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夜物語10 ありさ編

はじめに

 当小説には性的な表現がございます。
 未成年の方はご覧にならないようにしてください。
 ご理解頂けた方は下記より本編開始です。

夜物語10 ありさ編

 オレの名前は萩原。社会のクズであるが、IT企業の上役を担っている人間だ。オレの人生は女が全てだ。若い時は玄人のもとへ行くことに躍起になっていた、今となってはオレのもとに女が集まってくる。それは何故か。金だ。若い時は金を稼いで店に行っていたんだが、数時間で数万円を搾取されることに気づいた。だったら、自分が金を稼いで金を触媒として女を求めようって魂胆に至ったわけだ。
 オレにとっては家族なんて求めちゃいない、女を抱く。それこそがオレの全てだ。他に必要なものは食事とトレーニングくらいだ。金は全てと言って良い、そこにつぎ込んでいる。金を触媒にすることで強固な信用をオレは勝ち取っているわけだ。だから、オレのもとに集まる女は必然的に金のない信用ならない女がほとんどだ。稀に例外もあるがな。99%はこの枠の中で収まる。
 医者や弁護士なんかのお偉い仕事も素晴らしいとは思うが、若い間に投資する金額、勉強に費やさざるを得ない時間、最大の武器若さを活かせないまま年をとるのだけは真っ平御免だった。だから、オレはインターネットやコンピュータ黎明期にこの業界に乗り込んで自分で成り上がる手段を身に付けたんだ。自分で努力すれば努力するだけ稼ぎになる。その稼ぎを元に金を求める女を金を触媒にしてオレが喰う。全ての利点がここに詰まっていて、全ての原点がここにある。金は便利なものだ。世界で1番便利なツールだ。そのナンバーワンツールを使ってオレの心のナンバーワンである女を満たすんだ。使い道があってこそ金は生きる。
 金の切れ目は縁の切れ目、金が充足すればオレから大半の女は去っていく。そして、新しい女が近づいて来る。この世の中は循環だ。
 今日話すのは「ありさ」って女だ。ありさは純粋そうな子だ、そして実際に純粋だった。世の中は澄んでない、澱んだ泥水の中で生き抜いていかないといけない中で清流で生きすぎた。そんな女だった。交際していた男に有金を全て持っていかれて連絡も取れず。音信不通、消息不明って状態になって家賃や光熱費、携帯料金、ネット代を滞納した上にカードで上限まで使われた上にキャッシュローンまでされちまって二進も三進もいかなくなった。
 まずはオレの元へ来たありさにカードを止めて銀行に話をしろと勧め、その結果、その日の時点で貸付額は凍結しカードも使用不能にしたが、使われた金とローンで結んだ金は返してもらわないと困るという話になった。銀行としては当然だな。利息だけは増えなくなったがってところだ。待ってくれるのはここだけ、家賃も生活費も引き落としが迫っている。そんな切羽詰まった時が出会いの初日だ。
 「嬢ちゃん、オレの言うとおりにして良かったな、これでローン地獄は止まった。返済の話はちゃんと組んでおけよ。あとは切羽詰まった生活費とかの方ってわけだな。家賃も光熱費も全てが3ヶ月滞納。有り金全部ぶっこ抜かれてキャッシュローンは100万に利息付き。要は持ち金0の上に払わなきゃいけない金が数百万は必要ってところだな。」
 「あきらを・・・信じてたのに・・・。」
 「見る目のなさを呪うっきゃないな。で、だ。オレに金を貸して欲しい、もしくは払って欲しいんだろう?」
 「はい・・・。」
 「嬢ちゃんの仕事は?」
 「アルバイトです・・・。」
 「時給は?」
 「1000円です・・・。」
 「24時間働いて24000円、30日休まず働いて72万円。月給72万じゃ滞納分はなんとか払えても本丸がうごかねぇな。」
 「はい・・・。」
 「嬢ちゃんは世の中の汚さを知らないようだから教えといてやるが、この世の中では金を払えない人間っていうのは絶対に信用されないんだわ。たとえ嬢ちゃんがどれだけ聖人君子でも金が払えなきゃクソ以下の存在って評価だ。分かるな?」
 「はい・・・。」
 「評価ってのは自分じゃなくて他人がするもんだ、実際家賃を払わねぇから管理会社と大家はアンタをクソ以下だと思ってる。電気会社も水道局もガス会社もネット会社も携帯会社もアンタのことをクソ以下だと思ってる。銀行も本当の事かどうか定かじゃねぇ出来事でアンタを・・・クソ以下だとまでは言わねぇが、怪しんでるのはまちがいねぇだろうな。」
 「そんな・・・でも、そうですよね・・・。」
 「あぁ、そうだ。で、オレもアンタがどうしたいのか提示してくれねぇとどうにも出来ねぇわけだ。2〜300万くらいポンって出すこともオレは出来るが、アンタには信用がねぇ。だから出来ねぇ。だが、アンタは金が欲しい。で、どうするんだ?」
 「ど、どうしたらお金を出していただけますか?」
 「そりゃ、アンタ次第だ、アンタの提案がくだらないものならオレは帰るだけだ、素晴らしいものなら分かりました、払いましょうってだけだ。だが、前提としてアンタには信用がない。だから、前払いはしない。」
 「・・・。」
 「ここまでオレが説明してやってんのはアンタが世の構造や理をまだ分かってねぇと思ったからだ、普段ならこんな懇切丁寧な説明なんてしねぇ。さぁ、どうする。アルバイトで半年24時間勤務続けりゃ返せるぞ。家も何もかも無くなってるだろうがな。」
 ありさはこの時、まだ20歳の女だった。バカな男を引っ掛けたせいで大変な目に遭ってるが、それは自業自得だ。だが、世の中の大人世界のことは全くわかってねぇ。オレは「わからねぇ」と「知らねぇ」には大きな差があると思っている。
 知識や情報が入ってて「わからねぇ」のは頭が悪いだけだ、バカなんだ。バカにつける薬はねぇから話もしねぇが、「知らない」のは仕方ねぇ。特に高卒、大学生あたりの年代ってのは身体だけは一端の女だが頭はお花畑ってのも多いからな。社会勉強の意味も兼ねて教えてやってるんだ、お前らが如何にクソ以下だと思われてるかって自覚してもらわねぇとな。
 「あの・・・他の人はどんな・・・。」
 「提案してるのかって?」
 「はい。」
 オレは仕方ねぇから以前話した「かな」って女の例を出した。音源もスマホに入ってるから理解させやすい。かなは意識高い系サークルで不用意に参加しまくって金がショートしてって墓穴を掘って首が回らなくなってオレのところに来たわけだ。あいつも若かったしな、年齢が近い女がどうなったのかわかってもらう方がいい。
 「こ・・・こんな事まで・・・?」
 「この女は金を貰ってうまく社会に戻れたぞ、まぁ、オレのせいかどうかは知らんが何回も孕んで堕してって繰り返した結果子宮がダメになったらしいがな。」
 「ひっ・・・。」
 「嬢ちゃんにこうしろって言ってるわけじゃない、嬢ちゃんがオレの気を変えるような提案ができればそれになるだけだ。」
 ありさは必死に思考を巡らせる。身体で払いたくはないのだろう、至極一般的な反応だ、オレの周りに来る女は身体を売れば金になると思ってる連中が多くてこういう策を練って回避しようとする若い、まだ青々しい身体の女は珍しく思える。
 まぁ、先に言っておこうか。オレは身体以外の提案を受け入れるつもりはさらさらない。クズだろう、そうなんだよ、クズなんだよ。
 このまだ汚れもあまり知らなさそうな、熟れるまでかなり時間がありそうな若々しい青々しい身体の中に汚れ切った欲望を注入できたら最高だと思わんか?オレは金に困ってない女との関係なら避妊も従うし、要望にもなるべく応えようと考えている。一方で金に困ってオレに縋って来た女にそこまでの配慮は一切必要ない。
 避妊なんて贅沢抜かすな。
 孕んだなんて文句抜かすな。
 出したあとなんか知ったことか、テメェで勝手にどうにかしやがれ。
 だ。継続する関係でもそうだ。かながいい例だ、子宮と卵巣が孕んで堕してを繰り返して、ダメになった後に事後報告して来ただろう。それが正しい世の中だとオレは信じている。大金をせびるんだから相手に遠慮や配慮をさせるな。つまり、オレに配慮や遠慮をさせるな。という事だ。それだけ、オレの中では金を触媒とする女か違うかというのは大きな差になるんだ。今回のありさは見ての通り「金」が絡む関係だ。こっちだってマザーテレサのような善人で済ますわけにはいかない、ビジネスはビジネスだからな。
 ありさはオレに当たり障りのない提案やぬる〜い提案を繰り返してはオレに門前払いをされた、このあたりもアルバイターでオフィシャルなビジネスの場面に出逢ってないからだろうが、本当に記憶の端にすら残らないような提案だ。耳障りのないキレイな中身のない提案ってヤツだ。高校生でも今時はもう少し考えるだろうにというレベルの。つまり、社会の泥水で数十年生きて来たオレには本当に無意味かつ無駄な提案だった。
 「アンタが思いつくやつは先人が10万回は提案しては門前払いを喰らったような内容だ。よく考えな。」
 前も話したが、オレから話を進めることは基本的にしない、今は色々うるせぇからな。あくまでも本人の言い出したことに乗ったという形を取る。言い逃れも出来ねぇからな。ありさからオレの望む答えを引き出すまでオレは待ちに徹する。ドンドンと兵糧攻めのように手段が思いつかなくなっていくありさがその答えに行き着くまではそう長い時間は掛からなかった。
 「私・・・私なら・・・どうですか?」
 「嬢ちゃん?どうするってのはどういう?」
 「あの・・・私と・・・エッチしていいです・・・。」
 「ほう。条件は?」
 「条件?」
 「そらそうだろう、いざ行ってアレはダメ、コレはダメって言われるのも癪だからな。」
 「・・・それで金額って・・・。」
 「もちろん変動する。激しくな。」
 「・・・あの、私・・・その・・・いつも避妊・・・してて。」
 「ほう。あきらって男は守ってたのか。」
 「は、はい。困るからって・・・。」
 「『ガキが出来たらDNAが残る、色々めんどくせぇ、オレがトンズラする時に困るから』って理由だな。『可愛い彼女が望まない妊娠したら困るから』なんて気持ちは微塵もねぇんだろう。そんな男だろうから月に1回あるかねぇかとかだろうよ。」
 「そ、そういう・・・!」
 「ことだな。プラトニックぶってたんだな。他に女でも居るんだろうよ。」
 ありさは目がウルウルと涙で潤んでいく。
 「仕方ねぇな、アンタの見る目がなかった。で、どうするの?」
 「い・・・1番お金が頂けるのは・・・。」
 「制限なしでオレの言う事に全て従う。前払いで欲しけりゃ、それを最低1年。連絡先を変更したり音信不通になれば、アンタの個人情報、痴態、顔、全てがあらゆるSNS及びネット界に流出する可能性がある。と言うことを理解してもらえたら。」
 「ひっ・・・。」
 「汚ねぇ世の中だろう、清流で生きて来たアンタにゃとても生き残れないような。でも、これが現実だ。で、どうするんだ?前払いじゃなきゃ流出は心配する必要はないが。果たして期日に間に合うかって話はあるわな、銀行以外だけの応急処置としてもだ。オレは条件が気にいるかどうかだけだ。」
 ありさはオレが分析したあきらって男の行動に色々心当たりがあったのだろう、言葉も出ず、嗚咽に浸っている。クズにはクズの思考がよく分かるんだ。プラトニック風にしながら実際は別の女と肉欲の発散を積み重ね、その女に使う金はありさから捻出する。見事な二重生活ってやつを成し遂げた末に有り金の大半を手に入れたらあとはバイバイって事だ。ありさのことを動く紙幣の肖像画として見ていたんだろうな。オレには関係のないことだが。
 時間的な状況、差し迫っている経済的な状況、ありさが取れる選択肢ってのは多くはねぇ。もちろんオレじゃない誰かを見つけてカンパしてもらうってのももちろんアリだが、そこまでの精神的な余裕はないだろう。ありさはオレを取るはずだ。
 「50万円だったら・・・何日頑張れば良いですか?」
 「50?」
 「家賃とか・・・光熱費とか・・・先に払わないといけない金額が・・・たぶん50くらいで・・・銀行とかのはまた・・・あとで・・・。」
 「あぁ、分割式ってことね。先に家賃と光熱費と携帯にネットくらいは払っておけば家は保たれるからな。もちろん出来る。嬢ちゃん次第で最速5日だ。」
 「5日ですか!?」
 「あぁ、嬢ちゃん次第だ。」
 「その条件って・・・教えていただけますか・・・。」
 「肉体労働、1日最低12時間。条件なし。指示順守。これだけ。」
 「それって・・・。」
 「皆まで言わなくても分かるだろう、さぁ、あとはアンタ次第だ。オレはコーヒー飲んでタバコ吸って来るから、ゆっくり考えてくれ。」
 オレは夜の空間に向かって紫煙を燻らせる、ここまで御膳立てしたんだ、多少はおこぼれがあっても良かろう。オレの人生の縮図のようなありさとの交渉だ。
 オレがゆっくりと戻ると、ありさは覚悟を決めたのか、震えながら口を開く。
 「さっきの条件で・・・よろしくお願いします・・・。」
 「分かった。じゃ、行こうか。」
 ありさは無言でオレの後ろからついて来た。行くも地獄帰るも地獄とはこのことだろう、オレは悪魔なのか救世主なのか、他人の評価はどうでも良いが、金に困る女どもからオレがどのように見えるのかは聞いてみたいものだ。
 もう家と同じくらい勝手の知ったホテルの部屋に到着するとありさはますます小さくなった。部屋の構造を見ればどんなにバカなやつでもココが何をする場所かというのは分かる。現実感が出たのだろう。
 「嬢ちゃん、どのくらい経験があるんだ。」
 「ひ、1人です・・・。」
 「オレが2人目か、で避妊なしは初と。で、フェラとか前戯はまったくか?」
 ありさは顔を赤らめて首肯する。オレのところに来る女は大半が売女的行動経験が多いからしゃぶることは食事と同じようなもので抵抗感がない奴も多いんだが、ありさの場合はそうはいかない。まぁ、いい。むしろこの青臭い身は滅多に食えないからな。生娘感すら漂う。
 「だったら、服脱いでくれ。」
 オレの指示にありさは戸惑いを見せ行動できない。
 「いやなら良いんだ、オレは帰る。」
 「待って・・・分かりました・・・。」
 ありさは服を脱ぐ。首がすらっと長く、鎖骨付近も美白肌で美しいが、そこにCカップほどの手のひらサイズの胸があり、ウエスト周りは細めながら尻周りには肉がついている。足もすらっと伸びており何よりも全体的に肌の質感がいい。
 「下着も外せ。」
 命令して下着も外させると、ピンク色の乳首が姿を現し、綺麗に短く形も整えられた陰毛が最近の若い連中のトレンドを思わせる。整えるかパイパンにするのが当然のようだからな。
 「ベッドで、足を広げてそこを見せろ。」
 ありさは無言で従い、ベッド上でM字開脚し、オレの方に性器を向ける。
 「広げろ。」
 オレの指示でありさは性器を自分で拡げる、人生初体験だろう。下の口もまた昨今では珍しいピンク色だ。全体的に色素沈着をしていない。ありさの年齢とは言え、これは個性だろう。
 オレは拡げられたありさの性器に向けて顔を埋めていく。
 ジュジュジュジュ!
 オレはありさの性器を吸い、舐め、わずかに出る液体を啜る。
 「きゃあああああ!」
 新鮮な反応だ、面白い。オレはそのまま舌を奥に侵入させる、まだ、生身の人類が入ったことのない場所だ、損害も少なく狭く感じる。
 「あああ・・・ああああ。」
 ありさは語彙力を失った状態で喘ぎ声というか・・・なんとも表現し難い声をあげている。オレの方は女が目の前にいればそれだけで十分に刺激されるので問題ない。ありさの性器が程よく濡れればベッドインだ。そしてその時を迎えた。
 「よし、挿れるぞ。」
 「あああああ・・・待って・・・待ってください・・・。」
 「断る。」
 オレはありさの中に侵入する。生でセックスするのは初めてと言っていたが、セックス自体していたのか分からないほどの狭さだ、流石のオレも突っかかりが強くスムーズに奥まで広げることは難しかった。生娘じゃねぇのかコイツは。
 「痛い!あああああ無理無理無理!!」
 ありさがオレに対して初めてまともにしっかりとした声量で話したのはこれが最初な気がする、無理も押し通せば道理が引っ込むんだ黙ってろ。
 「あぁ、ああああ、無理、抜いて!」
 「バカ言うな、まだ何もしてねぇだろう。ここまで来たら俺も引き下がるわけにはいかねぇんだ、覚悟決めろ。」
 まぁ、確かにしんどいだろう。実際にオレのペニスにかかる圧力は最近完全に忘れていた青春時代の圧力ってやつだ。人妻だの、ヤリマンだの、ビッチだのが多い中では忘れがちだ。
 オレは自分の睾丸がありさにぶつかるまで深く深く挿し込んだ。膣口から滴るのは愛液か血液か。強引に拡げたのは間違いねぇが、生娘じゃないことはわかった。粘膜で擦れ合う初めての人間がこんなおっさんになっちまう人生の選択をした自分を呪うんだな。
 「ぉ・・・あああ・・・。」
 「呆けてんじゃない、これからが本番だ。」
 流石にオレのサイズにアジャストするのには時間がかかった。とはいえ、肉は肉だ。骨じゃない。伸縮性はあるんだ。明日の朝にはオレが突っ込んでも何も感じなくなる。それが膣ってもんだ。
 オレは亀頭部が空気に触れるくらいまで引き抜いてから睾丸が打ち付けるまで深くピストンを繰り返す。パン!パン!という肉同士がぶつかる破裂音が部屋にこだまする。
 「むりぃぃぃ、壊れる!」
 「人間は壊れねぇようにできてるから心配すんな。」
 「ぬいてぇぇぇぇ、むりぃぃぃぃ!」
 「抜くわきゃねぇだろ。」
 ったく、ウルセェ。だったら金に困るようなことにならねぇように振る舞えってんだ。今、この瞬間にはオレはとんでもねぇ悪党に見えるだろうが、全てをちゃんと見たら分かる奴には分かるって話だ。
 「あぁ、うるせぇな。お前。腹立つから先に中出しして後戻りできねぇようにしとくわ。」
 「あぁぁぁぁ・・・ぇ・・・ダメ・・・やっぱりダメ・・・!」
 「やっぱりもへったくれもあるか。」
 「いやぁ・・!ダメ、ダメです・・・!」
 「なら一銭も払わねぇ、契約不履行だからな。」
 オレは突き放す。
 「どうするか、アンタが決めろ。」
 「えぇ・・・!」
 「え?じゃねぇよ、ここで終わりなら終わりでいい。金も払わないし永遠にさようなら。オレの言うことを守るなら終わった時に10万。」
 「お・・・お金・・・ないと・・・しんじゃう・・・。」
 「そうか、ならどうするんだ。」
 「ど、どうするって・・・。」
 「中出しされるのかここで終わるのかだよ。」
 「いや・・・どっちも・・・。」
 「甘いこと抜かしてんじゃねぇ!」
 「ひぃ・・・。」
 「決めろ、今。」
 「・・・。」
 「早く!」
 「だ、だじでいいでず」
 ありさはぼっろぼろに泣きながらオレに中出しを許可する。その涙や背徳感は最高のエッセンスだ。金が欲しいが故に自分の意思なんて消え失せる。あぁ、なんて無力感だ。
 「お前、ちょっと舐めてる節あるから朝まで相手しろよ。」
 オレは普段の女だったらなんだかんだで3発くらいで寝たりしても金を払った。だが、ありさはまだ社会を知らないだけに甘ったれたことを言いやがる。ここは教育も兼ねてしっかり明日の出勤ギリギリまでマンコに出し続けてやる。そう、オレは決めた。
 だから、オレはありさの中に翌朝までに6発の精液を最奥に放った。最初の2、3発は喚いていたが朝になったら静かなもんだ。騎乗位や対面座位なんてもんも出来ねぇからずっと動く羽目になったがいい教育になっただろう。
 「おい、知ってるか?バックってのはもっっっとも孕みやすい体位なんだ。」
 こんな感じの都市伝説的な脅しも効果的なんだから揶揄うにはもってこいだな。毎度の事だが、オレにとってはこれでありさが孕もうが何が起ころうが知ったこっちゃねぇ。今日だけで10万円。50万円欲しいならありさはあと4回、いや4夜オレとこういう夜を過ごせばいいだけだ。ありさの場合は時間的な問題もあるからきっと今夜も必要だろう。オレは半日もあれば回復するから問題ない。
 実は、そんな初対面の夜から5夜連続でありさはオレの相手をすることに決めた。男の人は出せば翌日は収まると思っていたそうだが、3日目くらいで過ちに気付いた感じだったが時既に遅かったな。5日間で26発。オレはありさに中出しした。久方ぶりに主従の関係の女で気を遣わなくていいのも良かった、やはりこうでなくてはな。
 ありさは50万円を渡してからは姿をぱったり見せなくなった。金の目処が立ったのか分割の最初だけで何か方策を見つけたのかは知らんが。
 「あら、萩原くんじゃない。」
 「おう、ブロッサムママ、こんな街中で会うとは珍しい。」
 「本当に、お買い物中なんだけどね、お店の商品入れ替えたくて。あ、聞いたことある?『ありさ』って女の話。」
 「いや?」
 「なんでも、最強のソープ嬢が現れたって界隈で有名なの。」
 「最強?」
 「そう、何してもオッケーなんだって。2時間で10万らしいけど。」
 「そんな奴がいるのか。」
 「そうなのよ、なんでも1週間で30回中出しされた経験が彼女をその道に引き込んだらしいわ。」
 「ふーん。」
 「まったく、そんな女にできる人・・・目の前に居るわね。罪深い人だわ。」
 「オレは何も言ってないぞ。」
 「私たちは分かるのよ、そこの2つのグレープフルーツとソーセージが教えてくれるのよ。ま、そんなの性獣の力しか無いわね。もちろん黙っておくから。またお店に来てよ、さきちゃんとか会いたがってるわよ。」
 「わーったわーった。」
 オレが抱いた後にどうなろうが知ったこっちゃねぇが、会いに行ってみるのも悪くねぇかな?

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