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商品が売れるためのプロダクト戦略

今回は4P戦略の1つであるProductついて解説していきます。

物が足りなかった時代と比べて、現代では商品やサービスがたくさん溢れています。

昔は商品の数が足りなく、供給よりも需要が上回っていたので、モノを作れば売れる時代でした。

なので、”どれだけ製造できるか”が重要でした。

しかし、現代では似たような商品やサービスがたくさんあり、消費者はその中から自分に合うと思ったモノを選んで購入しています。

なので、たくさんの商品・サービスの中から消費者に選ばれる必要があります。

その中で重要になってくるのがマーケティング戦略の1つである、製品戦略です。

製品戦略で特に重要なのが以下の3点です。

1.誰に向けた商品なのか

2.コンセプト設計

3.顧客が得られる未来を届ける

誰に向けた商品なのか

まず製品を作る上で、誰に向けた製品を作るのか、誰に売るのかを明確にすることがとても重要です。

全ての製品は誰かの悩みを解決するためにあります。

誰が悩んでいるかわからない状態では、誰のために作られた製品かが不明であり、購入されません。

製品を作る目的を再認識して、誰に向けた製品であるかを明確にすることが重要です。

そのために行うのがペルソナ設計です。

ペルソナ設計とは「製品を購入するであろう具体的なユーザー像」を設定することです。

例えば、
・30代
・男性
・都内住み 
・大手メーカー勤務
・年収600万円  
・1人暮らし
・休日は映画鑑賞、ドライブ

など具体的なユーザー像をイメージして、その人物に向けた製品設計をしていくことで、誰に向けた製品かが明確になります。

コンセプト設計


簡単に言うと、コンセプトとはその製品の特徴のことです。

このコンセプトが製品の方向性を決めます。

例えば、次のような飲食店があります。

・メニューが平均1000円でカジュアルな雰囲気のA店

・数万円のコースメニューを提供しているセレブな雰囲気のB店

これらの店は同じ飲食店ですが、コンセプトがまるっきり違います。

A店は誰でもお手頃な価格で食べれる食事を提供しているのに対して、
B店では落ち着いた雰囲気で、高級な素材を扱った数万円のメニューが食べれるといった、両者で全く異なるコンセプトがあります。

このコンセプトを決めることで誰に向けた製品なのかがわかり、
どのようなニーズを持った顧客に対して、アプローチしていけば良いかがわかります。

顧客が得られる未来を提示する


もしあなたがプロテインを買うとしたら、どのような期待を持って購入しますか?

プロテインは他の食材に比べて、タンパク質が取りやすいという理由だけで買いますか?

おそらく違いますよね。

プロテインを飲み続けて理想の体に近づけるために購入するでしょう。

顧客はプロテインを購入する際に、タンパク質を摂取しやすいというメリットだけでは買いません。

プロテインを飲むことで得られる未来を買っているのです。

このように顧客が購入する際にこのベネフィットに目を向けることが重要です。

ベネフィットとは
”顧客がその製品を使うことによって得られる未来の姿”のことです。

マーケティングの世界で、

ドリルを買いに来た人はドリルが欲しいのではなく、穴である。


という有名な格言があります。

人は本質的に商品そのものではなく、その商品を買うことで得られる未来を買いにきているわけです。

顧客を満足させるための”商品”なので、顧客視点が抜けていてはどんなに良い商品だと思っていても、買ってもらえないでしょう。

そのためにも先ほどのペルソナ設計を用いて顧客を理解する必要があると言えます。











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