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ビブリオマンシー

ビブリオマンシーとは、日本語でいうと「書物占い」だ。

本をランダムに開き、目についたページの一節に今の自分に必要なメッセージが書かれているという占術の類。何かに迷った時、心が停滞している時、何かのヒントになるかもしれない。

西洋占星術の仕事をしていながら最近まで私は、ビブリオマンシーを占術としては認識していなかった。所詮いわば一種のお遊びのようなものと軽く捉えていた。

しかし本来、書物占いは信仰宗教においてキリスト教徒なら聖書、イスラム教徒ならコーランを用いるらしい、とても神聖なものなのだ。

かと言ってタロットのように知識も必要なく、お金もかからず、手軽に簡単に、かつメッセージ性が高い占術として活用できるのだから、どんどんやってみるとよい。

ごく個人的解釈だが、使用する書物はその時偶然に目についた、或いは手にした本で良いのではないかと思う。

偶然手にしたかのようでいて、おそらくそれは必然で、偶然ではないはずだからだ。

さて、私のケースである。

今朝、何気なく家の本棚に目が向いた。本棚と言ってもカラーボックスを代用しただけの味気ない、センスのかけらもない代物なのだが、あまりに雑然としていて急に気になった。

普段からよく使う西洋占星術関連等の書籍はいつも手元に置いてあるから、本棚にはいつ買ったのかさえも覚えていない、一度読んだきりのさほど多くない本がランダムに並んでいる。

そのもう何年も同じ状態の本棚が、今朝は妙に気になり手を伸ばした。すると、手前にあった本ががさっと横に傾いて、奥から一冊の文庫本がひょっこり顔を出したのだ。

「聖なる予言」

確か精神世界のフィクション本だが、これには驚いた。理由は2つ。ほんの数週間前、急にこの本の題名を思い出していたからと、自分が既読済みで、所持していた事すら長年忘れていた、その驚きが重なった。

やはり、この世に起きることに偶然はない。

きっと今の自分に必要だから、持っていた事すら忘れていたこの本が、このタイミングで目の前に飛び出してきたのだろう。

そこで私は「聖なる予言」を使ってビブリオマンシーをやってみた。

テーブルの上に一旦本を置き、呼吸を整えてランダムにページを開き、さらにランダムに最初に目についた一節を黙読した。

「あなたが今持っている問題は何ですか?」

(略)---

「あなたの直感は、こうした問題について何と言っていますか?」

さらに次に目についた一節には、「あなたの人生の物語…霊性…」

いやはや。ビブリオマンシー、あなどれない。高次の周波数と繋がっている、宇宙の計らいによる占術だと直感した。

今すぐ誰にでもできて、閃きのきっかけ、心の癒しにも、エネルギーの補填にもなる。

何かにモヤモヤしていたり、心が苦しい時、ビブリオマンシーを試してほしい。

あなたが選ぶ本も、ランダムに見開くページも、そこに書かれている言葉も、何一つ偶然などない。一筋の光が見えてくるはずだから。

けいこ@星のセラピスト。香港在住
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