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起業に向けて取り組んだ3つのこと:おさるの木 ホワイトデンタルクリニックの場合

大変ご無沙汰しておりましたが、この度「おさるの木 ホワイトデンタルクリニック」が無事起業(開業)となりました。
そこでこの過程で私が心掛けた事柄を備忘録も兼ねて記事にまとめておきます。

1. 自分の好きな場所に足を運んだ

まずはじめに私が心掛けたこと、それは自分の「好き」の感覚を思い出すために、「自分の好きな場所に足を運んだこと」でした。

どういうことかというと、開業を決意した当初、私の中では、どんなコンセプトのクリニックにしていきたいか、そこでどんな仕事をしていきたいかの構想はあったのですが、正直それが場のイメージとして明瞭なものになっていませんでした。

具体的には、「心地良く、贅沢なリラックス感」、そんなキーワードはありましたが、それが白を基調としたゴージャスな雰囲気なのか、はたまたウッディな明るいカフェの雰囲気なのか、それが定まっていない状態です。
世の中に素敵な空間のテイストって沢山ありますよね。私の場合、キーワードが一人歩きしてしまい、イメージの部分が完全なる迷子になっていたんです。

そこで私がしたことは、プライベートで私自身が「好きな場」に沢山足を運ぶことでした。また大切な友人とも積極的に時間を作り「心地良い」と感じる瞬間を多く持つようにしました。
そういった積み重ねから、だんだんと私自身が大事にしているものを再認識していきました。

なかでも、ハイライトは息子と一緒に訪れた夢の島の熱帯植物園でした。園内に一歩足を踏み入れた瞬間に目に飛び込んできたグリーンの鮮やかさ、湿った空気に混じった植物の香り、水場や風の流れや音。

それは私自身がジャカルタに住んでいたときに、日々その爽やかさに癒され続けていた「南国の雰囲気」そのもの。私はこれこそクリニックで再現したい「心地良く、贅沢なリラックス感」だと感じました。

結果として、先日開業したおさるの木ホワイトデンタルクリニック(以後、おさるの木)の、落ち着いていてどこか南国を思わせる場のイメージにつながっています。
南国の風を感じながら駆け抜けたインドネシアでの記憶が今も私の中に息づいているようです。笑

おさるの木の待合スペース
南国を思い出させるグズマニアの花も院内に

2. 自分にとっての顧客とは? をとことん考えた


以前もお話ししましたが、私はお客様を「ターゲット」と表現する事が苦手でした。ですので、「いらっしゃって下さるなら、それがお客様」、そんな風に考えていました。

ただ自分が開業に至った原点に戻って考えると、
ホワイトニングという医療行為を通じてセルフケア(歯に限らず心身において)の大切さを伝えたい」ということが、自分の思いの真ん中にあるのだと再認識しました。

そう考えると、手早く施術をして白さを提供して、ハイおしまい、それはちょっと私にとっては味気ないと感じてしまうものなんですよね。
確かにその方が沢山のお客様を短時間で診られる分、ホワイトニングの価格は抑えることは出来ますし、お客様にとっては良いこともあります。
特に価格(が抑えられる)ことは、より多くのお客様にホワイトニングを提供出来る可能性があるという点ではかなり魅力的でした。

ですが、考えれば考えるほど、たとえたくさんのお客様を診れなくなったとしても、一人一人の方とじっくり向き合い、セルフケア(歯に限らず心身において)の大切さを丁寧に伝えていきたい、そんな思いが強くなりました。

せっかく開業するのであれば、そんな自分の信念に忠実になって、それを100%体現出来るようなクリニックにしていきたい、そう決意しました。

逆に言えば、とにかく白くしてくれればそれで良い、そんなニーズに応えるには残念ながらおさるの木はあまり向かない医院かもしれません。

自分にとっての顧客をとことん考えたことで、おさるの木が目指すべきもの/目指すべきではないもの、大事にする診療のスタイルがより明確になりました。

広い医院ではないですが、あえて施術室を一室のみにし、院内にいらっしゃる間は待合室も含めてお客様一人のための空間になるように設計しました
柔らかい陽射しと鮮やかなグリーンでリラックスして頂きたい

3. 好きなことは続ける

もしかしたら、これが一番大事なことかもしれません。

私の場合、

  • 開業準備(歯科医師としての仕事)

  • 他職種(教育分野)における仕事

  • 陸上競技

の3つの領域でこれを書いている今も取り組みを続けています。

開業準備中は慌ただしさを理由に陸上競技を控えることも検討したのですが、できる範囲で継続することにしました。

何故そんな無理?をし続けたのかというと、私にとって陸上競技は「自分の真ん中に戻る行為」に他ならないからです。体を動かし続けること、風を全身で感じながら走ること、そうした行為をすることではじめて、私自身は上で書いたような、自分だけのセンスやこだわりに立ち返ることができたように感じています。

もちろん合理的ではないかもしれません。でも私自身の経験則として、そうした一種無駄に思えるようなことが、巡り巡って私自身の一番大切なものに気づかせてくれるチャンスを与えてくれる、そんな気がしています。

私の場合、陸上競技には「生涯スポーツ」として取り組んでいきたいので、それぞれの人生の四季に応じて、強弱はあれどずっと続けていきたいと考えています。

無事に開業した今、ここから先もっと大変なことや苦労が出てくるかもしれません。

そんな時も、変わらずに自分の「好き」はどれも諦めずに取り組み、目の前で起きてることを乗り越える力にする、このスタイルを変えずに前進したいです。

私を真ん中に引き戻してくれる陸上競技のトレーニング

終わりに


今回は起業(開業)にちなんで心掛けた3つのことについてまとめました。
改めて見るとここで書いたことは、起業に限らず「夢を実現する為に取り組むプロセスとして大事にしたこと」とも言える気がします。

引き続きおさるの木 ホワイトデンタルクリニックで邁進してまいります!


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