新卒が地元で働きたい!と想えるまちづくり
都農町出身、20歳と18歳の新卒2名が1ヶ月間の研修を終えました。
創業2年目で新卒を採用する無謀さは自覚しつつ。。人口減少・少子高齢化・若者流出の3大課題とたたかっていくために、まずは地元の新卒採用からはじめました。
新卒社員はもちろん、迎え入れる社員も、はじめてのことでドギマギしつつ、手づくり感満載の入社式からスタート!
1. 自ら機会を創り出す
最初に伝えた言葉は、
「自ら機会を創り出し、その機会によって自らを変えよ」(by江副さん)
僕自身が都農町に移住して1年、実感&実践していることとして。
東京や都心で新卒入社するのと違って、1万人の町には、ほとんど活躍機会はない。そもそも採用ニーズがほぼない。
だからみんな町外に就職するわけで、イツノマに入社したから機会があるわけでもなく、結局、自ら創り出していくしかないってこと。
そして、会社や町を憂いてても変わらないので、自分を変えていくほうが早いよ、というメッセージを贈りました。
2. 自分で考える
4/1から早速、業務開始。
名刺交換のレクチャーして、お世話になっている身近な方々へごあいさつ。
1ヶ月は研修。僕は毎日の朝礼を30分。
これから先、彼女たち(=イツノマ)が都農町で生き残っていくために一番必要なことは「企画力」だと考え、ベースとなる「自分で考える」ことをテーマにしました。
学校を出てまだ何日かのまっさらな状態から、徹底的に企画のコツをインストールしていこうという思いで、『プロジェクト・デザイン・パターン』を使って、32個の企画のコツを1日2個ずつ、予習復習しながら話し合いしました。
企画というと、現場で営業を何年かやって、営業所を転々としたうえで一握りの人が体験できる本部の仕事、みたいなイメージがありますよね。
でも、30歳超えてから企画やっても、なかなか身につかないものです。
それで悩んでいる人たちもたくさん見てきたので、新卒や、もっというと中学生ぐらいから、企画のコツを体系的に学びながら、実戦で身につけたほうがいいと思ってます。
企画は一つの職種、部署というより、すべての職種に必要な知のインフラ。
実際にやってみて、手前味噌ながら、素直に吸収しているのがわかって手応えを感じました。
3 .自分から発信する
朝礼以外は、とにかく実戦。
BUNMEI CAFEで、知り合い呼んで集客、接客、自分たちで企画から考えた黒板づくり、インスタの発信などなど。
東京から来てくれたイツノマ・パートナーが、ローカル体験をしたいというリクエストをうけて、自分で知り合いの生産者さんにたのんでイチゴの収穫体験企画とガイドをしたり。
都農中学校のキャリア教育で企画が進む職場体験プログラム「つのワク」のロゴをデザイン。
訪問した企業の経営者が語ったことばをFacebookページでアップしたり。
4. 経営者に直接会う
これは都農町のような規模の町だからこそ、実現できる一番のメリットだと僕は思います。
東京や都心にくらべて組織の階層や関係者が少ないのでフラット。
実際、この1ヶ月でも、町長をはじめ、たくさんの町内企業の経営者の方々と名刺交換していただけました。
これは彼女たちにとって、一番財産になるんじゃないかな、と思います。
先週は、毎月恒例の経営者交流会が開催、これからの都農町のまちづくりについて真剣な話し合いの場に同席。
地元出身の彼女たちにとって、これだけ町のことを真剣に前向きに考えている経営者たちがいることを知ってもらい、これからのモチベーションにしてほしいなぁと思います。
5. フィードバックをもらう
この1年間、毎日Slackで新卒日報をアップしていきます。
紙とかエクセル&メールでやりとりしてた昔の新卒研修をおもうと、便利で楽しくなりましたよね。
オリジナルのスタンプも作成して楽しく続ける工夫をしながら、全員でスピーディーにフィードバック。
新卒のフィードバックは現行犯wが一番だと思ってるので、みんながスマホですぐにツッコメるSlackは便利。
最終日は、1人15分で、この1ヶ月の成果をプレゼン。
パワポをつくることや、自分の考えをプレゼンすることも初めての経験でしたが、うれしいことに、想像をはるかに上回る出来栄えでした。
6. まとめ
自分が生まれ育った町で働きたい。
とてもシンプルで、わかりやすい動機なのに、現実的には難しいですよね。
自分の会社で、来年も毎年、新卒を採用していきたいと強い思いはあるものの、採用できるほどの利益を出せるのかどうかは結構高いハードル。
いま、都農中学校のキャリア教育プログラムのひとつ、「つので働くことにワクワクする」ことを目指す職場体験「つのワク」で、受け入れをお願いする30社を訪問中。
つのワクをきっかけに、30社と中学生たちがつながって、1社でも多く新卒を採用、1人でも多く地元での就職、が実現するのが理想です。
自分の会社のことなので言いにくい部分もありますが、今回、新卒2名を採用・研修してみて、本人たちのがんばり、努力もあり、ものすごく可能性を感じました。
昭和、平成と違って、高校までの間に入手できる情報が圧倒的に多い、わからないことの情報入手手段に恵まれていることもあり、町の規模や学歴などは関係ないと再確認。
もともと能力なんて大差ないんだから、生まれ育った町をもっとよくしよう!というシンプルでわかりやすいモチベーションがある分、強いはず。
あとはよく言われる、姿勢・スタンスや覚悟、礼儀など現場実践力。それはこれから日々鍛え上げていけるので、期待大。
都農中学校出身の二人に共通する目標は、いまの中学生があんな人になりたい!と言ってもらえるロールモデルになること。
とはいえ、まだ1ヶ月。これからいろいろドタバタあるとは思いますが、引き続き、イツノマ新卒2名をご支援くださいますよう、よろしくお願いします!!