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不安をかき消すには、やるしかない。HACCPの導入!

HACCP?聞いたことはあるんですけど、よくわからないんですよね。

これが、私の本音だった。正確には、薄っぺらい知識や情報のもと、なんとなくのイメージで会話する。その程度でした。

品質管理の担当になった頃に、ちょうどHACCP義務化の話題になり、会社の衛生管理強化に取り組み始めた時でした。食品の販売を中心に行ってはきたけれど、衛生管理に関しては知識ゼロでした。

『私にも、できるのかなぁ…』

内心は、そんな事を思いながらも、取り組みから逃げるわけには行きません。その前に食品表示の基礎たることすらままならない会社環境に、誰に頼って良いものか。そんな不安もありました。おかげさまで、経営創研を紹介していただいた方の指導のもと良い結果となりましたが、当時は不安の毎日でした。

HACCPに取り組むにあたり、前提条件というものがあります。そうです。前提条件です。それが出来なければ、危害コントロールはおろか分析をすることすら意味がなくなってしまいます。

『今、働く人たちの意識レベルって?』

工場の担当責任者も、1年目。私も、1年目。工場で働く人たちは、長年勤めてくれている人たちではあったが、意識レベルとなると疑問符がつきました。まずは、働く人たちの意識改革から。キックオフミーティングからはじまり、定期的に取り組みの確認から、資料作成、わからない事は都度聞いていた気がします。だって、わからない事だらけだったので。その時の資料がこちら。

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ちなみに、これは1品目につき1セットになります。前提条件を含めれば、当然これだけではありません。

『えっと…うち何品目加工していたんだっけ?』

ざっと、200品目くらいはあるな。これ全部やるのか。考え方の使い回しが出来たにしても、多いよなぁ。でも、やるしかない。そんな覚悟を決め、取り組みを開始しました。前提条件や資料作成は、まだよかったのですが、食中毒の原因となる細菌に対する取り組みや、考え方、対処法などが異なり頭を悩ませたのを記憶しています。

代表的なものとして、黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、セレウス菌など。強力なところでは、ノロウイルスやO-157など。発生した時の対処法など考えれば、スタッフの日常の意識一つで、大事故に繋がってしまう事もあります。また、素人感覚で考えてしまうと、

『加熱すれば、殺菌できるんじゃない。』

と考えがちですが熱に強い菌も存在し、一筋縄ではいかないものです。そんな感じで取り組みはじめたHACCP対応。はじめはどうなるかと思いましたが、コンサルタントを担ってくれた方々のおかげで、工場で働く人たちの意識レベル含め、成長できたと実感しております。私は、今となっては品質管理という立場からは離れてしまいましたが、多くの事を学んだ時間でした。

HACCP義務化に関して、厚生労働省の重要なお知らせも出ております。2021年の6月から義務化です。飲食店も対象となっています。
※詳しくは、下記をご覧ください。

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