これからのまちづくりを「言語化」「見える化」するグランドデザイン
昨年、100周年をむかえた都農町。
僕らでお手伝いさせていただいていた都農町のグランドデザイン、本当は100周年記念式典で発表されるはずが・・
↓すべてが延期となり、幻に終わった「つの未来マップ」
昨年1年間はワークショップをはじめ、リアルな町民対話ができず、その隙にデジタル・フレンドリーを推進、有事の際にも町民参画のまちづくりを進められるデジタル環境整備に注力。
タブレット配布、新ホームページ「都農ページ」が立ち上がりデジタル推進の第1ステージが落ち着いたところで、7月より、1年3ヶ月ぶりにグランドデザインづくり再開!
この一年で進めてきたデジタル・フレンドリー、これから進めようとしているゼロ・カーボン戦略や都農高校跡地の有効利用企画も織り込んで、2020グランドデザインを2021にアップデート!!
そのための第一歩として、ワークショップをスタート。
宮崎県も緊急事態宣言が出て、相変わらず様子を見ながらの開催ですが、
・現役世代:20回開催、約200人
・高齢者世代:dサロンで巡回訪問する44自治会、約200人
・町内小・中学校:約100人
合計で人口の約5%、500人との対話ができることを目標に
dサロンでの様子。タブレットの使い方レクチャーを兼ねて、まちのグランドデザインについて座談会を開催中。
町内の小・中学校でも、総合的学習の時間を活用して、同じ内容のワークショップを開催(子どもたちのほうが手が早い!笑)
現役世代のワークショップは、合計20回のうち、まだ6回終わったところですが、ワークショップデザインとファシリテーションの進め方についてまとめました。
1. ワークショップデザイン
今回のワークショップデザインを考えるにあたり、グランドデザインなので、誰でも言語化、見える化できて、オンライン上でも共有しやすいビジュアルを優先しました。
レゴ®︎シリアスプレイ®︎のメソッドを一部活用しながら、アイデアの拡散用にはレゴ、収束用にはディスカッション用のワークシートを作成して使っています。
今後、アクションプランにつなげていくアイデア出しにはフューチャーランゲージ・ワークショップを活用予定です。
プログラムは回ごとに変えていきますが、下記3つのテーマから抜粋して組み合わせてます。
①レゴワーク(10年後のつの未来マップにほしいもの|CO2削減アイデア)
②ディスカッション
(旧10号線都市計画・都農高校跡地・道の駅・都農ワイナリー)
③アイデア出し(アクションプラン)
2. レゴビルディング
レゴ®︎シリアスプレイ®︎の良いところは、上手下手なく、子どもから大人まで楽しく、アイデアを出せるところ。
問いを立てる→つくる→発表→共有
のシンプルなファシリテーション・プログラムとして。
「考えたり悩む前に手を動かす」は、年を重ねるほど難しくなるようですが、この日ばかりは思い切り手を動かし、右脳を活性化してもらいました。
「ここにこれがあったら最高だなぁ!」と思えるものという問いに対してつくった作品を、つの未来マップの上に置いてみて全員で共有
3. ワークシート
道路拡幅を検討している都市計画。実際に、日ごろこの道路を利用している町民のみなさんがグループに分かれてディスカッション。
・旧10号線は町民にとってどんな場所であるべきか?
・この道路や沿道にどんな機能が必要か?
・最後に、拡幅すべきか否か、するとしたらどのぐらい?
ワークシートにまとめてグループごとに発表しました。
共通していた意見として、車のための拡幅ではなく、歩行者、特に高齢者のための歩道整備のために拡幅する。
老若男女、移住者が一同に会するのもこういう場のよいところ。
個人的には、この道路で30年以上前に開催されていたという「土曜夜市」にえらく惹かれました!この日の収穫。
ぜひ復活させたいですね!
来月ぐらいから基本計画が予定されている都農高校跡地の有効利用について。都農町にとっては、最大規模のプロジェクトになるので、一人でも多くのアイデアがほしいものです。
4. アイデア直行便(アンケート)
デジタル・フレンドリーの一環で、4月にリニューアルした都農町のホームページ「都農ページ」
自宅からでもオンラインでまちづくりに参加できることを意図してつくった「アイデア直行便」という名前のアンケート機能を使って、3つの質問
①都農人らしさ
②これからも持続可能な町になるためみんなで取り組むべきこと
③これからの都農町のキャッチフレーズ
ワークショップに参加できない人も、スマホから気軽に回答できるので、都農町にお住まいの方はぜひ!!
5. まとめ
これから、旧10号線や都農高校など、具体的なまちづくりにおいて、ワークショップででたたくさんのアイデア・意見を一つでも多く反映していけることが理想ですが、それ以上に、こういう場を通して、町のみんなが町の未来や可能性について考えたり話すことの大切さを改めて実感しました。
結果も大事ですが、プロセスも大事。
両方を追求して、引き続き残り14回、盛り上げていきましょう!
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