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【問題解決のパターン10】有用な作用を仕組んでおく

どれだけ良い準備ができたかで、仕事やイベントの成否(成功するかしないか)が決まります。

ものごとに有用な作用を仕組んでおくことで、ものごとがスムーズに進みます。

発明原理10 先取り作用

次の図は、「発明原理10 先取り作用」のイメージ図です。

図1.先取り作用のイメージ図

紙を「2つにきれいに分ける」ためには、ハサミなどの道具が必要です。

あらかじめ紙に切れ目付けておけば、道具を使わなくても、きれいに分けることができます。

「発明原理10 先取り作用」のサブ原理は次のようになります。

  • サブ原理A:有用な作用を仕組んでおく

  • サブ原理B:事前に配置しておく

サブ原理A:有用な作用を仕組んでおく

フルーツは美味しくてビタミンも豊富です。でも、皮をむいたり、食べやすいサイズにするのに手間がかかります。

忙しい時や、時間のないときでも、手軽にフルーツを食べたいですよね。

そんな時には、カット済みフルーツが便利です。

図2.カット済みフルーツ

フルーツが食べやすいサイズ事前にカットされていて、次のようなメリットがあります。

  • すぐに食べられる

  • カットの手間が省ける

サブ原理A「有用な作用を仕組んでおく」のといえます。

サブ原理Aの適用例は以上です。

次はサブ原理Bを説明します。

サブ原理B:事前に配置しておく

サブ原理Bは次のようになります。

  • サブ原理B:事前に配置しておく

カップ麺では、具材事前に配置されています。

図3.カップ麺

そのため(具材を並べる)調理の手間を省くことができます。

サブ原理Bの適用例は以上です。

準備は大切

ものごとに「有用な作用を仕組んでおく」ことで、ものごとがスムーズに進みます。

また「事前に配置しておく」ことで、手間を省くことができます。

次回は「発明原理11 事前保護」を解説します。

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参考文献

  1. Darrell Mann 『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』の「第10章 問題解決ツール-技術的矛盾/発明原理」

  2. Yuri Salamatov 『超発明術TRIZ シリーズ5 思想編「創造的問題解決の極意』の「付録 B.発明原理」

  3. 高木芳徳『トリーズ(TRIZ)の発明原理 あらゆる問題解決に使える[科学的]思考』の「第2部 40の発明原理」

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