見出し画像

ぼちぼちフリーランスの投資&つみたて事情、私の場合

*文中で投資信託の商品などについて記述していますが、購入や加入を推奨するものではありません。興味がある方は、ご自身の判断の下で行動してくださいね。


最近は、確定申告関連の書籍を出版したこともあり、書店でお金関係のコーナーに足を運ぶことが多いのですが、投資関係の本が花盛りですね。

株やFX、、、は敷居が高い。
でも、iDeCo、つみたてNISAあたりなら貯金感覚でできそう、、、というか、やらないと損なのでは?
そんな世の中の雰囲気が感じられます。

一昔前は「投資」といったらギャンブルとまではいかなくても、金融商品にくわしい一部の人、またはお金に余裕がある人でなきゃ手を出さないもの、という空気がありました。すいぶん身近になったなぁと思います。

かくいう私(アラフィフ、フリーランス、母一人、子二人)も、以下の2つをやっています。

・つみたてNISA
・iDeCo

この他に、投資ではないけれど小規模企業共済も。さらに、細かいことを言えば、楽天のポイントを使ったごくごく少額(10万円以下)の投資もしています。

これらをはじめたきっかけを振り返りつつ、「お金」や「投資」について、考えたことを書いてみます。


「応援」と「学び」がメイン、つみたてNISA

つみたてNISAは、「いい会社を増やしましょう」が合言葉の鎌倉投信に数年前から月々少額を託してます(当初は積み立てではなく、蓄えに余裕ができたときに預ける方式でした。)。
きっかけは、当時小学生だった次男とNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』を観ていて、ファンドマネージャー(当時)の新井和宏氏を知ったこと。
「こんな風にいい会社を(投資で)応援できたらいいねぇ」
「母ちゃん、オレもやってみたい」
「君たちのためにストックしているお金はあるけど、、、」
と親子で会話をした記憶。

「じゃあ、この人にお金を託していい会社を増やしてもらおうか。でもって、ついでにお金も殖えたらいいね」

と二人で意気投合(長男は風呂に入っていたのか、その場におらず)。
出演していた「新井和宏」氏を検索、著書『投資は「きれいごと」で成功する』を読んで共感を深め、さっそく説明会の日時を調べて次男の小学校が休みの土曜日に鎌倉まで行ってきたのでした(長男は部活で忙しいころで、参加せず)。

次男がお金や社会のことに興味をもったのを、しめしめ♪ と母的に後押しする意図もありました。
何事も実地でやってみるのがいちばん。

鎌倉の素敵な日本家屋(こちらが本社)で畳に座っての説明会でした。会の終盤、質疑応答で次男が手を上げて質問したのですが(子どもの視点での素朴な質問だったと記憶)、大人に答えるのと同じように丁寧に答えてくれたのを覚えています。
散会となってから、お昼時だったので近くのお店を訊ねたところ、お蕎麦屋さんを教えてもらいました(鎌倉らしい落ち着いた佇まいの素敵なお店で、フンパツして親子で天ぷらそばを食べたっけ。美味しかったなぁ)。

鎌倉投信では、受益者総会や報告会、いい会社紹介の講演やイベントなどをこまめに開催しており、その中で投資先の会社が「どういい会社なのか?」、その会社の事業について、組織の在り方について、また社会への取り組みについて紹介してくれます。

私は社会科が苦手な子どもでしたが、
「自分が生きている世界が、どんな組織によって、どんなルール(法律や経済法則)の下で、どんな想いを原動力に動いているのか」
ということを知るのって面白い! と今さらながら気づき、学んでいる次第。
息子たちも、社会を身近な「自分事」として感じて、「世の中のことを知って自分も関わるって面白い!」と思いながら成長していってくれるといいなぁ、、、と思います。
お金を託すにあたって、そんな母としての想いも再認識しました。

「節税」対策としてiDeCo

iDeCoをはじめたのは、こちらの本を読んだことがきっかけでした。

フリーランスのイラストレーター、マンガ家として活動されている上田惣子さんが、アラフィフになってもろもろの事情で年収が半減、老後を見据えて自らのお金周りを見直す過程が描かれています。
確かKindle Unlimitedのお試しか何かで0円の商品を読み漁っていたとき購入したのですが、良い本なのでフリーランス仲間にも勧めています。私と同じような大らかな金銭感覚で、少し先を歩いてらっしゃるフリーランス仲間として勝手に親近感をもっております。マンガもスッキリした絵柄でアラフィフの目にもやさしいです。

この本で、私にとって何よりためになったのがフリーランスの年金(主にiDeCoと小規模企業共済)の重要性を知ったこと。
さすがに、国民年金は払っていましたが(著者の上田さんは払っていなくてアラフィフにして一括で払い込みをされてます)、公的な年金のみ。それ以外は、「ホントに必要なの?」という認識でした。
会社員時代は厚生年金のみ(最初の会社は基金がついていました)。新入社員時代、民間の年金や保険は営業に来られたレディーのみなさんに占いや雑誌やアメちゃんはもらいましたが、あまり必要性を感じずスルー。
というのも、保険はケガや病気になったらお得なものだし、年金もイロイロ不穏な事件を知っている年代。
ですから、フリーランスになってからは、最低限のセイフティ対策として、国民年金(基金なし)だけ。
「調べるのがおっくう」という面倒くさがりと、「きっとそのうち手がけた本が大当たりして老後資金も心配なくなるはず♪」という根拠なき楽観もありました。
フリーランスで「書く仕事」をしていくということは、一生涯ゆるやかにでも仕事は続けていくに違いない。そして、お金がないならないなりの生活をすればいい、最悪の事態も「日本のセイフティネットはけっこう優秀なはずだから大丈夫」、という妙な楽天的かつ分相応主義?が私にはあるようです。
そして、その基本スタンスは今も変わっていません。

そんな能天気な私が、なぜiDeCoをはじめたかというと、

・掛け金が全額所得控除の対象になる
・受け取り時に税金の優遇がある

といった、節税効果があること知ったから。
たとえ元本割れしたとしても、ただ銀行に預けているだけよりは、節税額分だけでもずいぶんお得になるのでは? と思ったんですね。
これは、フリーランスになって確定申告(青色申告)の帳簿づけや申告書づくりで迷走しながらも、控除やら何やらの税務上の「お得になること」を勉強していったお陰もあると思います。

また、金融商品に詳しくない私が、iDeCoに踏み切ったのは、つみたてNISAで投資信託の堅調さを実感していたから。
長期保有が前提の「投資」と、値動きをみて売り買いする「投機」は別物ということを身をもって理解できたのが大きかった。
結果、いくつかのインデックス型の投資信託(海外&国内)を選んで託しています。

iDeCoで「元本割れ」が心配な人には、投資信託以外に定期預金などの商品を選ぶこともできるので、こちらにすれば利率は銀行並みですが、預けたお金が減ることはありません。大きく殖やすことは期待できませんが、節税額分だけでも大分お得です。
また、投資ではなく、フリーランスのための共済である小規模企業共済もあり、こちらも出したお金が減ることはありません(ただし受け取り時の諸条件はiDeCoより細かい。後述)。
同じく投資ではありませんが、フリーランスが老後の資金を殖やすという意味で手軽に国民年金に上乗せできるものに付加保険料があり、これについても本では紹介しています。掛け金は月額たったの400円。2年で元が取れるので、国民年金基金などよりお手軽です(基金との併用はできません)。

アラフィフのフリーランスがiDeCo他で、留意したい点

iDeCo、小規模企業共済については節税効果などのメリットはありますが、それは「年金」として運用するという条件があるから。
なので、預けたお金を受け取れるのは、

・iDeCo・・・・・・・60歳以降
・小規模企業共済・・・65歳以上で180か月以上納付した場合、
事業の廃止、疾病、死亡したとき

に限られます。
つまり、「急にお金が必要になった!」というとき、自由にできるお金は別で確保しておく必要があります。

特に、小規模企業共済をアラフィフからはじめる場合、「最低でも15年は使えない」ことをよくよく理解したうえで金額を設定したり、そもそも掛けるのか否かを検討したりする必要があります。
私は、「まぁ、65までは生きるでしょう」という楽観、そして「65歳以上まではとにかく元気でいないと損をする!」と自分に気合を入れる意味も込めて少額を掛けてます。

自分への投資

そんな具合に、託すお金、掛けるお金、を選り分けて積み立てるのは「安心」のためのルーティン。
あとは、残ったお金のなかから「今」を楽しむための資金を捻出して積極的に使っていくことが、本来のお金の役割なのかな、と思っています。
お金を「貯める」のは「使うため」。
上手に使って人生楽しく過ごしたいな、と。
「今」を充実させると、「その先」もどんどん雪だるま式に楽しいことが増えていく♪というのが、大きな意味での「投資」ということかな、と思っています。

たとえば、私生活では去年の秋頃から、これまでの週1テニスレッスンにプラスして朝のテニスをはじめてみました。
50代のまだ体が動くうちにもう少し上手くなっておきたい!という気持ちからはじめたのですが、スキルの向上については、、、まぁ、それなりですが、ご近所テニス仲間が増えたのが収穫でした。地元公営コートに誘ったり誘われたりで安価にテニスが楽しめて、遠くに外出しにくい時期でも、近場の屋外で体を動かしながら楽しむ機会が作れました。
さらに、出会った地元の同年代のお仲間と即席の女性チームを結成し、区民大会の団体戦に参加。結果は上級者チームに完敗でしたが、「来年に向けてがんばるぞー! おー!」と、日々のテニスライフにハリが出ております。

そのほか、アラフィフで三線もはじめました。音楽は聴く専門でしたが、演る楽しみもいい。
仕事の合間に三線で気分転換になればいいかしらん、右手、左手、唄と全部違う動きだからボケ防止にもいいはず、とはじめたのですが、こちらも地元でサークルを見つけたり、体験に行ったレッスンでおだてられて入会しそこでも仲間ができたり、初舞台を経験したり。
今は動画で亡きレジェンドの演奏も(登川誠仁さんや嘉手刈林昌さん、大城美佐子さん)若手の舞台も最新のポップスアレンジも、好きなだけ繰り返し&一時停止して聴けるので、自主練も存分にできます(つくづく便利な時代です)。
一人でも楽しめるのもいいし、そこから輪が広がるのも楽しい。

これまでの地域の知り合いは息子を介しての「親子つながり」が多く、それはそれでかなり強固で意外と広範囲をカバーしていましたが、さらに「趣味のつながり」もでき、着々と人生の後半を楽しむための準備が進んでいる感じです。

今生を悔いなく楽しみつくすべく、「遊びや学びは人生への投資」と自分を甘やかしたり鼓舞したりしている今日この頃、なのでした。


ーー【フリーランスが役立つ新刊案内】ーー

「お金をかけず、しかもカンタンに青色申告したい!」に応えるために企画・編集・ライティングした本が発売しています!

*イラストは、『サステナ片付けできるかな?』コジママユコさん。

「青色申告6年目なのに迷走中…」な自らを救うため、超シンプルに申告できる方法を教わってきました。

既存の(超簡単なはずの)ソフトで挫折した私が救われた画期的な青色申告用Excel仕訳帳シート「簡単仕訳帳」の開発者・藤原さんとの共著です。

かけ出しのフリーランスさん、青色申告はむずかしそうで二の足踏んでいる白色フリーランスさん、青色申告ソフト(有料)からの移行を考えている倹約フリーランスさん、そして私のように複式簿記の帳簿づけでユーウツ…になってる人のお役に立てるはず。ぜひ、お試しください。

※本書の対象読者は、フリーランスデビューしたての人や、私のようなぼちぼちフリーランス。売上1000万円を軽く超えてくる人は、税抜き処理のついたソフトの利用、また税理士さんがオススメです(売上5000万円までOKの簡易課税方式なら、利用は可能です)。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?