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「経済的自立」という言葉による呪縛と、働き方の変化。

こんにちは。アラハタです。

2人娘のいるワーキングマザーです。

今回は、私の仕事とお金と生活とメンタルのバランスについてつらつら書いていこうと思います。

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今の仕事は、カメラマンからリモートワークなど、写真関係の仕事をいくつかかけ持ちしています。

どこにも属していない、フリーランスです。

産後、まず社会復帰しようというタイミングで、少しずつご縁のあった仕事を細々やっていきながら、家の事もきちんとこなせるラインを見極めつつ仕事をしていました。

社会復帰して真っ先に感じたのは、周りと比べて産後、育児期間にすっぽりと抜け落ち社会人としての経験値、子供生活ベースゆえに周りに迷惑をかける申し訳なさ。

そんな自分がなんとかお荷物にならないよう、迷惑をかけないよう存在を消して自分の仕事を黙々とこなしていました。

そんな自分には無事責任の大きな仕事が回る事もなく、それでもこれが今の自分の精一杯だと思っていました。

そして大きな変化も無く2年くらいの月日が経っていき、今のリモートワークの仕事に出会います。

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そこでも家庭にも職場にも迷惑をかけないラインを読みながら業務をこなしていきました。

しかし、その職場でしばしば衝突する同僚が居て、その方にある事を言われます。

「経済的に自立していない女性は尊敬できない。」

心臓を刺されたくらいショッキングな言葉でした。

自分は経済的に自立できない中途半端な社会人なのだ…と言われているような気持ちになって落ち込みました。

同時に思い切り働けていない状況になんとなくの物足りなさを感じている自分もどこかに居ることに気付きます。

とてもモヤモヤとした気持ちはしばらく晴れることはなく、「経済的自立」を半分投げやりに受け止めた自分と、本当はどういう風に生きていきたいのかと考える自分と。

全く答えが見つからず悩み続けました。

じゃあ経済的に自立というのはいったいどういう事なのか。

まずはおよそ自分が1人で生活できるであろうくらいの額を稼いでみせようじゃないの、と奮起… いや、意地を張ることになります。

長女は中学入学、次女は2年生のタイミングでした。


そこから2年間はがむしゃらに働きました。

一方で家庭で過ごしてきた記憶が途端に薄れていく気もしていました。

来る仕事はほぼ断る事をせず引き受け、個人での案件も積極的に取り組みました。

また、さまざまなジャンルの撮影も出会えた仕事は片っ端からこなしていきました。

家庭では、まず今まで毎日やってきた家事が毎日できなくなりました。

次に子供に関する連絡事項の確認が薄れていきました。結果、子供の持ち物や行事に関わる事、宿題など把握し忘れる事が多くなりました。

好きで作っていたおやつやパンなどは全く作る気力が起きず、ライフワークの子供たちの写真も撮らなくなっていきました。

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できていた事ができなくなる… 

はじめのうちは酷く落ち込みましたが、

よく考えると自分のキャパシティ的に、両方完璧にこなすのは難しい。家庭での仕事はそれほどまでにマルチタスクなのです。

現在はコロナ禍という事もあり、リモート推奨の会社勤めの夫の協力のおかげで仕事にも打ち込める環境が整っており、家庭もなんとか回っている、という状況です。


そしてこの春、目標にしてきた収入額を突破し、これならなんとか経済的に自立できるであろう額を稼いでみた事で感じた事は、

とても自分1人では家庭と両立してできることではなく、

結局取りこぼしたボールは家族の誰かが拾わなくてはならない。

経済的というか実生活的には100%自立できていない。

(※あくまで私のキャパシティでの感想ですが。)

このがむしゃらなチャレンジは間違っていたのかもしれません。しかしながら収穫はあって以下の事に気付きます。

①今何をしたいのかやるべきなのかの優先順位を明確に。

②子供関係、絶対取りこぼさない事を決める

③なんと言ってもそれぞれのバランスのために

 まめに(重要)家族と話し合う。

④何より家族が自分が思った以上に応援してくれている事。

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結局何がしたいのかを自覚するって基本的にすごく大事だなと。 その時の優先順位をつけてしっかり整理をする事で、無意味に忙しい時間をなるべく減らし、心身共にバランスを取る事で家庭にも目を向けられるかなと考えています。

そういった事で複数草鞋のフリーランスは全く安定はしていないですが、家庭とのバランスをとるための取捨選択がしやすいのは比較的自分にとっては相性が良いのかもと感じています。


さて、いつかコロナ禍を抜ける日が来た時には家族皆がそれぞれの方向へとまた忙しく走り出すでしょう。

その頃には自分も形を変えていきながら働いている事と思います。色々と思い悩みながら。

家族みんなを心から応援したいと思うのと同じように、家族もまた私の事を応援してくれるでしょう。

だからこそ元気に働き続けるためには自分自身の体と心の健康を大切にしなければなりません。

これからも母としての自分も、働いている自分も、欲張りだけど両方大事にしていきたい。

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「経済的自立」なんて、ただのそれぞれの概念であったけれど、私の中で呪いのように縛ってきたのはこの言葉の裏で反応した私自身のコンプレックスだった事がわかり、

そうか、そんなにモヤモヤしていたんだね… 可愛いのぅ。

と当時の自分をギュッとしてあげたくなりました(笑)


皆様が働く上で大切にされている事はなんでしょうか。

色々な方の経験やご意見を聞かせてくださいね。

そしてお話しましょう。

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