心理的安全性を高めるチームラーニングセッションがとても効果的なことを実感し、いろいろアレンジしてみてます


始めに

“心理的安全性”という言葉はGoogleを発端に数年前から流行り始めており、昨今ではどんな組織でも心理的安全性の必要性を認識し、高めようと様々な工夫がされていると思います。
上司部下間の1on1、雑談タイム、、、など色んな取り組みがありますが、今日はチームラーニングセッションについて書いてみます。

「チームビルディング」は昔から色んな研修でされていて、体を使ってエクササイズするとか、ゲームを通じて楽しく和気藹々とした雰囲気を作るなんてことをしています。

今日は、チームビルディングと同じようでちょっと違う違う(というか、チームビルディングの一種?)であるチームラーニングセッションについて書いてみます。

NPOの活動中に初体験

私は人材開発系の仕事を10年以上していますが、チームラーニングという言葉を知ったのは仕事柄ではなく、NPOの活動中でした。

一緒にプロジェクトをやっている某戦略コンサルの方(って、以下に動画も貼るので会社はわかっちゃいますが。)が、「チームラーニングやりましょう!」と言って、働き方のスタイルやチームメンバーにお願いしたいことなど、プロジェクトが始まる前にお互い知っておいた方が良い項目を書き込むシートを自作で準備して、共有してくれたんです。

そのシートに事前にみんなで内容を記入した後、時間を取ってそれについて口頭で共有し合う時間を持ったところ、みんなお互いのことがよくわかって、すごく働きやすくなりました。

働き方のスタイルもシェア

私が過去研修などで見たりやってきたチームビルディングは、ワークを通してお互いの性格や特徴を何となく知るというものや、協力してゲームをすることで団結力を強めるというようなものが多く、それはそれで意味はありました。

でもチームラーニングセッションの良いところは、性格だけでなく、働き方のスタイル(朝型?夜型?/家族の事情で〇曜日の夜は対応しにくい/じっくり考え込んで時間がかかるタイプなので急ぐ時はプッシュして欲しい・・・等)を共有することで、仕事の進め方・やり方がわかり、お互いに配慮し合って働きやすさがグンと高まるということです。

マッキンゼーのチームラーニングセッションの動画

アレンジ

これを経験してとても良かったことから、本業やそれ以外の活動でもいろいろアレンジしてやってみました。

本業では、部署横断でプロジェクトチームが始まる時に、元々入っていた項目だけでなく、“将来の夢(仕事に関係なくてもOK)”とか、“趣味”、“自分について知っておいて欲しいこと”などの項目を入れてやってみました。10人という大所帯のプロジェクトだったので、1人5分+バッファーの1時間強で駆け足でやりましたが、これが盛り上がり、「この人はこういう夢・世界観を持っているからこういう考え方なんだなー」なんてところに繋がりました。

また、自分の所属するチーム内ではもっとdeepにしたいと思い、隔週で時間を取り、1人30分時間を取って“Being発表会”を実施。

生い立ちから仕事で苦労してきたこと、今の思いや将来の夢などをじっくりシェアする時間を持ちました。このことで、「普段こんなに長時間一緒にいって隣で働いているのに、お互い知らないこと沢山あるんだね!」とか、「〇〇さんの原動力がそこにあるんだと理解できたよ!」というコメントが多く、信頼関係醸成に大変効果的だったのではないかと思っています。

ポイントは双方向

アレンジするに当たっては、研修やコーチングで学んできた要素も入れてみました。

最初にグランドルール(肯定ファースト!違いを受け入れ楽しもう!)を設定することで、自分と違う考えや価値観の人に好奇心を持って話を聞く体制を作る。

また、プレゼンする人が一方的に話すだけでなく、その後のメンバーからのQ&Aやフィードバックの時間もちゃんと持つようにしました。(人数が多いプロジェクトの場合は全員からは受けられないので、右隣の人が必ず1つ質問する、左隣りの人が最後に感想をフィードバックする、等。)そして最後にチェックアウト的に、プレゼンター本人が話してみて&質問やフィードバックを受けての今の気持ちを話してもらうことにしました。

お互いのことを話すだけでも勿論心理的安全性は高まるのですが、更にそれに対して周囲がどう受け止めたかをフィードバックする双方向のやりとりが産まれることで、更に絆は強まるのではないかと思っています。

今後もいろいろアレンジしていきたい!

というわけで、色んなシーンでチームラーニングセッションを独自にもやってきているわけですが、これ、本当に効果的で、このセッションをやった後のグループだとメンバー同士意見が言いやすくなるしフォローもしやすくなり、結果的にすごくパフォーマンスにも繋がると思っています。

今後も色んな規模の色んなプロジェクトやチームに所属することがあると思いますが、その時々で良い形を探りながらチームラーニングやっていきたいなと思っています!

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