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本:実話怪談 工藤美代子!

実話怪談の怖い話の本って紙では買わない。
だって、本棚から勝手に落っこちてきたら怖いじゃん。

思っていたけれど工藤美代子氏のライトエッセイがあった。
ライトに書く怖い話。

凡人の怪談。(「不思議がひょんと現れて」改題)
ドキュメンタリー作家で皇室関係の本を出している人なのだけれど、まさか軽く怖い話が出てくるとは思わかなった本だ。
怖い話しかない。
さすが人の話をいっぱい書いている人。憑き物が持つ思いすらもそのまま受け入れる。

視える人なので体験は多い。けれど体験者が怖がらないとあの世からの遣いも怖くないのだとあらためて気がついた。
 筆者の雰囲気がそのまま伝わってくる癒される日常オカルトエッセイだ。 

 目次
クローゼットの骨壺
小高さんの霊感
学校の階段
寝言に返事はいりません
お詫びのエルメス
幽霊付きの物件
霞む瞳に見えたものは
エステ地獄巡りの顛末
町に流れる噂って
ただ今、お化けは休暇中です
古いロケットの秘密
大阪万博で見た赤いコートの女性
地運の言葉がときどき怖い
占い師の言葉は信じましょう
長良川の長良君の行方
ヘアメイク時間のお喋り
私の前世はなんだろう
縁起の悪いものが集まる館
背中に乗っかった悪魔さん
ソウルへのプチ家出
あの世の人たちのタイムテーブル
寅さんの片思い
ナイトクラブの控室にあった血痕
テレビ局に住みつくのは誰?
デコレーションカッターと美女
卒塔婆が私を呼んだのよ
父から聞いたいくつかの怪談
変わらないあの街の風景
フランセの壁画に描かれた少女
幽霊だって無視される
事件?事故?それとも殺人?
幽霊はワインを飲むのだろうか
ディズニーランドへ行ったのは誰?
あの世からの電話回線 
幽霊付きのマンション騒動 (都内らしい)
常盤新平さんが見た幽霊 (怪談を怖がらないひとがここにも)
心霊写真の思い出 
あとがき

もう一冊。「怖い顔の話」
目次
生霊はやっぱり怖い
変な人たちがいる街
真夏に起きた不思議な話
眼を合わせてはいけない人たち
真冬の朝顔
時計だって嫉妬する
五ヵ月だけ住んだ家
なぜ着物なんですか?
会いたかったわ貞子さん
ヨシエさんの霊感
子供たちからのメッセージ
殺ス人ガイルカラ殺サレル
山田太一x工藤美代子対談
荒俣宏x工藤美代子対談
あとがき
文庫版のためのあとがき

この二冊、怪談だったんだ。今更ながら気がついた。

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