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平和の集い

先日、蒲田で行われた平和の集いへ行ってきました。
1歳のときに被爆し、核廃絶を訴える活動をしている和田征子さんの話を聞くためです。

和田さんは、国連で8月1日から開催されているNPT再検討会議でも発言しました。

トップ画像は国連本部にあるという『非暴力』(通称『ノッテッド・ガン』)という彫刻です。私の好きなXTCは『メルト ザ ガン』と歌っていますが、この彫刻に触発されたのでしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=eBGc5h1yWHQ

戦争は美談ではない

戦争は決して美談ではありません。

参加者の女性が、親せきの男性の話をしてくれました。被爆者であるその男性は、今まで一言もその話をしたことがなかったそうです。でも女性が広島平和記念資料館へ行き、そこで感じたことを話したところ、その時のこと、その後どうやって生きのびたかを話してくれたそうです。

これまで、原爆の映画はいくつか見ました。『はだしのゲン』も読みました。被曝者が障害で苦しんでいることも知っていました。でも、男性の話は、女性を通した又聞きであるにも関わらず、圧倒的なリアリティで原爆を感じさせてくれました。
原爆の光を。
原爆の風を。

原爆が、彼の家族を奪い、彼の人生を捻じ曲げ、どれほどかたくなな気持ちで生きることを強いてきたか。何十年たっても決して癒えることのない傷を抱えて、それを誰にも言えずに生きてきた人がいる。そしてその傷ついた心は、何も知らない家族をも否応なく傷つけ、連鎖していく。

その傷は、戦争に負けたからついた傷ではないんです。
戦争に勝者なんていないんです。

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世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。