だが、決まっているほうがエライわけでも、決まっていないことが悪いわけでもない。

そして、社会人になって思うのは、
好きとか、おもしろいとか、夢中になれるとか、そういう自分の性質に合ったもので生活できると幸せってことだ。
今は編集とかライティングの仕事をしていて、書くことが好きだから、しんどいこともあるけど幸せだと思える。
でも、私は料理も好きだし、八百屋さんで働くのだって、きっと楽しいと思えるんじゃないかと思うんです。

何が言いたいかというと、大事なのは職業を決めることじゃなくて、
自分は何が好きで、何を大切にしたいのかを、ちゃんと見つめることだろうと。

そう思うと、中学生の私が「好きなことを仕事にしたいです。」って答えたのは、あながち間違ってなかったなと思うのです。
いまでも、好きなことを仕事にしたいって気持ちは変わってない。

「先生は中学生のときから教師になりたかったんですか?」
ってきいたら、どんな反応だったんだろうか?聞けばよかったな。
性格のひねくれ方も、たぶん、中学から変わってない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?