見出し画像

感情から書く脚本術 - 感想・引用

著者プロフィール: カール・イグレシアス
脚本家であり、脚本コンサルタントであり、スクリプト・ドクターとしても人気が高いイグレシアスは、ページ上で感傷的な反応を引き起こす専門家。UCLAの課外脚本執筆講座、スクリーンライティング・エキスポ、そしてオンライン講座であるライターズ・ユニバーシティで教鞭をとる。クリエイティブ・スクリーンライティング誌にも定期的に脚本技巧について寄稿している。著書に『脚本を書くための101の習慣』がある。

「感情」から書く脚本術 Kindle版

今回の記事は、UCLAの人気課外授業待望の邦訳版で、脚本家として名高いカール・イグレシアスによる本です。

この記事では、本の要約をするのではなく、輪読会を行うにあたり、私が読んだ感想や本からの学び、一部引用を紹介するものです。輪読会用のメモなので、一般的な記事のようにきちんと整理されているわけではないのでご了承ください。

感想

  • 映画には自分が思ってた以上に、さまざまなテクニックが使われているのだなと思った。

  • 知らない映画が多すぎて、あまり「へー」とはならなかった。

  • ジャンルによって、認識しやすい感情があるというのは確かにそうだなと思った。

  • マーケティングと似ている。

    • 下読みに読まれないとならない。

    • 続きを読みたいと思ってもらわないとならない。

  • 「つい」やってしまう体験の作り方で書かれていた感情を動かす部分と似ているところが多かった。

  • ストーリー

    • 全てストーリーがベースになっている。

    • 人はストーリーを求める。

  • 語らせるな、魅せろ

    • TikTokの話

    • 昔、ビートたけしが映画について語っていたことを思い出した。

      • 映画は要素を引いていくことが大事。

      • 数学的な思考が重要。

      • それを松本人志が理解できず、映画はヒットしなかったこともあった。

  • ハイコンセプト

    • プロダクト作りと似ている。

輪読会

  • 主人公の欠損

    • 主人公は何か負の側面・苦しみを抱えている。

    • それを元にストーリーが始まる。

    • もしくは、欠損がないけど、周りのキャラクターがあるパターン。

引用

ジャンルを決めることがなぜ重要なのかというと、どのジャンルにも観客にとって認識しやすい感情が前もって梱包済みだから。

あなたがただ楽しませる以上のことをしたければ、そして楽しませるだけでなく映画を豊かで心揺さぶる体験にしたければ、世界とか人間というものについて何か言いたいのなら、自分が何を伝えたいか考えなければいけませんね。そして目立たないようにストーリーに織り込むんです

ドロシー・ブライアントも、「人々の心の深みにある、声にならないドラマに声を与えるのが、作家の仕事なのです」と言っている。

もう一度言うが、テーマは物語の背後で反響するべきで、最初から最後まで見えてはいけない。その最高の方法は、感情を通してテーマを伝えることだ。

キャラクター造型に際して誰もが使う手法は、「フランケンシュタイン法」と呼ばれる方法論、つまりキャラクター特性のチャートから選び出した解を繋ぎ合わせて人物を創り出すのだ。

さらにドラマを盛り上げる第三の要素がある。 絶対に妥協しないという意志だ。

物語の中で、特にパワフルな変化が2つある。これは、人生でも同じだ。1つは知識的な変化である発見、 そしてもう1つは、行動的な変化である決断だ。物語において、この2つはプロットの要点になる。

この記事で掲載した引用は、Glaspの機能を使ってエクスポートしています。Kindleのハイライトをエクスポートすることに興味がある方は、以下の記事をご覧ください。

また、この本のトップハイライトは以下のリンクよりご覧ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?