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少年ジャンプ2024年38号感想

2024年8月19日 発売
表紙:ウィッチウォッチ
巻頭カラー:ウィッチウォッチ
センターカラー:あかね噺
センターカラー:アオのハコ
センターカラー:【特別読切】幼稚園WARS

表紙はアニメ化が発表されたウィッチウォッチ。SAKAMOTO DAYSと似たタイミング(本誌よりもジャンプPRESSが先になる形)で発表するものだと思っていたため、ちょっとズレたのが意外でした。大きいニコ見たの久しぶりな気がする。

※ この記事ではAmazonアソシエイトを利用しています。


ウィッチウォッチ

カラー

巻頭マンガのアニメ塗りと見開きカラーの通常塗りを使い分けていて芸が細かい。以前の見開きカラーのときにも書いたんですが、篠原先生のカラーってめちゃくちゃきれいなんですよね。単行本の表紙もこの塗りではないので、この塗りのカラーは本当にうれしいです。

アニメ情報

アニメ化おめでとうございます!後発の作品の方が早くアニメになってるな~と思っていたんですが、「ジャンプPRESS 2024.08.19」で「話自体はもっと早く来ていた(アオのハコがその横を追い抜いていった)」と言っていたので「なるほど」と思いました。アニメ化だと色々な企業も関わってくるのでなかなか難しいんだろうな……。

アニメには先生もガッツリ関わるということで今から楽しみです。ストーリー的に4月スタートというのもイメージに合っていていい感じ。

167 Enter the Animation

かなりメタ的にアニメ化に合わせてきた回で、実際に協力もあったらしいのでアニメ化の盛り上がりを作品全体で祝っている感じがしてよかったです。というか、同じ作者の絵で「アニメの絵柄」「マンガの絵柄」を書き分けているのが普通にすごい。

内容としては「実はモイちゃんも魔法を使ってみたかった」というのもよかったですね。そりゃずっと側で見てるんだから使ってみたいと思うこともあるよな、というのに微笑ましさがありました。また、その願望が「みんなで日曜の団らん」だったのも本当にかわいい。この幸せな空間が一生守られて欲しい(急に重くなってしまった)。

しかし、こういうオチになったから笑っていられるものの、魔法をかけたのがニコだった場合マジで詰んでいた可能性も高くて恐ろしい。その状態を予期したモイちゃんの言葉が「こんなことならオレも目覚めなければよかった!」なのもそこそこ重くて、こいつホントに乙木家好きなんだな……、になれてよかったですね。私も好きです。

カグラバチ

第45話 これからの話

最近掲載順1桁常連になってきていて素直にすごいなと思います。まあ実際面白いので「そりゃそうか」という気持ちもあるんですが、それにしたってすごい上がり方な気がする。

今回は新章に入るための繋ぎの回でありつつ、さりげなく緋雪・多福ペアとの交流や楽座市編での柴さんの気持ち(振り返るとチヒロが全然言うことを聞いてなくて笑ってしまう)などが描かれていてキャラクターに厚みが出てきたなという印象です。ハクリに関してはさりげなくとかではなく「今の俺にはハクリがいる」とガッツリ仲間として描かれているのがうれしかった。これからもよろしく!!!

それにしてもハクリの「本人を登録すればそれに紐つくものも一緒に呼べる」能力があまりにも無法すぎるんですが、元々漣家の秘伝的なものだと思えば納得感もあります。楽座市をずっと仕切ってきた一族だし……。とはいえこの方法で妖刀を集められてしまうとメタ的に物語が一瞬で終わってしまうので、「所有者に会えない」とか「妖刀が所有物扱いにならないヤツが混じってた」とか「会う前に殺された」とかそういう展開はありそう。

新章で行くステージ紹介と妖刀の所有者紹介(これは初出しではないが)、神奈備上層部との面会など新情報をバンバン出して期待を高めてくれる。その中でしっかり神奈備の情報(なんで人手不足なのかとか)を出してくれるし、それをテンポ良く進める語り口はだいぶこなれてきた感じがあります。個人的にお盆に1~3巻を読み返したんですが、その頃と比べると成長のめざましさを感じさせてくれてそこもうれしい。

しかし、ここまで書いてからサブタイトルを見直すとマジでそのままでちょっと笑ってしまう。

ONE PIECE

鬼の子ヤマトの金稲荷代参

vol.11「キライなやつとおでんを食べるの刑」

休載やカラー、ヒロアカ最終回仕様の扉などを挟んだのでちょっと久しぶりな気がする扉絵連載。「キライなやつ」と言いながらも一緒におでんを食べて仲良くなっているのはじーんときますね。ヤマトはこういう交流のことまで意識して旅を始めたわけではないと思うんですが、やっぱりこの国に残ってよかったのかもしれないと思えてよかったです(個人的にヤマトフネニノッテホシイ族だったので余計に)。

第1123話 〝空白の2週間〟

ベガパンクの話の時系列に不審なところがあったのは自らの記憶を消していたからと判明。この辺はまとめて読み返してみないとはっきりわからないところもあるんですが、こういうのにきっちり納得できる理由があるところが流石だなと感じます。ずっと疑われていた「悪(リリス)」にちょっと笑ってしまった。なんで「悪」作ったんだよ。

また、犯人を見つけたものの、逃げなかったのは「確実に殺される」ことを理解した上で「自分の死を絶対に無駄にしないため」と覚悟がガンギマリ。これには「欲」を作った責任感だけではなく、それ以外にも結果的にルルシアを消す手助けをしてしまったことへの責任感などの色々な感情があったんだろうな~~~と思います。ここで「何をもって『死』とするか」という話がこの後「悪(リリス)」だけが生き延びたところに響いてくる気が……、ONE PIECE、面白すぎる!!!

また、個人的にベガパンクの行動で一番好きだったのは自らは「麦わらの一味に〝ひとつなぎの大秘宝〟を手に入れて欲しい」と思っていたのに、全世界に向けた放送では自分の希望を伝えることなくただ事実に即したことのみを語ったところ。もちろん、放送を録音した時点では麦わらの一味に出会っていなかったというのもありますが、それでも遺言として言葉を残すなら「こういう理由で、自分はこういう人物に〝ひとつなぎの大秘宝〟を手に入れて欲しい」と伝えるか、そういう人物だけにメッセージを残してしまうと思うんですよね。それをしないで「全世界に対して公平な情報を伝えた」ところが本当によかった。

理由は放送中にベガパンクも語った通り、歴史から何が「善」で何が「悪」かを決めつけることはできないから、話を聞いて動いた人間が決めるべきだという信念があったからだと思います。そこに自分の意志が介入しないようにしたところが本当にかっこいいし、その意志を唯一伝えたのがサンジというのもあまりに上手い。これはベガパンク視点ではたまたまサンジだったんだと思いますが、メタ的に先生がこのベガパンクの意志を知っているべきなのはサンジだと考えたというのがめちゃくちゃアツい。サンジってこういう役回り多いですね(この辺はクルーの中では賢く立ち回れるからだと思います)。サンジにとっては重い話ですが、なんかそのうち彼にいいことがあるといいなと思います。

そして船はエルバフに向かって出航。これ、途中でキッドを拾えたりしないか、ベポ&ローも拾えたりしないか(航路的に真ん中がエルバフだったと思う)辺りも気になります。

エッグヘッド編、結構短いと思ってたのに、結局2年くらい滞在してたってこと!?でも出てくる情報の1つ1つが重大すぎて全然退屈しなかった。エルバフ編も楽しみです(というかワンチャンエルバフに寄れなくなる展開も有り得る気がしている)。

SAKAMOTO DAYS

DAYS 178 手段と目的

完全に「サカモト」世界観が戻ってきたって感じのむちゃくちゃでよかったです。キンダカは「麻樹って奴が昔から嫌いでよ」だけで坂本の「坂本商店全国チェーン展開計画」に乗っちゃって本当にいいのか?感がすごいですが、その辺も含めて実家のような安心感。キンダカと坂本がめちゃくちゃな話をしているせいで、ちゃんとツッコミをいれているはずのシンが殴られていて不憫。シンが坂本の貯金額把握してるの何!?と思いましたが、もしかしなくてもチケット落札の時に見せちゃったのかもしれない。

しかしこれ、南雲はどこまでキンダカに説明したんでしょうね(全部説明してたら「昔から麻樹が嫌い」で済むか?という気がする)。

うれしいことにシン・平助の修行はキンダカが見てくれることに。坂本は今さらキンダカの修行では伸びないということで実戦へと放り出されました。ここでキンダカに「俺のこと嫌いなんだろ」などと言い出す坂本のコミュニケーション能力は大変不安ですが(やっぱ坂本、南雲が自分を親友だと思ってることに気付いてなさそう)、そもそも力量把握能力も得意じゃないのかもしれなくてそっちも不安ですね。基本的にずっとバカ強状態だったから誰がどれくらい強いとかあんまり気にしてなかったのかも。

ここで坂本に「生死の狭間をくぐり抜ける」「ちょうどいい相手」、かつキンダカが知っている相手と来たら「もしかして南雲か!?」と思ったんですが、なんか普通に新ORDERのトーレスとの戦闘になった。今さらなんですが、今までの記事でトーレスのことトレースって書いてたかもしれない。すみません。

今回の戦いは夏らしい小物をふんだんに利用した坂本らしい戦闘でめちゃくちゃよかったです。いい意味で初期のノリがあってよかった。作中時間は9月下旬で秋なんだけど……、とかそういう細かいところはこの際突っ込む方がナンセンスでしょう。個人的にはあんまり感情がなさそうな「俺の店が」のモブが好き。人気投票があったらこの人に入れよう。

しかし、全然「秩序(ORDER)」ではないトーレスをORDERに入れてしまう辺り、殺連側も相当人材不足になってそうで、この世界の日本の未来が心配ですね。

キャラクターノート

今回は勢羽真冬、虎丸尚、四ツ村暁、四ツ村周の4名。と言っても相変わらずDATAは少なめでした。鈴木先生、あんまりこういうデータ周りを作っておかないタイプなのかもしれないなという気持ちに……(でもちょっとわかる)。ただ、身長くらいは教えてくれても!!!というのもわかる。この辺後々キャラクターブックとかにまとめて欲しいですね。

僕とロボコ

第197話 ヒロアカとボンド

まるっとヒロアカロス回でした。こんなんやっていいんだ。

とはいえ、パロディネタをやっていた「ロボコ」的にはこうしてちゃんと最後に感謝の気持ちを示すことが敬意でもあるんだろうなという気持ちもあります。ただそれを言うとこの後の呪術廻戦の最終回後にもこれをやることになると思うんですが……、やるよね!?

また、今回の話はまるっと1作品について語っているということもあって、「ヒロアカ読んでなかった人は楽しめたのか……?」というのが気になってしまう。私はヒロアカを読んでいたので面白かったし共感できるところも多かったんですが、読んでなかった場合……、どうなっちゃうの!?という興味があります。この辺は雑誌という形態で読んでいるからこその遊びだと思うので心配はあんまりしてません。

また、なんだかんだアニメと映画の宣伝をスムーズに行っている辺り、宮崎先生ってこういうレポマンガも上手そうだなという印象があります。将来的にそういうのも描いてみて欲しい(読んでみたいので)。

あかね噺

第122席 志ぐま一門らしさ

センターカラーがどうみてもバトルマンガのそれでかっこいい。よく見たら「華の三羽烏」ってアオリ文(?)も書いてあって、これもまたかっこいい。こういうセンスがあるからこそ、ジャンプで落語マンガの連載を続けていけるんだなあという納得感があります。

今回は1話まるっとあかねの高座で占められた回でした。そしてその内容がしっかりおもしろいのが流石。作中作(と今回の落語を言っていいのかは微妙なんですが)が作中でおもしろいと言われているだけでなく、次元を超えて読者視点でもおもしろいというのがシンプルによかったです。作品において作中作がメタ的におもしろいことは必須だと思っていないんですが、それでもおもしろいに越したことはないですね。満足度が全然違う。

あかねの明るい雰囲気の高座から一転して、志ぐまの〝本領〟で引きになるのも上手いですね。やっぱりバトルマンガなのかも。

夜桜さんちの大作戦

作戦238.チーム四怨

舞台はあっさり決着がついた二刃から、四怨・七悪ペアへ。二刃の方は絶対これで終わるとは思えないんですが、考えてみれば二の方はひふみとの件で出番があったのでなにかあるとすれば別の金級がやってくるとかそういう展開の方があり得るのかも。

もずを七悪が引き受けてくれたので(このシーンちょっと色っぽかったですね)、四怨は四との戦闘へ。というかマジで今さらですが、旦の子どもたちとは数字がちゃんと対応してたのか……(狂一郎と二刃があっさり勝ってしまったせいで印象が薄い)。

四怨の開花春来は「混沌(カオス)」とのことなので、開花春来はやっぱり基本の開花の対っぽい能力ってことっぽいですね。これ先週も書いてるかもしれない。纏ったオーラ(?)で魔法少女風になったのは「なに!?」ではあったんですが、四怨が素直にこの姿が一番ブチあがるってちゃんと言っているので「そうか……」と思いました。四怨が自分で決めたなら仕方ない。

また、完全に旦が「利用」する形になっていると思われた旦の子どもたち側から「家族」として間違いのない愛情が存在することを示唆されたのは意外でした。この展開が今後にどう影響してくるかというのは気になるところ。

呪術廻戦

第266話 人外魔境新宿決戦㊲

正直に言えば戦闘面はもうあんまりついていけていないため、説明される度に「なるほど!」と思いながら読んでいます。なるほど!と言いつつ全然よくわかってないこともしばしばあるため、この読み方で大丈夫なんだろうか……という不安があります。多分1回読み返した方がいいし、ちょうどその機会もあるんですが(無料配信があるので)、その時間を捻出できるかが微妙なところ。

対して、感情面、今回で言えば虎杖の想い、伏黒の想い、不本意ながら宿儺の考えはしっかり伝わってきているので、しっかり盛り上がりを感じています。こっちがわかれば戦闘面に関してはどっちが優性なのかくらいがわかっていれば楽しめるというのは強い。

虎杖がこの戦いを通して「生きていることがつらい」という感情を理解したことで「伏黒に生きろなんて言えない」という結論に至ったことは悲しいんですが、この考えに至った過程がつらいだけで考え方自体はもっともだなと思います。これは先週虎杖自身が語った「それぞれの価値」にも繋がる話で、人間の価値は「長く生きること≒成したこと」で変わるわけではないし、そもそも他人が口を挟むようなことではない。だからこそ選ばれた言葉が「伏黒がいないと寂しい」なのがあまりに見事。虎杖にとっての伏黒の価値は「オマエがいないと寂しい」であり、それを経て伏黒は姉の幸せとともに失われた自分の価値をもう一度見出すことができたという流れはかなりロジカルだったと思います。

これは関係性が構築できていない相手にやるとやや脅迫みたいになってしまう言葉でもあるんですが、伏黒は友人として虎杖のその言葉が「その言葉通り」であることがわかる。冒頭で伏黒は姉の幸せを願い、その隣に虎杖(のような人間)がいることを望んでいましたが、私は「これって虎杖も姉(のような人間)と一緒に幸せになって欲しい」という願いでもあると感じたので、ここで伏黒が虎杖の幸せのために自身の生を望むのも自然だと感じました。同時に、ここに野薔薇がいないことが本当に寂しい。

ここからあと五話!?マジで言ってる!?という気持ちなんですが、なんかもう読者の立場としては少しでもよい結末が訪れることを祈るしかできない。せめて、この戦いが命をかけた価値のあるものであって欲しいと願っています。

というか最後の指、何!?!?!?(全くわからないため言及できませんでした。)

アオのハコ

#161 お世話になりました

作中ではあまり見せてもらえなかった千夏先輩の水着を見せてくれるセンターカラー。ありがとうございます。感謝はいくら言ってもいいからね。

合宿の終わりにしっかり先輩たちにお礼を伝えてから2学期へ。先輩の将来の夢が「プロ」じゃないところがこう、スポーツマンガと言うよりも「青春マンガ」なんだよなあとしみじみ(もちろんスポーツマンガならプロを目指さなければいけないと言うことではないですが)。

しかし、こうしてマンガとして実際に描かれたのを見てから気がついたんですが、学生にとって夏休み明けってかなりデカいターニングポイントなんですね。他人事みたいに言ってしまいましたが、確かに自分もそうだったなあと思います。こういう感性がしっかり生きているから描けているマンガなんだな、とアオハコのすごさを再認識しました。

そして恋愛問題は菖蒲の方へ。直接事件的なものが起きたのは菖蒲ですが、その菖蒲が意識している匡の方も色々言及されてるし、こっちの恋愛模様もこれから言及されて行くんでしょうか?私は菖蒲に頑張って欲しいです。

鵺の陰陽師

第62話 儡脊

昔の男風に出てきた儡脊、超重要キャラなのでは!?

鵺さんは60年前に大切な人間を失い、儡脊は元人間で、鵺さんの元契約者!?思った以上にドバドバと新情報が開示されたので結構狼狽えてしまいました。

鵺さんと儡脊の会話から、鵺さんが失った「最愛の友」=大切な人間で、儡脊(=儡太)とも近しい仲であったように見えるんですが、もしかしてこれって姉弟だったりしますか?(姉弟の関係性が好きなので適当なことを言っています。)

しかし、師匠世代の3人組は1人の死によってめちゃくちゃになりがちですね。

最愛の友を殺した儡脊を殺された本人も鵺さんも恨んだり憎んだりしている様子がないことから、なんらかの事情があったことは明らかですが……、なにが怖いって、鵺さんの人間好きがこの件から始まったわけではなさそうなところ。鵺さんがこんなに人間贔屓な理由にでっかい爆弾が埋まっている可能性は全然ありそうですね。

ここから因縁バトルが始まるのか!?というところで隊長たちが乱入。鵺さんも「邪魔された」という感じではなく、来ることを予期していたっぽいので儡脊との一騎打ちは危ないのかもしれません。鵺さんの戦いが一旦ストップしてしまったのは若干残念なものの、隊長たちの戦いが見られそうなのはうれしい。

ただ、現状4対1になっているので、この辺の戦力差がどうなるのかは気になります。

悪祓士のキヨシくん

第8話 命の恩人

連載開始早々キヨシの立場どうなっちゃうんだ?と思っていたらサカキさんの介入でなんとかなったので本当によかったです。いきなりクビになるかと思った。

悪い意味ではないんですが、少年マンガって「元最強の〇〇」みたいな称号がゴロゴロ出てきますね。書いてから思ったけどサカキさんは「最高位悪祓士も一目置く生きる伝説」って言われてるだけで最強とは言われてないかもしれません。熾木さんの名前はちょっと熾天使みがありますが、メインキャラの命名規則からちょっと外れている辺り(ネハンも含めメインキャラはもっと悪魔とかそっち系の名前)、あくまでお助けキャラなのか(メタ読み)?

ネハンくんの能力ですが、これはサカキさん自身も悪魔使役してる感じがある雰囲気があるし、悪魔使役型の悪祓士がいるってことなんでしょうか。また、正規ルートでなくとも悪祓士になれるもんなのかは気になるところ。その辺は次回以降で説明がありそうですが……。

最後の棺くんは嫌なヤツってわけじゃなくてよかったんですが、これのせいで剣の嫌なヤツ感が強くなってしまった気がしますね。そのうち挽回してくれるんだろうか。

【特別読切】幼稚園WARS

ジャンプラの方で読んでいなかったので、これが初見でした。ジャンプラのサムネイルではよく目にしていたんですが、話数が進んでいるのでなかなか腰が重くて……。

内容としては作品紹介ダイジェストって感じで読みやすく、作品傾向とあらすじがはっきりしていて出張掲載としてはかなりよかったと思います。そもそもジャンプ本誌には既に殺し屋マンガが2本あって渋滞が起きているんですが、この作品はSAKAMOTO DAYSやキルアオともまた違う方向性で、殺し屋も奥が深いな……と思いました。

※ そもそもジャンプラの時点で殺し屋マンガが渋滞している。

マリッジトキシン

さらしもの

そもそも出張掲載なのでこれから本誌で連載するよ~、というわけではないし、読者を食い合うとかもないと思えば殺し屋マンガが人気の本誌に殺し屋マンガを持ってくるのは導線として正解な気もします。実際どういう理由で出張掲載だったんだろう?という感じですが、2周年記念があるからかな?

ひまてん!

No.6 調理実習

作ってもらったお弁当を「自分で作った」と詐称し続けるのもどうなんだ……?セーフか……?と思っていたところ、しっかり(?)料理実習が挟まれて困窮する形になるのはこう、ちょっと自業自得感があっておもしろかったです。

こういう特訓って「その期間でなにができるんだ……?」みたいなことも多いですが、ハンバーグの作り方くらいならそれくらいで行けるな、という妙な納得感もありました。また、動機が自分のプライドではなく、「友だちと調理実習を楽しみたい」という前向きなところから出てるのが好印象(殿一は巻き込まれですが……)。

しかし、叶さんが思ったよりもしっかりフラグを立ててきているのが意外と言えば意外です。このマンガ「ひまてん!」ってタイトルなんだけど本当に大丈夫ですか?って確認しに行きたい。これで叶さんが失恋する悲しいルートになったらどうしよう……、ひまほのギス展開になったらどうしよう……、と一生心配しています。

願いのアストロ

第17話 王の格

異能バトルものとしてのおもしろさがしっかり伸びてきている印象のこの作品ですが、戦いが盛り上がったこの展開でブチ込まれた「蟻道の死」。かなり「攻め」を感じます。

先週からの流れで、相手ボスに心酔した男から認められてヒバルにも格が……、と希望が見えてきた瞬間にこの仕打ち。かなりショックなんですが、これで物語全体が引き締まったのも事実なので、こういう駆け引きの上手さは流石だなと感じます(なんか最近ずっと流石って言ってるような気がしますが、語彙がないためです)。

ここでテラスがしっかりヒバルを守ったことで以前の過去編の流れを感じられるのもよかったです。対して、獅鷹に撃ち抜かれた蟻道は幸せそうな表情でしたが、ここの対比は「どちらの王の下に付いたか」という運命の分かれ道にも見えました。

獅鷹の能力は現状不明ですが、星座をモチーフにした技名は結構おしゃれ。雰囲気的に重力操作っぽいんですが、それにしては自在に動きすぎな気もします。

ラストの「獅鷹強すぎ!?」からの「こっちの寅三も強すぎ!?」の流れは正直ちょっとおもしろかったです。味方にいると物語のバランスを崩しかけない強さだ、この人。それゆえにずっと退場を心配しているんですが、なんか無法に強すぎて逆に大丈夫な気もしてきました。

アンデッドアンラック

No.218 死動

アンディ(=死)が動き出す(=始動)をかけて「死動」ってサブタイトルにしてるのはかっこいいですね。この展開のために温めてたんだろうな~、というのが感じられました。

しかし、今回は全てがあまりにも急!!!

今ループでルインはどうするんだろう……、という疑問に答えるような形でルイン登場!!!前回同様ミッション終了後の気の抜けたタイミングでの強襲は久々にゾッとさせられました。この幸せからどん底までのジェットコースターこそアンデラの醍醐味と言っても過言ではないので、個人的にはすごく満足感がありました。でも最後は幸せに到達して欲しい。

しかし、戦闘能力に関しては否定能力を持っているわけではないはずの風子が不滅相手とは言え瞬間的に首を取って目を潰してるのは凄まじいですね。それだけの研鑽があったというのを踏まえても、その決断力と戦闘能力からこのループにかける決意を感じる。

そして、ニット帽の不運でついにアンディ自身が隕石として帰還。リメンバーを使う前にルイン、アンディの2名も場に揃うというのはマジで激アツですね。

ただ、冒頭の上位十理の円卓を見た感じではアンディの帰還=上位十理の介入は上位十理も望むところっぽいのでそこは結構心配ですね。

逃げ上手の若君

第168話 宿敵1338

先週の時行の激昂、号泣、逃走は演技であることが発覚。今まで尊氏にはやられっぱなしだったこともあり、正直結構スカっとした回でした。

この「演技」が安っぽいものではないことをしっかり説明してくれたおかげで、現在時行に与している者たちにどれだけの戦う理由と覚悟があるかというのを再認識できたのもよかったです。この演技の元が現在は戦線を離れた叔父=北条の力であるとまとめているところも上手い。今まで圧倒されてきた尊氏の化けの皮を1枚剥がすところまで成長した時行の成長にも来るものがありました。

尊氏の撤退はほっとしたものの、次回はほぼ間違いなく北畠顕家との別れ回なので既につらい気持ちになっています。その上で時行が理解した「尊氏の秘められた能力」がどういったものであるかが気になる。

【JSF】竜の落とし子(都沢南風)

読切らしいいい話だったと思います。後味がよいとは言えないものの、JSFのページ数の少なさを上手く利用して過不足なく物語をページ内に収めているのがかなり好印象。

語り部の目が見えていなかったことがラストで上手く使われているので、ここは序盤でもう少し印象づけて欲しかったな~(職業的にわかるだろうというのはわかるんですが)とか、竜の話はたとえ話であることに気付くの難しかったな~とか、細かいところは思うところがあるんですが、逆に言えばそういう細かいところくらいしか気にならなかったとも言える読切でした。

絵が整っていて上手いし、物語の構成力の高さがいいなと思います。もっと長い読切も読んでみたい。

キルアオ

page65 桜花×大狼 対談

今回の扉もそうなんですが、とにかくカットの1つ1つがかっこいい。以前から思っていたんですが、藤巻先生って魅せる構図の作り方が上手いですよね。この辺りは黒バス時代で色々書く機会があったことも大きいのかな~とか勝手なことを考えてしまいます。

まる子、おもしろキャラだと思わせておいてからの「これはスポーツじゃないから殺されたら終わり」理論を出してくるのが裏社会の人間らしくていい。

そして語られたのは桜花の思想。実際に銃を所持できる国家が存在する中で「日本を銃社会にしたい」は結構攻めた思想ではないでしょうか。結構シャレにならんラインというか……。そしてそれを「悪」として行うのではなく、「日本が大好きだから」「愛」故に行うという……、マンガの悪役としてはわかりやすいですが、やっぱギリギリだな!?という印象が強い。

実際、殺し屋として十三は銃を使っているわけだけど、どう答える?というのは「ボケるほどの平和は最高」「人が死んでいいことなんて1つもない」とド正論。じゃあお前は何で殺し屋を……、というところですが、ここはもう既に「勉強してたらこの人生じゃなかった」みたいなところで答えを出しているんですよね。ここがきれいに繋がるってことは、世界観を作るときに主人公周りの倫理観を先に固めたのかもしれないな、という印象です。

しかし、学校で正面衝突が!?と思わせてからの「ミツオカ決闘は続けるよ」ということでマンガの縦軸はそこまで大きくブレないところに納めたのもおもしろい。

超巡!超条先輩

第26話 「暇した巡査長」

なんだこのサブタイトル?と思っていたら超巡の出番が全然ない回だったので笑ってしまいました。「〇〇巡査長」で統一しているとはいえ、似た感じのサブタイ縛りをしている僕とロボコみたいな拡張性はないらしい。

サブキャラ×サブキャラでメイド喫茶に行く回って普通に考えたら出てこない発想なので、それこそ「麻薬キメとるんのか?」になってしまった。マジで超巡が出てこないので超能力のちょうの字もない回でしたが、しっかりおもしろくてよかったです。

メイドカフェで天涯孤独の男がきれいに癒されるシーンってこの世に存在したんだ。それにしてもヒュージの登場のさせ方が毎回絶妙でいいな……、と思います。

極東ネクロマンス

第16話 死なない

龍との死闘が続く回。龍司がお世辞でもなんでもなく普通に化け物になってきていて怖いし、どう考えても死霊術の範疇を超えていると思います。この辺は死霊を複数操ることで可能にしている能力なんだろうなとは思うんですが、それにしても人間やめすぎ。

バトルマンガにおいて最終決戦はなんだかんだ肉弾戦になるという流れが好きなため、今回の話ももれなく好きです。こんな大事な場面でも「俺は多分死なない」と確証のない事柄には「多分」をつけてくる薫のズレた誠実さも好きなんですが、ここまで啖呵を切っておきながら、突然バタン!!!は耀司もびっくりすると思うのでやめてあげて欲しい。

しかもこれで勝ち確ってわけでもないので結構不安になってきました。

さいくるびより

14話 透明ドロボー

ことねさんの万引きの話って結構センシティブだと思っていたんですが、作中でガンガン触れてくるため、もはや私の方が「その辺でもうやめに……」という気持ちになってしまう。この辺は意識して書いた部分ではないと思うんですが、「許されてしまったが故に償えなかった罪」の置き所って難しいんだなと感じます。

泥棒は改心して仲間になるのかと思いきや、普通に悪いヤツだったのでねむる&ことねの能力コンボであえなく捕まってしまいました。そもそも「物質の大きさ変更」+「テレポート」のコンボは強すぎる。犯人をバケツの中に閉じ込めるんだと思ってたらバケツの上に転送したのは結構容赦なくてよかったです。

これにプラスして「読心術」と「分身」なのでサイクハウスの戦力って実はかなり半端ないんだな……、とバトルマンガみたいなことを考えてしまいました。バトルマンガじゃなくてよかった。

犯人は警察じゃなくて研究所に連れて行かれるのはバトルマンガだったら不穏なところですが、これはバトルマンガではないので「そういう世界観なんだな」で完結してしまう。

妖怪バスター村上

第9話 総大将争い

ここに来て〝言霊使い〟の可能性を出してきた村上ですが、本人はそんなことも気にせずに「俺紅院君に強くなって欲しい」「燃えてきた」でぐいぐい進んで行くのがおもしろすぎる。紅院組、基本的に善人の集まりなので見ていてただただかわいいのがいいですね。

メリーさんはこういう妖怪ものだと仲間になりがちな妖怪(?)だと思うんですが、なんでなんだろう。恋愛感情を利用して味方に引き込むのは結構ギリギリな気がしましたが、村上くんはそもそも善意で行動していた&紅院くんは最初こそおだてていただけですが、惚れるきっかけ(おんぶ)は紅院自身の優しさによるものというのがよかったですね。

また、メリーさん加入によって紅院が男であることを忘れにくくなったような気がします。

少年ジャンプ2024年39号 予告

表紙・巻頭カラーはカウントダウンが始まった呪術廻戦。最終話までにもう1度は巻頭カラーが来ると思うんですが(多分最終回前辺りに)、いよいよ……、という感じで緊張してきました。アオのハコがお休みの回に同作者原作の読切が乗るのもなんかちょっとバグってて怖い気がします。

2024年8月26日 発売
表紙:呪術廻戦
巻頭カラー:呪術廻戦
センターカラー:夜桜さんちの大作戦
センターカラー:悪祓士のキヨシくん
センターカラー:【読切】どくどく(三浦糀/松浦健人)

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