ブランド

マーケターにとって重要なスキル

マーケターにとって重要なスキルの1つは、ブランドの構築・向上・維持できる力、すなわち「戦略的ブランドマネジメント能力」と言えるだろう。今回は、マーケターがマネジメントしていくべきブランドについて解説していく。

ブランドとは

個別の売り手もしくは売り手集団の商品やサービスを識別させ、競合他社の商品やサービスから差別化するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはそれらを組み合わせたもの

ブランドは「差別化」の息を吹き込む

ブランドはその製品やサービスに、同じニーズを満たすために設計された他の製品やサービスから、何らかの形で差別化する特徴を与える。つまり、製品やサービスに「差別化」という息を吹き込む役割を果たす。

たとえコーヒー1杯でも、それが「スタバ」のコーヒーならば、Starbucksブランドが「差別化」という息を吹き込んだ結果としてのコーヒーなのだ。

ブランドの役割 for企業

ブランドが企業にとって大切な機能を果たすのは言うまでもないが、そのうち2つの重要な役割についてまとめる。

①製品の取り扱いや追跡を簡単にする
②企業に法的保護を与える

ブランドが確立されていれば、コーヒー1杯に対しても分類が可能になるため、在庫管理や会計記録がしやすくなるというメリットがある。

また、ブランドがあることによって、名称から工場設備・パッケージングに至るまでさまざまな権利が保護される。

ブランド・ロイヤルティが作るもの(次回連結)

ブランドが買い手に対して満足な価値が提供できたとき、再びそのブランドが選ばれる可能性が高くなる。

あるブランドが付いた製品やサービスを再購入や再利用しようとすること

をブランド・ロイヤルティと呼ぶ。ブランド・ロイヤルティの確立は企業にとってかなりのアドバンテージとなる。なぜか。

ブランド・ロイヤルティが作るもの
1. 他社に対する参入障壁
2. 買い手が少々高くても選んでくれること

この意味で、ブランディングは競争優位を確保する強力な手段と言える。

次回は、「ブランド・エクイティ」について解説しようと思う。





この記事が参加している募集

コンテンツ会議

応援ありがとうございます!