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経営広報 7つの手順と35のベスト・プラクティス、まずはその全体像を公開

本来であれば、「そもそも『経営広報』とは何ぞや?」を語ったうえで、しかる後にその内容に踏み込むべきでしょう。そんな背景も並行してお話しするとして、この際いきなりメインコンテンツ全貌から始めることにします。

私の広報観

私は広報という仕事をこんな風に考えています。

  • そもそも広報は経営者の仕事である(「業務」ではなく「機能」として)

  • 全ての広報メッセージの核に、経営者の想いや覚悟が据えられて然るべき

  • だから、広報は経営者と協働して、経営者の想いや覚悟をメッセージやストーリーに仕立てていく使命がある

広報のハウ・ツーやノウハウは極めて重要。しかし「何を発信するのか?」が定まらないと、何も始まらない。そしてそれは、経営者の想いや覚悟である。こういうことです。

どうにかしてこれを具現化にしたいがために、経営者が何を考えているのか、言葉にならぬ想いは何か、それをどうやったら捉まえられるか、ずっとその方法を考え、経営者と向き合い、試行錯誤を繰り返してきました。

そして「体系化」というとカッコいいのですが、「いつも自分がやっているのは、こんな感じだよなあ」というのを整理したのが、「経営広報」7つの手順です。

経営広報 7つの手順

何度も手直しをして、これに落ち着きました。このうち手順1~4は「いかにして経営者と同期し、経営ストーリーの”核”を見出すか」、そして5~7は「その”核”をもとに、いかにして経営ストーリをつくりアウトプットしていくか」ということになります。

「経営広報」7つの手順

経営広報とは、「広報=メディア対応」の固定観念をいったん外し、経営者に寄り添い、言葉にならぬ経営者の意思をつかみ、それを言語化し、ときには経営者の覚悟を引き出し、それらを首尾一貫したストーリーに仕上げ、必要な各機能に接続し、アウトプットの全体統制を図ること。

広報機能のプロセスの最上流工程に挑み、それを何とか形にしたいという、もう執念と言ってもいいくらいの私の経験値です。

この「『広報=メディア対応』の固定観念をいったん外す」という考え方についても、とても大事なので、追々ご説明するつもりです。

7つの手順と35のベスト・プラクティス

そしてさらに(ちょっとややこしくて申し訳ないのですが)、それぞれの手順ごとに行動レベルで5つに因数分解して、7×5=35、「35のベスト・プラクティス」とした次第です。ベスト・プラクティスは、いわば秘訣ですね。

これを一覧表にするとこうなります。フォントが小さくてさすがに見にくいですね。すいません。次回以降、改めて見やすく、ひとつずつ解説しますので、ここはこれでご容赦を。

「経営広報」7つの手順と35のベスト・プラクティス 一覧表

さあ、いかがでしょうか。これから回を重ねるごとに、細部に至るまで丁寧に語って行きますので、よろしければご覧ください。

ちなみにこの内容、宣伝会議オンデマンドセミナーで登壇し語っています。約3時間モノの講義内容ですが、収録にはさすがに脳が揺れました…。

次回は「ベスト・プラクティス1」についてです!

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