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【詩】情景
あれは いつ頃のことだろう 父が運転する車で出掛けて とある町の 田畑の中の 細い道を通った
道の両側には 田畑と 珍しい外観の 家々が見えた どの家も平屋で 大きな三角のトタン屋根は 空色や赤で 濃く塗られている
その日は 湿度が高く曇っていた その空気や 田畑や木々が 家々の屋根を ひき立てて 油絵の世界に 迷い込んだように思えた
トタン屋根の色が映える あの町の名も 市町村合併で消えた
あの家々や 田畑も もう 昔のままではないだろう
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