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海山飯の先へ。半年働いて見えてきた、一人目デザイナーの責任と役割

タイトルにある「海山飯の先へ」。これはrelayのバリューの一つです。

 海山飯の先へ
海山がきれいでご飯が美味しい。それは日本全国に当てはまり、もはや競争力にならない。サービスもプロダクトも一歩先の本質にこだわろう。

relayのVARUE①「海山飯の先へ

relayでは毎年MVPを投票で決めており、私は「海山飯の先へ」バリューを体現している人としてMVPに選ばれました🎉 それと同時に得票総数MVPにも選ばれました🎉

Adobe Fireflyで「海山飯の先へ」と入れたら生成された画像。"飯"部分は稲穂で表現してるっぽい(笑)。未来を見据えている後ろ姿がなかなかいいんじゃない?と思いました。

と、嬉しいご報告をまずはさせていただきましたが、スタートアップ&「事業承継」という聞き馴染みもないドメインに一人目デザイナーとして入り、求められる大きな責任と役割がようやく見えてきた感があります。
relayにジョインして約半年、現段階で気づけたことを言語化しておこうと思います。



1. 一人目デザイナーはタスクに追われるな、仕組みを作れ。

入社して半年、担当として動きまわることでドメイン知識を得たり、担当者と信頼感を構築したりかなり有意義ではありました。
ただ、タスクに追われまくった半年間だったなとも思います。タスクは追うものであって終われちゃダメ。追われる状況は視野を狭くし近視眼的になります。
来年はデザインに関わってくれる仲間を増やすこと、メンバー全員デザイナー化する。が目標です。仕組みを作りデザインタスクを自分に集中させないようにする。そうして事業インパクトが高いものに集中できる仕組みを考えないとなと思っています。

2.内に閉じこもらず、ユーザーと話せ。

relayは事業を譲りたいと思っている売り手さん、事業を継ぎたいと思っている買い手さん、サポートする自治体の方々、士業の方々、とステークホルダーが数多くいます。
この方達の声を積極的に拾いにいける活動ができたかと言われると、タスクに追われあまりできなかったなと思っています。
特にrelayのような地域にフォーカスした事業では、地域の空気感を感じながら課題に向き合うことはとても大切。来年は月一で自治体の方々に会いにいくなど、積極的に声を拾いにいく活動をやりたいなと考えています。

3.ブランドアイデンティティを言語化せよ。

1と繋がってくるのですが、来年はデザインにおいて関わってくれる人を増やしたいと考えています。
私の脳内に属人的にある"relayをデザインする時ってこういう世界観で作るよね”の部分を言語化する必要があると感じています。

4.定量的な証明を諦めない!

スタートアップにおいて、デザインの価値ってすごく証明しにくいなと思いました。転職前は10年続いているサービスを改善していく。という活動をおこなってきました。その際にはABテストの結果、既存よりCV率が◯%アップした!など定量的な証明が容易であり、デザイナーの価値を発信しやすかったです。スタートアップでは、貯めるべき数値がまだない&ユーザー自体がまだ少ないため成果が見えにくく感じます。
しかしだからこそ、どこかに定量評価できる部分がないか、より貪欲に意識する必要性を感じています。
relaysというコミュニティLPをリリースした際、リリース時から申し込み数が爆上がりしたのですが、肝心のCVボタンにクリック数をカウントするタグを入れ忘れていました。。これはマジで後悔。。。
定量的に証明できるよう意識を向ける。これはデザイナーの価値を証明するためにも必須だなと思いました。。。

5.会話の「瞬発力」を鍛えよ

相手が発した言葉を聞いて、受け止め、内容を構造化し次の会話に繋げたり質問をしたりする。この「瞬発力」をもっと磨かなければと感じる機会が多かったです。「瞬発力」がないと言葉のキャッチボールがうまくできなくて信頼を勝ち取れません。
場数を踏む。しか今のところ解決策が思いついていないので、効果的な方法があればどなたか教えてください。。

経営に入り込める一人目デザイナーでありたい

relayの一人目デザイナーとして約半年経ち、感じたことをまとめた上で最終的に行き着いたのは、経営に入り込めるデザイナーになりたい。ということです。
視座を上げていかなければ、いつまでたっても依頼をさばく以上の活動ができません。そうした状態が続くと、少しずつデザイナーの仕事範囲は小さくなっていきます。
一人目デザイナーである私がそんな働き方をしてしまうと、組織内でのデザインの価値が過小評価されてしまい、そこから抜け出すことは難しいです。つづいていくデザイナー達にとっても、そういう環境は面白くないでしょう。
ですから、一人目デザイナーは多くの人と関わりながら、デザインの可能性を組織内に広め、認められる成果を作っていく必要があると感じています。
そのためには、経営に入り込めるデザイナーになる。という高い目標を掲げ、常に視座を上げる意識を持つ必要があると感じています。

ちなみに、経営に入り込めるデザイナーの定義としてGoodPatchの土屋さんの記事があります。

求められるハードル高っ…!…できる気しねえ…私には無理と泣きましたが、最後に土屋さんが救いの言葉を述べてくれています。

僕が思う最も重要なことは「将来、経営に入り込むデザインリーダーになる意識を持っている」ということです。
経営に入り込むデザイナーになんて、なろうと思っていない人が圧倒的大多数なのです。
その姿を将来目指したい、興味を持っているだけでも、もはやその資格を持っていますし、なれる可能性はかなり高いと思っています。

まずは、経営に入り込むデザイナーになる必要があるのではないか。と気づけたこと。そして、こんな私でも可能性は0じゃない。と思える自己効力感を持たせてくれる経営陣やメンバーに感謝です。

一人目デザイナーについて書かれた記事たち

ちなみに、一人目デザイナーとは何ぞやを模索しまくっていた(いる)私は一人目デザイナーに関する記事を読み漁りました。書籍では10冊読めば共通項からやったらいいことが見えてくると聞いたことがあります。なので10記事(一部podcast)載せておきます。
同じように一人目デザイナーを模索している方の助けになれば幸いです。


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