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カーネギー自伝 新版 (中公文庫) - 感想・引用

著者プロフィール: アンドリュー・カーネギー
一八三五年、スコットランドの貧しい織物職人の子として生まれる。一八四八年、一家とともに渡米。木綿工場の糸巻き手、電信技手、ペンシルヴァニア鉄道監督などを経て、製鉄業に進出、鉄鋼王にまでのしあがった典型的なアメリカン・ヒーロー。しかしすぐ実業界から退き、「富は神より委託されたもの」との信念に基づいて、教育施設や平和機関の設立など福祉事業にもてる資産を投じ、慈善事業家として第二の人生を送った。一九一九年没。

カーネギー自伝 新版 (中公文庫) Kindle版

感想

  • 過去に読んだ自伝の中で、一二に入る良本だった。


  • ベンジャミン・フランクリンを思い出したというのが読み始めた時の印象。

    • フランクリンは自分がすごい的な表現がたくさんあったが、カーネギーはそれがなく謙虚な点に好感を持てた。


  • ものすごい堅実という印象。

    • BHAGはどういう解釈になるだろう。

    • カーネギーはどういう対応を取るだろう?


  • 経済が成長し続けるというボーナス期だったのもあって、伸びたのもあるとは思う。


  • アメリカ人の誇りみたいなのがすごく感じ取れる。

    • スコットランド人の誇りみたいなものも。


  • ドイツ帝国皇帝と会った時、ドイツが世界の平和を脅かすことがないと固く信じるというのは皮肉。

    • この時の皇帝は誰?


  • 財を成した後に、それを再分配するというのが非常に素晴らしい。


  • 富は社会から得たものであって、それを還元していくというのが本当に素晴らしいと思った。


  • 哲学を既にたくさん持っているが、原体験は何だろうか?小さい頃の本なのか?

    • 質の良いものを作る方が勝つ

    • 自分を律する

    • みたいな哲学は失敗から学んでいるのか?


  • 色んな本を読んでいたというのはみてとれた。素晴らしい。

    • 色々な国や宗教の哲学に共通するものを見出していた。

    • こういうところから、本質というか自分なりの哲学に辿り着いたのかなとも。


  • ただし、他の本の引用が出てこないのは残念。他の方の自伝とかだと、この本に〜みたいなのがあるので、実際に何を読んでいたのか知りたかった。


  • 会社を売ってしまったのは、ん?と思った。

輪読会

  • 人に対する配慮をすごく感じる。

  • 友人もすごくいた。

  • 投機はしない。VCとは。。?

  • 神に対する考え方、最初は厳格に思えたが、途中で変わってきた?

    • 世界を旅して世界観が広がったのでは。

  • 「黒人でもあるものは天国に行けるそうですよ」

    • これはどういう解釈?

引用

私は一気に六百二十五万ドルを出して、ニューヨーク市に六十八の公共図書館の分館を建てる約束をした。その後、まもなく、市の一地区をなすブルックリンに二十の分館を建設することにきめた。

私は人生の幸福の、私として正当に受くべきもの以上の分け前をいただいて来た。であるから、私は、神になにものをも祈り求めなかった。私たちは宇宙の法則のもとにあるのであるから、黙々として頭をたれ、うちなる良心の裁きにしたがうべきで、なにものをも求めず、なにものをも恐れず、ただ自分の務めを一途につとめ、現在も、また死後にもなんの酬いも求むべきではない。

若い人たちに私がいいたいことは、終生の仕事ときめた事業に時と注意を全部つぎ込むだけでなく、自分の資本の最後のドルまでつぎ込みなさい、ということである。

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