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私にとって人生とは


「人生とは何か?」

恐らく、たった一つの答えはない。そんな議論は無駄だと考える人もいるだろうと思う。一方で、多くの人が"直感で答えを持っている問い"ではないだろうか。


「あなたにとって人生とは何ですか?」

何が思い浮かぶだろう?単語が浮かび上がる人もいれば、短い文章を思いつく人もいる。頭の中で何かを描写するかもしれないし、思わず身体が動き出すかもしれない。

いずれにしても、きっと誰もが「"私にとって"人生とは」を持っている。そして人生に限らず、柔軟性に富んだテーマを持つことが生きやすくなる秘訣の一つであることは、少なからず経験があるのではないかと思う。


僕にも人生についてのテーマがある。
僕にとって人生とは"自分創りの旅"だ。


あの日、生まれた瞬間から人生は始まった。あの時は何も持ってはいなかった。何もなかったが、確かに"僕"ではあった。その時から"僕"は変わらない。そして、一生"僕"のまま変わることはない。

一方で「僕」は変わった。生まれてから多くの月日が過ぎ、いくつかのものを手に入れた。持っては手放し、得ては失って生きてきた。それでも"僕"は変わらない。

「僕」は"僕"がこの世界に自分を表現するために創り出したものだ。そしてその創造の過程は、生きている限り終わることはない。

太っても痩せても、"僕"は変わらない
明るくても暗くても、"僕"は変わらない
失敗しても成功しても、"僕"は変わらない

"自分"をどのように表現するか。人はこの世界における"自分"を最期の瞬間まで創り続けている。


これが、僕の考える「私にとっての人生」である。

こう考えるようになってからは、その前と比べると、随分と生きやすくなったように思う。「なんでこうなのか」と嘆くよりも「これからどうしたいか」を考えることが多くなった。今までの僕がどうであれ、これからの僕はすべて"僕"次第であり、どうすることも可能だと思えるからである。

この考えを誰かに押し付けるつもりはない。「人生は"自分創りの旅"」でなくていいし、人生のテーマを言葉にしてほしいと言いたいわけでもない。

それもまた"自分"次第。きっと"自分"は知っている。

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