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成長しない日本。いわゆる日本の失われた30年問題。私なりに考えてみました。

今の私、生きる目標とは何か。
いくつかあるのですが最もマクロな目標は、
日本の失われた30年を、40年にしないことでしょうか。
調べれば調べるほど、なぜこうなったのかわかりません。
「そこそこ幸せな日本人」は、失ったことさえ気づいていない。
先の参議院選挙でも、野党のほとんどは消費税の減税か廃止を訴えていたのだが、
消費税はそのまま10%を公約としている自公政権が勝ってしまった。

この日本という国は、衰退に向かって進んでいます。

誰がとは、言いません。全体が「思考停止」しているような感じです。

20年近く地方にいまして、商店街が地域の活性化に携わってきましたが、
現在は東京にいます。
その時間が止まってしまった感覚や感性、思考の構造に携わって、
地方が抱える大きな問題はそう簡単に改善できるとは
今は思えないのです。
これは地方にいる限りはわかりませんでした。
自分は違うと思っている地方の方がいましたら、多分そうではないのです。

地方の衰退の要因も「失われた30年」とほぼ同じなのでしょう。
先のブログでアップした「失われた30年」の原因を、
できる限り改善できるのではないかという方法を考えてみました。

まずは

◉少子高齢化による人口減少
◉人口減少による生産人口の減少

という理由。

説明する必要もなく日本人の人口は減っています。
総人口は11年連続減で、このままいくと2050年には1億人まで減少すると言われている。
2050年代には1億人を切る。生産人口は約54%。出生率は1.39の水準予測。
どれをとっても良い数字はない。

日本にいると「少子高齢化」も「人口減少」も、昔から言われている当たり前。
それを国外から日本の人口減を見られたらどうでしょう。
将来性を感じるだろうか。先進国に見えるだろうか。

かつてのJapan as No.1の記憶は日本人にしかなく、
他国から見たら貧国に見える可能性はないか。
年収300万円でそこそこ幸せな国民の国。
給料が低いから結婚できない、子供が作れない国。
今後の成長を世界から強く感じられていないかもしれない。

国内であっても、当たり前の様に小学校が閉鎖で廃校。
私が生まれた産科の病院もなくなってしまった。
少子化は当然20年後の労働人口減少につながる。

なぜわかっていた事態をここまで放っておいたのか。理解に苦しむ。
ある番組にで出産したら一人に1,000万円、二人目2,000万円、
三人目に3,000万円を給付すると子供は増える!
その子供たちが大人になったら税金で回収したらいい!なんて話があった。
乱暴だがそれぐらいの思い切りはいるだろう。
この考え方としては一定期間、日本人に子供が生まれたら
国が育てるぐらいの発想と措置なのかもしれない。

年間の中絶数は15万件前後あるらしい。出生数は84万人前後。存在は大きい。
そこには止むに止まれない事情があったのだろうから、
一概に軽はずみなことは言えないが、
この命を国家として預かるぐらいの措置があってもいいのではないか。
その他にも、今までにない手法もあるだろう。
国が消滅するかもしれない一大事であり、
失われた30年の理由の筆頭でもある。

現状から変えることを改革と呼ぶなら、
少子化には大きな改革がいる。
しかも具体的で効果的な政策が。


次に言われる理由です。

◉東京一局集中による地方の衰退

これは地方の衰退を指し、
衰退していない東京を表している言葉なのですが、
東京は全てを吸い取ったというニュアンスが強いと思っています。
東京は国会があり、各省庁があり、大企業の本社もある首都ですから、
あらゆる面において有利で、潤沢な税収があります。自立しています。

地方は、国からの交付金がなければ運営できません。
日本全国の一律の発展という考えが、地方を甘やかせた。
思考を停止させた。民間企業が育たなかった。
考えなくての国から給付される。
これが地方を衰退させた原因で、
東京一極集中のせいにしている限り、何の成長もない。
と私は思っています。

20年間。ある地方で商店街の活性化や地域の活性化に携わりました。
最後は諦めました。理論的に活性化は可能ですが、
今の地方の実態と照らし合わせると無理とは言いませんが、
かなり難しいと思います。
大阪ぐらいの覚悟と人材と不屈の精神があれば別です。
ただ、それを全国の地方に求めるのは厳しい。
つまり、地方のほとんどはこのままだと衰退する。

私は道州制を取り入れるぐらいの改革でないと、
この運命は変えられないと思っています。

私は東京はさらに集中力を高めて国際都市として成長してほしい。
東京の富を地方に分配するには限界がある。
地方は全てが不交付団体を目指して自立することで
東京一極集中とは呼ばれなくなるのだと思います。
だから東京維新に拘っています。

道州制は都道府県制度をやめて、
日本を9もしくは11、13分割し、
道と州を配置。
それぞれに権限を持たせて、
地域を自立させて運営していく方式です。

本来アベノミクスの地方創生は、
やる気のある地域は手厚くフォローし、
そうではない地方は自己責任で
という政策だったはずですが、
案の定最終的にはグダグダになっていきました。
やはり統治機構改革が必要。
私の政治心情はこの道州制を実現する政党か、否かです。


そして、次の理由。

◉低い投票率に支えられた自民党一党支配の弊害
◉消費税の導入と税率アップ
◉財政出動で景気を上げて消費税率アップで下げるの繰り返し

これはもう完全に日本の思考停止の大前提である
自民党政権の問題です。

デフレ時にインフレ対策とも呼べる消費増税を2度も行い、
回復傾向にあった景気を潰した責任は大きいでしょう。
選択肢となる野党がないから、
消極的賛成で自民党に一票入れ続ける国民。

過去二度の政権交代時で自民党は割れて新党ができています。
そこに左派政党が合流して政権交代。どちらの時も左派勢力が離脱して
短年でまた自民党に政権は戻る。
これで国民は政権交代が魔法の杖でないことは理解したし、
政権交代に期待することもなくなってしまった。
さらに消極的賛成で、
自民党政権という選択が続く。

「失われた30年」の元凶であっても
何度も選挙で自民党が選択されるということは、
国民は国が消滅してしまうことを
受け入れているのか?私はこう思いたい。
右から左への政権交代はもう不要となったと。

まだ未経験で、潜在的に求められているのは
右から右への政権交代と私は考えています。
立憲民主党の支持率を見ていたら、
以下に左翼的発想を政権に求めていないかよくわかる。

右から右への政権交代の
次の右に
日本維新の会が最も近いポジションにいる政党であることは
まちがいないです。

そして次は
◉日本人特有の底意地の悪さ
◉日本人特有の同調圧力
◉日本人特有の自己肯定感の低さ
◉日本人特有の個人の自由への意識の低さ
これらの理由はイメージのような気がしますが、
具体的な現象と確固たる原因もあると思っています。

若いキックボクサーが、キック無敗のままボクシングに転向すると発表。
20代の若者です。新しい挑戦にエールを送るのならわかるのですが、
多くの国民は「成功するはずがない」とボロクソです。
なぜチャレンジャーを応援できない?
仮に通用しなかったとしても、
本人が望んでいるのだから挑戦することに問題ないだろう。
私も人生でちょっと変わったロジックや挑戦にトライしたことがあるので、
その「底意地の悪さ」「同調圧力」「自己肯定感の低さ」
「人の自由への意識の低さ」は身に染みています。

この現象の原因は、日本の教育にあると思っています。
◉ミスがないことが優秀とされる減点方式。
◉日本はアジアの国を侵略したという自虐史観。
◉まずは落ちこぼれを作らない横並び教育。
幼少期にこういった教育で教わってしまうと、
自分たちとは違うものに対して肯定的になれません。

同じことが美徳となり、同じもの同士で集まることで、
世界から遅れを取ったように見えるのです。
ギフテッドなんて変異は許されない。
変わった人扱い。
私は今この教育問題に最も興味があったりします。

そして最後に

◉製造業にこだわりすぎてのIT後進国という結果
◉バブルや製造業としての成功体験から抜けきれない体質
成功体験にこだわりすぎてしまうのは。前例主義が一因か。

◉労働市場の固定化
これも行動経済成長時の終身雇用が邪魔をして、
規制緩和に向かうことができてきません。
イノベーションが生まれない。
こちらも成功体験に固執してしまう日本人の特異体質。


私は今まで、多くの政治家の方、役所の方、
専門家の方、大学の先生、商店街の執行部や若手、
学生の皆さん、消費者の皆さんと、
地方の地域活性化について話をしてきましたが、
私の話していることはミクロの問題が多く、
マクロな視点で述べられることは少なかった。
全部が嘘だったわけではありません。
目の前の課題には、乗り越えられない壁があり、
その壁は日本全体の問題でありました。

これに気づいただけでも
自分では成長したつもりです。

もう一度まとめます。
日本が成長できなくなり、
個人の所得もGDPも上がらなかった30年間を
「失われた30年」と呼んでいますが、
これはあくまでも表現方法の一つで
実際は「経済成長しない日本」という状態が問題です。

その理由は以下のようなものが考えられ、ネットに上がっています。

◉少子高齢化による人口減少
◉人口減少による生産人口の減少
◉東京一局集中による地方の衰退
◉低い投票率に支えられた自民党一党支配の弊害
◉消費税の導入と税率アップ
◉財政出動で景気を上げて消費税率アップで下げるの繰り返し
◉日本人特有の底意地の悪さ
◉日本人特有の同調圧力
◉日本人特有の自己肯定感の低さ
◉日本人特有の個人の自由への意識の低さ
◉製造業にこだわりすぎてのIT後進国という結果
◉バブルや製造業としての成功体験から抜けきれない体質
◉労働市場の固定化

税制からメンタル的なものまで。
これらをひとつずつクリアしなければ
100年以上失われる可能性もあります。

国葬も、統一教会も、
大きな問題ではありますが、
この問題を解決するための生産性はありません。

国会議員も地方議員も、与党も野党も
この失われた30年の原因を意識して活動してほしい。

「失われた30年」が本当に100年になってしまう。
世界に取り残された、笑えない状態なのです。


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