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帝国ホテル

『渋沢の心が残るスタッフの笑顔美し帝国ホテル』


先月、父の仕事で帝国ホテルを訪れる機会があった。
こんな機会は滅多にないので、美味しいランチを予約しようとネットで検索。
【帝国ホテル ランチ】で検索すると
【IMPERIAL HOTEL】も出てくる。
美味しそうなレストランがあるが、IMPERIAL HOTELは帝国ホテルと近いのかなぁ?
父が他のホテルに移動するのは嫌がるだろうなぁ。
と考えて、帝国ホテルの中のレストランを予約した。

タクシーでホテルの入り口に降りると、笑顔のスタッフに声をかけられる。
「いらっしゃいませ」
丁寧な対応に、さすが帝国ホテル!と頷く。
そしてロビーでは、素晴らしいお花が出迎えてくれた。

シャンデリアも素敵

お花は鶏頭。
こんなにたくさんの色とりどりの鶏頭を、綺麗にまとめて素晴らしい!
毎日、お花担当の方がチェックしているんだろうなぁと、感心する。

「んっ?」
お花の真ん中に【IMPERIAL HOTEL】と書いてある。
ここは【帝国ホテル】だよね?

IMPERIAL HOTEL の文字

入口から左に行くと、創設者・渋沢栄一のプロフィールなどが展示してある。
最初の建物の時に掲げられた看板にも IMPERIAL HOTEL とある。

【帝国ホテル=IMPERIAL HOTEL 】😳

そうよね!
英語だとIMPERIAL よねー! 納得。

そんなことを話題にしながら、お客様と美味しいランチ。
しかも、【渋沢栄一カレー】をいただいた。
ご一緒したお客様も、
【帝国ホテル=IMPERIAL HOTEL 】を知らなかった。
私だけじゃなかったのね〜。


3年ぶりにお会いして、楽しいひと時を帝国ホテルで過ごした。
無知な私の話題が、皆さんを笑顔に出来たこと、渋沢栄一に感謝である。
そして、入口のスタッフ、レストランのスタッフ、素晴らしい対応は、渋沢栄一の『私利を追わずに公利を図る』の精神が受け継がれている。

帝国ホテルは建て替えが決まっているそうで、完成は2036年。
今の建物はいつ閉鎖するのかは分からないが、77歳の父が、
「僕が生きているうちには、新しい帝国ホテルを見ることは出来ないかもなぁ。」
と、こぼした一言がとても寂しかった。
「また美味しいランチを食べにこようよ。」
と話していると、レストランのスタッフが
「またお待ちしております。」
と、にこやかにお辞儀をして行った。
素敵な対応に、感動した。

日比谷はどんどん変わっている。
MIDTOWN なるものが出来ていて、日比谷公園前は若者達で溢れていた。

MIDTOWN を見上げて、高さに驚く
建物の間は、川の流れを表現したタイルが敷かれている

街はどんどん変わっていく。
人もどんどん変わっていく。

貧乏学生だった頃、日比谷公園でパンをかじっていた私が、帝国ホテルでランチをする様になるなんて、信じられない!
(ランチ代は父のお財布から出したのですが^ ^)

今日まで出会えた方々に心から感謝して、これからも生きて行きます。

父よ、車椅子になっても私が連れてくるから、
帝国ホテルでランチしよう!