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小杉俊哉氏×井上和幸/いま求められているのは自律型リーダー【前編】

経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォームKEIEISHA TERRACE


2023年8月24日(木)、経営者JP主催「経営者力診断」スペシャルトークライブ「リーダーとして組織で働く!」が開催されました。

今回ゲストにお迎えしたのは 、『起業家のように企業で働く』、『リーダーシップ3.0』などの著者でもある合同会社THS経営組織研究所 代表社員、小杉俊哉氏です。

キャリア自律、リーダーシップ論をご専門に大手企業からベンチャー企業、公共組織に至るまでで研修、コンサルティング、社外取・顧問を務められ、立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科 客員教授、慶應義塾大学大学院理工学研究科 特任教授などを歴任される小杉氏に、新刊『リーダーのように組織で働く』発刊(2023/7/21)を記念して
これから求められる・活躍するリーダーの条件について、キャリア自律やリーダーシップ3.0・4.0論なども交えてお話しいただきました。ライブの内容を編集してお届けします。

コロナ禍はリーダーのあり方を変えたのか?

井上 まず初めに小杉さんの実感をお伺いできればと思いますが、コロナ禍でリーダーのあり方はどう変化したのでしょうか。

小杉 「自分の言うとおりにやれっ!」というスタイルを取っていたリーダーにとっては、非常につらいことが起こったと思います。上司、経営者でも、みんなコロナ禍は初体験で、新入社員から経営トップに至るまで、みんなどうしたらよいのか分からない、ということがわかってしまった。リーダーと言えども、結局答えを持っていない。どうすればいいかわからない。的確な指示命令で導いていくことができなくなった。そういうことがバレてしまったわけです。だから、当然いままでのスタイルを見直す必要が出てきたと思うんです。

井上 バレてしまいましたよね。

小杉 でも、実は前からそうだったと思うんです。曖昧模糊として未来が見えないという中で、我々はビジネスをしている。過去の経験はむしろ邪魔になるという中で、我々は働いている。それがコロナ禍でいよいよ突きつけられたのではないでしょうか。だから、リーダーが上から一方的に物を言うというやり方は、もはや通じないと肝に銘じなければいけません。

井上 コロナ禍は大変な事象ですが、それがなくても底流としてあった世の中の状況が、リーダーシップに与えていた影響は大きかった。それがコロナで増幅されたわけですね。

小杉 そうです。ですから生産性という定義で考えると、働き方改革に残業を削減することによって労働時間を短くしてすることに成功したわけです。これがコロナ前にやってきいことです。一定のアウトプットを生み出すために、労働投入量を たと...

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