夏への扉[新訳版] | ロバート・A・ハインライン, 小尾芙佐
『夏への扉』を読んだのはもう35年ぐらい昔。10年ほど前に出版された新訳版は読んでいなかったのだが、どうやら映画化がきっかけで書店でまた見かけるようになったので、この度手にとってみた。
『夏への扉』の初出は1956年。もう半世紀以上が経つ名作だ。僕が読んだ当時でさえ古典的作品と呼ばれていたのだから、今なおSFの名作と呼ばれる本作が残したインパクトの大きさがうかがい知れる。
ストーリーはいわゆるタイムトラベルものであるが、そのさきがけとなった小説ということで、プロット